■ボンネットの閉め方には2パターンある
最近、ボンネットはいつ開けましたか? ご自身でエンジンの点検をするような方であれば、頻繁に開けると思いますが、ウォッシャー液の継ぎ足し程度であれば、ほとんど開ける機会はないでしょう。また、人によってはガソリンスタンドで初めて開けたという方もいるのではないでしょうか。
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ボンネットを開ける際は大半のクルマの場合、足元付近のレバーを引いてボンネットのロックを外し、半開きの状態にします。そして、ボンネット中央付近の下に手を入れて、ロックレバーを操作しつつボンネットを持ち上げると、開けられます。ここまでは、ほとんどの乗用車タイプのクルマであれば共通ではないでしょうか。
ところが、ボンネットの閉め方については2パターンあります。ボンネットをある程度の高さから落とす方法と、そっと下におろし最後は手で上から押しつけて閉める方法があります。
ボンネットを上から落とす方法は乱雑に見えるかもしれませんが、確実にボンネットを閉めることが可能です。しかし、結構大きな音がするためボンネットの破損が心配な方もいるのではないでしょうか。一方、上から手で押しつける方法では、力加減によって、しっかりしまっていない可能性もあります。また柔らかい場所を押してしまうと場合によっては、ボンネットがへこんでしまうことがあります。いったいどちらが正解なのでしょうか。
■ボンネットの形状が大きく関わっている?
トヨタ車の取扱説明書によると、車種によっては「20から25cm」の高さから、ボンネットを落とす方法で閉めるように勧めています。また、ほとんどの車種で「体重をかけるなどして強く押さえつけないでください。ボンネットがへこむおそれがあります」と記載されています。
上から落とす方法と、下げてから押す方法では何が違うのでしょうか。そこで、トヨタに聞いてみました。
──取扱説明書に「20から25cm」の高さから落とすと記載されている車種と、そうでない車種がありますが、落とすように記載のない車種は、ボンネットを押して閉めても問題はないのでしょうか。
上から落とすと記載のある車種に関しては、記載通り「20から25cm」の高さから落とすようにして閉めていただければと思います。それ以外の車種に関しては、押し方にもよりますが、普通に押して閉めていただければ問題ありません。
しかし、全体重をかけて強く押すなどした際は、へこんでしまう場合もあります。そういった事がないように「強く押すと、ボンネットがへこむおそれがあります」と記載させていただいています。
──ボンネットの構造や素材が、閉め方に違いがある理由でしょうか。
主に形状が理由となります。あくまで代表的な例としてですが、セダンタイプのようなボンネットがフラットで、前方に長く伸びている形状であれば、上から押すことが可能だと思われます。対して、ミニバンタイプのように、前方が短く、角度が立っているような形状であれば、上から押すよりは落とすほうが閉まりやすいということになります。
■ボンネットの構造にも違いがあった
トヨタのように形状の違い以外にも、他社ではボンネットの閉め方に違いがあるようです。
ホンダの現在のラインナップでは、ほとんどの車種の取扱説明書に「約30cmの高さから手を離します」と記載していますが、一部の車種では「手で押さえつけるように閉めます」と記載しています。こちらもホンダに聞いてみました。
──閉め方の違いがある理由はなんでしょうか。
ボンネットを支える部分の構造の違いが理由になります。「NSX」や「レジェンド」「S660」といった車種には、ボンネット(フード)にダンパーが装着されています。これによりボンネット(フード)が開いたまま、手を離しても勝手に閉まらない構造になっています。
ダンパーが付いていることで、下までおろして手を離したとしても、ボンネットの自重では完全にロックまで至らないので、最後に押す必要があります。
■素材の違いや、それ以外の理由もあった
輸入車ではどうでしょうか。フォルクスワーゲン聞いてみたところ、違った視点からボンネットの閉め方を規定しているようです。
──ボンネットの閉め方はどのように規定されていますか。
ボンネットを閉める方法ですが、取扱説明書などでは、「20~30?」の高さからボンネットの重さだけでロックさせる方法を勧めています。古いモデルならどうかわかりませんが、上から押すというような記載をしているモデルは2018年現在ありません。
──どういったことが理由としてあげられますか?
取扱説明書などに明記はしていませんが、大きな理由としては「対歩行者保護」のためから規定しています。
万が一、歩行者と衝突した際に人間の被害を軽減するため、ボンネットには柔らかい素材を採用しています。柔らかいといっても簡単にへこむことはありませんが、力の強さには個人差もあり、へこんでしまう場合もあるということで、基本的には上から落として閉めるようにとアナウンスしています。
──素材自体が柔らかいとはどういうことでしょうか?
弊社のラインナップの中で、安全装備として「アクティブボンネット」という機能を装備しているモデルがあります。これは、衝突時に少し浮くといいますか、わずかに開くような機能となっています。ボンネットの裏側に空間を作って、衝突したときに歩行者への衝撃を軽減させるために、昔と比べると柔らかめの素材を使用しています。
※ ※ ※
形状や構造、素材により、ボンネットの閉め方が決められているようです。また、どのメーカーでも上から押して閉める際は、強く押してボンネットがへこまないようにと、注意をしています。ボンネットがへこんでしまうと、場合によっては丸ごと交換する必要が出てきてしまい、大きな出費になりかねません。車種によっては、修理費用が数万円から数十万円になるケースもあるようです。
ボンネットを高いところから落とすことに抵抗がある方もいるかと思いますが、30cm程度から落として閉めるということを想定して作られていますので、それによる不具合は起きません。心配であればご自身のクルマの取扱説明書を確認するか、購入したお店に、ボンネットの閉め方を聞いてみるのはいかがでしょうか。
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