4年以上のサーキットアタックでもノントラブル
要所の加工で実現する耐久性に優れたロータリーチューンド
「エヴァンゲリオンレーシングのGRスープラ改D1GP攻略機、襲来」D1GPにサードインパクトを起こす!?
サーキットまで自走で往復できるナンバー付き車両の範囲で、どこまでタイムアップできるかを追求するFD3Sの登場だ。
ターゲットが筑波や富士などパワーが要求されるステージのため、13B-REWにはキッチリと手を入れて相応の出力を引き出しているのもポイントだ。
エンジン本体はサイドポート拡大加工を施した上で、耐ブースト性を高めるためにWPC加工を施した3ピースのアペックスシールをインストール。燃料系については、850ccインジェクター×4とレギュレーター、ニスモのフューエルポンプで強化。マネージメントはパワーFCが担う。
組み合わされるタービンはHKSのTO4Z、エキゾーストハウジングにカットバック処理を行って排圧を下げるなど、耐久性に配慮したスペックとしている。最大ブースト圧は1.3キロの設定で、494ps/50.6kgmを安定発揮させている。
冷却系チューンも抜かりはない。HPI製インタークーラーとKOYOラジエターをVマウントで配置。さらに、オイルクーラーはセトラブの大容量タイプに変更するなど、限られたスペースで最大限のクーリング効果を発揮できるシステムを構築している。
サスペンションはHKSのハイパーマックスをベースに、前後ともに16kg/mmのバネレートを持つベステックス製スプリングを組み合わせる。ブレーキはフロントのみF50キャリパーに交換して容量アップ。
ホイールはボルクレーシングTE37SLで10.5J×18インチの前後通し、タイヤにはアドバンA050(295/30-18)をセットする。
内装の一部が撤去されているものの、あくまでストリートカーということでエアコンやオーディオは残されている。ステアリングはナルディクラシック、ロールケージはクスコのダッシュ貫通式にサイドクロスバーを追加して剛性アップを図る。
エクステリアはフジタエンジニアリングのアフラックスで統一。フロントカウルVer2にカーボンサイドステップ、25mmワイドボディという組み合わせだ。のボディキットでワイド化。リヤのGTウイングはボルテックス製だ。
オーナードライブで富士スピードウェイを1分51秒で周回する実力もさることながら、耐久性の面で分が悪いとされるチューンドロータリーで4年以上ノントラブルという事実も驚かされる。まさに耐久性と速さを兼ね備えたFD3S、ショップデモカー顔負けのハイスペックだ。
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みんなのコメント
現在は歩行者保護で低いボンネットが減りつつある。
FD3Sのような美しいボディラインのロータリーが、もう出てこないと考えると残念だ。