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bZ4X×ソルテラ×アリア 徹底比較! 国産EVは新時代へ!本命の1台はどれ?

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bZ4X×ソルテラ×アリア 徹底比較! 国産EVは新時代へ!本命の1台はどれ?

世界初の量産型EVとして三菱・i-MiEVや日産・リーフが登場してから10年あまり。現在では世界中のメーカーがEVの投入を進めています。そんななか、2022年にはトヨタ・bZ4X、スバル・ソルテラ、そして日産・アリアという、SUVタイプの3つのEVが発売される予定です。

まさに国産EV新時代の様相を呈していますが、今回は各メーカーの次世代を担うこの3車を、「パッケージング」、「走行性能」、そして「価格」という視点で徹底比較してみたいと思います!

●【パッケージング編】ボディサイズが小さいのはアリア、しかし室内空間では…
まずはボディサイズから比較してみましょう。

トヨタのbZ4X(「ビーズィーフォーエックス」と読みます)は、全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mmとなっており、トヨタの人気SUVであるハリアーやRAV4とほぼ同等のサイズです。

スバルのソルテラは、bZ4Xと姉妹車である関係からボディサイズはbZ4Xとまったく同じです。ただし、最低地上高についてはソルテラのほうが10mm高い210mmとなっており、悪路に強いスバル車らしいスタイリングを強調しています。

そして、日産のアリアは全長4595mm×全幅1850mm×全高1655mmと、bZ4X/ソルテラに比べて少しだけ短くなっています。

いずれも余裕のあるサイズ感ですが、大きすぎることもないため、慣れてしまえば運転に困ることはないでしょう。しかし、3車種とも国産車としてはかなりワイドな方であるため、コンパクトカーなどから乗り換える場合は少々注意が必要です。また、駐車場によっては全高がネックになる場合もあります。

ボディサイズではbZ4X/ソルテラに比べてやや小さいアリアですが、その一方で室内空間についてはアリアが最も広くなっています。具体的には、bZ4X/ソルテラが室内長1940mm×室内幅1515mm×室内高1160mmであるのに対し、アリアは室内長2075mm×室内幅1540mm×室内高1210mmという数値です。

乗車定員はいずれも5名ですが、乗員が感じるゆとりについてはアリアに軍配が上がりそうです。

●【走行性能編】航続距離はアリア有利も、充電時間の速さはbZ4X/ソルテラに軍配?
次に走行性能について見てみましょう。

EVの心臓部となるバッテリーですが、bZ4Xとソルテラは71.4kWh、そしてアリアは66kWhの電力量を持つリチウムイオンバッテリーをそれぞれ搭載しています。

一充電走行距離はbZ4X/ソルテラが500km前後(4WD車は460km前後)、アリアは470km(4WD車は430km前後)となっており、bZ4X/ソルテラがやや有利となっています。

ただ、アリアには、90kWhの電力量を持つロングレンジ仕様も用意されており、こちらの一充電走行距離は610km前後(4WD車は580km前後)となっています。bZ4X/ソルテラにも今後ロングレンジ仕様が登場する可能性はありますが、現時点に関して言えば、航続距離を優先するならアリアを選択するのが良さそうです。

一方で、アリアが130kW級の急速充電に対応しているのに対して、bZ4X/ソルテラは最大150kWまで対応しています。つまり、単純計算で、同じ電力量を充電するのに掛かる時間がbZ4X/ソルテラの方がアリアに比べて約10%ほど短いことになります。

現時点では対応する急速充電器が少ないという点は注意が必要ですが、bZ4X/ソルテラはアリアに比べて、短い時間でより多くの充電ができる点が大きなメリットと言えます。

また、今回紹介する3車種はすべてEVですが、いずれも4WD仕様をラインナップしているのも大きな特徴です。

これまで国産EVで4WDを備えたモデルは皆無だったため、北海道や東北、北信越地方といった豪雪地帯に住む人には、EVは手を出しにくかったと言われています。しかし、この3車種の登場によって、そうした地域に住む人でもEVを検討しやすくなることは間違いありません。


●【価格編】プレミアム路線のアリア、bZ4X/ソルテラは乗り出し価格300万円台も?
最後は価格について比較してみましょう。

ただ、2022年3月時点ではbZ4X/ソルテラの価格について公式発表はありません。

一方、すでに納車が開始しつつあるアリアは、60kWhのバッテリーを搭載するB6が539万円と発表されています。さらに、パノラミックガラスルーフやナッパレザーシート、BOSEによる専用のサウンドシステムが標準装備となる上級グレードのB6 limited が660万円(4WD仕様は720万600円)、大型の90kWバッテリーを搭載するB9 limitedが740万800円(4WD仕様は790万200円)となっています。ちなみに、B6 limitedの2WD仕様はすでに予約受注を締め切っているので注意が必要です。

ガソリン車に比べて割高に見えやすいEVですが、実際の支払額を考える際には各種補助金や税制優遇も考慮に入れる必要があります。

補助金には国から拠出されるものと地方自治体から拠出されるものがあるため、住んでいる地域によっても変わってくるので注意が必要です。日産の公式ホームページでは、一例として、東京都在住の人が539万円のアリア B6を購入した場合、補助金とエコカー減税を含めて129万8500円もの優遇を受けられると紹介しています。

bZ4X/ソルテラの価格についても、アリアと同程度になることが予想されます。一方で、bZ4Xの価格が日本に先駆けて公表された英国では、エントリーグレードが4万1950ポンド(約610万円)となっており、アリアに比べてやや割高に設定されていることがわかります。ちなみに、4WD仕様のみとなる最上級グレードは5万1550ポンド(約790万円)とこちらはアリアと同等となっています。

ただし、英国の価格には付加価値税などが含まれているため、日本の価格に比べて2割程度
割高となることが一般的です。bZ4X/ソルテラの国内におけるグレード構成や仕様についてはまだ明らかになっていませんが、そうした事情を考慮すると、日本国内におけるbZ4X/ソルテラの車両本体価格は400万円台後半~、補助金を踏まえた乗り出し価格は300万円台後半という価格帯になる可能性が高そうです。

いずれにせよ、国産車としてはかなり高価格帯のイメージであるこの3つのEVですが、走行に掛かるコストがガソリン車よりも割安になると言えそうです。

1kWhあたりの電気料金を27円とした場合、アリア B6を家庭で満充電するのに掛かる費用はおよそ1782円となりますが、アリア B6の一充電走行距離は470kmであることから、1km走るのに必要なコストは約3.8円という計算になります。

20km/Lの燃費性能を持つガソリン車の場合、ガソリン価格が160円/Lと仮定すると、1km走るのに必要なコストは8円となり、アリア B6のおよそ2倍です。年間1万
2000km走行するユーザーの場合、年間で5万円ほどの違いが表れる点は、EVのコストを考える際に意識しておくべきと言えるでしょう。

●新しいものだからこそ、事前の調査が重要
今回紹介した3つのEVは、それぞれ各メーカーの将来を担う重要な1台です。EVという性質上、現時点ではすべての人にオススメできるとは言えないのが実情ですが、充電環境が整っているなど、EVにマッチした利用環境があるなら、検討する価値は大いにあると言えます。

ただ、EVを検討する際には、既存のガソリン車とは違った視点で考えることも重要です。特に、一見価格が高いように見えても、補助金や税制優遇を考慮したり、走行に掛かるコストを考慮したりすると、実はガソリン車よりもお得になることも少なくありません。

そのため、EVを検討する際は、まずは一度見積もりをとるなどして事前の調査が重要になると言えるでしょう。

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