スズキ市販初となる電気自動車eビターラ。他社のベンチマークを徹底して解析した1台だが、実はその研究対象は「プジョーe2008」だという。スズキがプジョーをベンチマークする、しかも電気自動車ってすごいぜ!! ということでメカニカル系の話をまとめたぞ。
文:ベストカーWeb編集部/写真:スズキ
スズキ「eビターラ」はe2008超え? トヨタ技術も投入!! 新世代EVはひと味違う
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プラットフォーム「ハーテクトe」はトヨタなどと協業
アンダーカバーなどBEVらしい装備を身に纏ったeビターラ
eビターラはスズキにとって初の本格的な市販EVとなる。すでに第一報はお届けしたが、今回のEVを製造するにあたり土台となるプラットフォームが「ハーテクトe」。こちらはトヨタ、ダイハツと3者協業で生まれたプラットフォームで、当然ながら他2社と共有するモデルだ。
電池はBYD系のリン酸鉄バッテリーを搭載し、三元系と比較して安価なコストと安定性を狙って選択したという。餅は餅屋、バッテリーはバッテリー屋さんというのは正しい判断だろう。
プラットフォームは従来のものより高ハイテン材の使用率を約2倍、電池容量確保のためにフロア下メンバーを廃止しているという。
こちらがハーテクトe
開発陣に聞くとやはりプラットフォーム周りの作り込みは非常にシビアで、これこそ3社の協業という部分の難しさもあったという。
「我々もスズキらしさをどこに残すかと考えると、闇雲に妥協はできないですしね。でもダイハツさんとは意外に思われるかもしれませんが、同じカテゴリーを頑張っているメーカーさんなので”ああ、そういうのありますよね”という意気投合もありました(笑)」。
意外にも(?)意気投合して和気藹々な開発現場だったようで、このあたりはまさにオールジャパンな雰囲気がして非常に微笑ましい!!
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ベンチマークはまさかのプジョーe2008
ベンチマークとなったe2008。サイズ感もよく仮想ライバルとしてはまさにぴったりな存在だ
eビターラはライバルを徹底的に解析しているとプレゼンテーションで発表があった。開発陣に根掘り葉掘り聞いてみると、そのベンチマークはなんとプジョーe2008だという。
スズキらしさをどこに出すか、そこは開発陣のこだわりだった
内外装もだが、走りの部分も大きく参考になる部分があったという。eビターラのボディサイズが全長4275×全幅1800×全高1640mm、ホイールベースが2700mmだ。いっぽうのe2008は全長4305×全幅1770 ×全高1550mm、ホイールベース2610mmと比較的サイズ感も近い存在だ。
走行性能も徹底的に煮詰めた
当然ながらデザインテイストはスズキのそれとは異なるが、どのような車種が世間にどう評価されているのかは開発時の大きなテーマになるだろう。
今回の全体的にまとまりのいいeビターラだが、もしかすると徹底したライバル研究が生きているのかもしれない。もちろん走行シーンも素晴らしいものがあったが、ベストカーWebでこのあとお届けしよう!!
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