■生産終了後に評価され、いまも中古車人気が高いクルマたち
新車で販売されていたときには絶大な人気車とはいい難かったクルマが、時を経て密かな人気車となることがあります。
なかには投機の対象になっているクルマがありますが、手頃な価格のクルマもたくさんあります。
そこで、現在も中古車市場で人気がある、隠れたヒット作と呼べる絶版車3車種をピックアップして紹介します。
●ホンダ「クロスロード」
ホンダは1980年から英国のローバーグループと提携関係にあり、1993年から1998年までミドルクラスSUV「ディスカバリー」のOEM供給を受け、初代「クロスロード」として販売していました。
クロスロードは3.9リッターV型8気筒エンジンを搭載した本格的なクロスカントリー4WD車で、営業的に成功しませんでしたが、当時、いすゞからOEM供給されていた「ジャズ」や「ホライゾン」とともにホンダのRV車ラインナップを形成しました。
2007年に登場した2代目クロスロードは、2代目「ストリーム」をベースにしたクロスオーバーSUVで、全長4285mmのショートボディでありながら、全幅が1755mmとワイドで、居住性の良い3列シート7人乗りのステーションワゴンタイプです。
搭載するエンジンは、ストリームと同じ最高出力140馬力の1.8リッター直列4気筒と、150馬力の2リッターが設定され、駆動方式はFFと4WDが選べました。
当時としてはややワイドなボディでしたが、着座位置からフロントノーズ先端の見切りなども良いために、市街地走行でも車幅を意識することもなく日常の脚に使うにも適しています。
現在のSUVに比べると、むしろ小型な部類になるサイズと、ユニークかつスタイリッシュなデザインで、生産終了から10年近くになった現在も、手頃な相場ということもあり中古車市場で人気車となっています。
●ホンダ「ライフ」
ホンダ「NIII 360」の後継車として1971年に登場した初代「ライフ」は、新世代の360cc水冷4サイクル2気筒エンジンを搭載した軽乗用車です。
Nシリーズに対して快適性を向上させたセダンとして好評でしたが、ホンダの軽乗用車市場からの撤退によって1974年に販売を終了しました。
1985年に初代「トゥデイ」を発売し軽自動車市場に返り咲いたホンダは、2代目トゥデイをベースに軽トールワゴンに仕立てた2代目ライフを発売。
その後もモデルチェンジを繰り返し、2008年に登場した5代目では運転のしやすさをとくに追求したモデルです。
プラットフォームを一新し、4代目よりも高くなった全高と視界の良さで、室内空間は広く感じられる作りになっていました。
また、前方/側方/後方のすべてにおいて、車両感覚が掴みやすい視界と見切りの良さを実現し、運転に不慣れなユーザーにも人気を博します。
発売時には上級グレードに、軽自動車初のバックモニター付オーディオを標準装備し、駐車時にハンドル操作アシストがおこなわれる「Hondaスマートパーキングアシスト・システム」も搭載するなど、安心・安全を高めていました。
その後のマイナーチェンジで安全性や快適性向上のために装備の充実を図り、後継車の「N-WGN」登場後の2014年に生産を終了します。
いまでも使い勝手のよさが評価され、価格も安価なことから絶版軽自動車のなかでも中古車人気が続いています。
■出るのが早すぎた日産のコンパクトSUVとは!?
●日産「ラシーン」
日産は1994年に、コンセプトカーから誕生したコンパクトSUV「ラシーン」を発売しました。全高を抑えて角ばったボディデザインは、ほぼコンセプトカーのまま再現され好評を博します。
上下に開くバックドアに、背面スペアタイヤを装備するキャリアを装備(グレードによる)するなど、本格的なクロスカントリー車をイメージさせていますが、実際はSUVの雰囲気を手軽に楽しむというコンセプトでした。
デビュー時は1.5リッター直列4気筒エンジンのみでしたが、1997年のマイナーチェンジでは1.8リッター直列4気筒エンジンと、フルタイム4WD車を追加しました。
さらに同年、2リッターのスポーツ系エンジン「SR20DE型」を搭載したモデルを追加。1998年には専用外装パーツによりワイドボディとなった「ラシーンフォルザ」も登場しました。
その特徴的なルックスと、コンパクトクロスオーバーSUVという時代を先取りしたパッケージは、斬新だったものの大ヒットとはならず、2000年に生産を終了。
近年、SUV人気が高くなったことで再評価され、内外装のドレスアップや中古車を販売するラシーン専門店もあります。
最終型でも20年ほど前のクルマなので、後々の維持のことも考えたお店選びが重要です。
※ ※ ※
近ごろ、いわゆる旧車と呼ばれる1980年代から1990年代のクルマの人気が世界的に高まっており、中古車価格も高騰しています。
一方で、長く所有しているユーザーに向けて、国内メーカーが部品の再生産やレストアサービスを展開するなど、維持することのフォローが始まっています。
しかし、日本では初年度登録から13年を過ぎると、自動車税や重量税が懲罰的に増額します。
こうしたメーカーと国の温度差を改善していかないと、豊かなクルマ文化は育たないのではないでしょうか。
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