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コロナ禍の2020年、1番売れた輸入車は? 統計から見るニッポンの輸入車市場

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コロナ禍の2020年、1番売れた輸入車は? 統計から見るニッポンの輸入車市場


ほかのクルマを調べているときにふと目にした、JAIA(日本自動車輸入組合)のサイト内の集計表。登録台数が毎月細かく集計されているのですが、眺めていたらちょっとおもしろいと感じたので、記事にしてみました。みなさんは、気になりませんか? このコロナ禍にも関わらず売れていたクルマのことを。

コロナの影響があっても強いところは強い
街のロックダウンに伴い工場の閉鎖を余儀なくされたり、販売店にくる顧客が減ったり、コロナウイルスの影響が自動車業界にとっても大きかった2020年。輸入車はこれらに加え船便の大幅な遅延なども重なり、納車スケジュールまで影響していました。

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そんな中でも日本のインポーター各社は努力を重ね、20年の後半には続々と新車が発表されました。売り上げも徐々に回復。海外メーカー輸入車の20年における登録台数は25万6096台と、19年に比べ85.5%まで回復しました(JAIA調べ)。

と、前置きはここまでで、本題に入りましょう。では、2020年にはどの輸入車が売れたのでしょう? JAIAが発表している、20年1月~12月までの登録台数データを表にまとめてみました。

この表は、ブランド別で売れている台数順に上から並べたものです。1番売れているのは、メルセデス・ベンツ。20年の1年間で、約5万7000台登録されています。おもしろいのは、前年比。ちょうど先述の輸入車全体の前年比と同じくらいの値になっています。偶然でしょうね(笑)

その後に続くのは、フォルクスワーゲンとBMW。この2社は前年比がメルセデス・ベンツと比べるとよくなかったようです。逆にその下のアウディは90%を超えています。新車の有無やラインアップ数、戦略など各社の違いがこのように現れていると思うと、なかなかおもしろいです。

そして、表では前年比100%を超えていたブランドを赤字表記にしています。これらは、コロナの影響をあまり受けなかったブランドと見ていいでしょう。前年を超えたブランドは非常に数が少ないです。フェラーリやロータス、モーガンなどは特に飛び抜けて数字がイイですが、特殊なクルマを扱っていることもあり、影響は少なかったようです。

●プジョー SUV 2008

注目はグループPSAの3ブランドです。なんと、プジョー・シトロエン・DSのすべてが100%超え! グループの好調ぶりが如実に現れています。特殊なクルマがラインアップに多いわけでもなく、一般的なコンパクトカーやSUVがほとんどのなかでこの結果は、他ブランドと比較しても驚異的。208やSUV 2008、ベルランゴ、リフターなど新車の投入も後押ししているでしょうが、クルマそのものの魅力が市場に受け入れられたのでしょう。たしかに、いいクルマばかりでしたねぇ。

モデル名別のランキングも見てみました
2つ目の表は、車名別のランキング。ここでもやはり、ドイツ車が強さを見せています。1位のミニや、ボルボの60シリーズなど一部には複数車種を含む台数カウントもありますが、そこはご了承ください。

ここでも注目のモデルを赤字で表してみました。前年の19年でも20位以内にランクし、なおかつ前年比が90%を超えていたクルマです。このコロナ禍でも、健闘していたクルマだと言えるでしょう。Aクラスは登場から2年以上経ちますけど、相変わらず人気が高いようですね。

●メルセデス・ベンツ Aクラス

そして、この中での注目モデルは11位のジープ ラングラーです。登場は2018年10月と、こちらもメチャクチャ新しいモデルでもないのに、前年比はなんと118%! メチャメチャ売れてます。限定車をコンスタントに導入しているというのも原因のひとつと言えるでしょうが、モデル自体の人気が高いというのが一番の理由のようです。

これは聞いたハナシなのですが、あるジープ販売店によるとラングラーの人気は年々増加していて、中古車市場も高値をキープしているようです。新車購入5年後でも、残価は50%以上つくとのハナシも聞きました(走行距離にもよるとは思いますが)。昨今のSUVブームとアウトドアブームが続いていればとの前提はもちろんありますが、それだけ需要が高いということでしょう。ちなみにジープブランドでは、20位にランクされているレネゲードも人気があり、こちらもリセールは高く評価されるのだそう。人気がある上に、中古車の物件数がまだ少ないことが理由で、需要が供給数を大幅に上まわっているようです。

●ジープ ラングラー

話は少々脱線してしまいましたが、とにかくジープ ラングラーの人気はちょっと別格だということです。こういうモデルは、多少の景気悪化には左右されないということがよくわかる集計結果でした。

さて、今回は登録台数の集計表から読み取れたことを、ほんの一部だけ紹介させていただきました。いかがだったでしょうか。JAIAのウェブサイトでは、誰でもこの集計結果を見ることができますので、興味のある方は一度のぞいてみるとおもしろいと思います。登録台数の推移なんか見だすと、何十年も前の集計結果が見れたりしますので、楽しいですよ!

<文=ドライバーWeb編集部・青山>

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みんなのコメント

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  • 「ふと目にした、JAIA(日本自動車輸入組合)のサイト内の集計表」から、自分の思い付き&思い込みの雑感だけで記事にしちまうって、そりゃあネットの自動車記事がゴミばかりになるわけやな、、、
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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