選びやすさなら前期、新しさなら中期を 100万円から買えるレクサスの最高峰
デビューから11年。フルモデルチェンジを間近に控え、高嶺の花だったレクサスLS(40系)も手が届く存在になってきた。特に前期は販売台数が多かったこともあり、中古車としてのタマ数も非常に豊富だ。 そこで、いま狙い目となってきたレクサス最上位モデルの賢い買い方について、LS専門店「CSオートディーラー」の仲田サンに話を伺ってきた。
【レクサスLS 前期型】
「いま、全国で出回っているLSの中古車は約800台。うち500台近くの約6割を前期型が占めています」。 ゆえに“選べる”のが大きなメリット。グレードや装備、カラーなど、自分の好みに合ったタマを探しやすいようだ。価格も求めやすく、100万円前後の車体もチラホラ。乗り出し150万円に収めるのも不可能ではないようだ。また、前期型のルックスは、中期型と大きく変わらない。10年落ちでも“古臭い”というイメージは薄く、型式上ではまだ現行車。ただし、前期は”ブルートゥースオーディオ”には非対応で、地デジもオプション扱い。また、走行10万kmオーバーも珍しくないので、その辺にこだわりたい場合には向いていない。 しかし、ベースグレードでも1000万円に近い新車価格を考えれば、非常にお買い得であることは間違いない。
【レクサスLS 中期型】
ブルートゥースオーディオや地デジ、USBポートといった今どきの装備が必要ならば、中期型だろう。 見た目は前期とあまり変わっていないとはいえ、フロントグリルやフォグランプ、テールなどは意匠がより洗練されている。 「タマ数は前期には及びませんが、決して少ないわけではない。最近は徐々に増加傾向で、今後のフルモデルチェンジなどで、さらに市場へ出回ることが予想されます」。
乗り出し価格の目安は、前期が約200万円に対し、中期型では300万円ほど。モノによっては500万円を越えるなど、前期型と比べると割高だ。 「今後は、タマ数が増えれば相場も下がるため、お買い得車両が多くなってくるでしょう。特に高グレードモデルは、ベースグレードに比べて相対的に値落ち幅が大きいため、460Lや600hLのようなロングボディを狙うのもいいと思います」。
【レクサスLS 後期型】
一方、後期型は登場から5年を迎えるが、高値維持。比較的安いタマでも、400万円を切るのは稀である。 「乗り出しの目安は550万円くらい。正直、中古車としての旬はまだ先ですね。タマ数もLSの中古車全体に対して1割ほどしかありません」。 今後のフルモデルチェンジに伴い、流通量はもう少し増えるだろうが、中期の相場を見るに、いきなり大幅に寝落ちすることはないと思われる。
「それだけにステータス性は抜群。後期は見た目も中身も大きく進化しているので、満足度は随一だと思います」。 走行距離は5万km以内が多く、低走行を重要視する人にはオススメ。しかし、本来LSは10万kmオーバーでも大きなトラブルは少ないクルマ。前期や中期もそれは同じだ。 「にも関わらず、中古車価格は距離で決まる割合も大きい。だから多少走行距離が長いクルマの方が、基本はお買い得なんです。不安な点は販売店の保証でカバーするといいですよ」。
結論!!
前期型→なるべく予算を抑え、色々と見比べて選びたい人 中期型→新しい装備にこわだり、予算にも余裕のある人 後期型→後期というステータス、高くても長く乗りたい人 なお、狙い目のグレードについても教えてもらった。以下の通りだ。 前期型は460バージョンU-I、中期型は460Lおよび600hL、後期型は460Fスポーツとのこと。
(取材協力:CSオートディーラー・レクサスLS専門店)
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