モルックとは?
北欧のフィンランドで、太陽の光の下で楽しむ伝統的なゲームを元に進化したスポーツがモルックだ。ボウリングのように、棒を投げて倒れたピンで点数を争うゲームである。
モルックで使う道具はいたってシンプル。このシンプルな道具で楽しむことができるのが、西洋の人の特徴であり、僕はとても優れていると感じている。
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さて道具の説明。投げる棒、これをモルックと呼ぶ。モルックを投げて倒す、ボウリングのピンに当たる物。これをスキットルと呼ぶ。投げる場所を決める4分割の板。これをモルッカーリと呼ぶ。まぁ、みんなでわいわいと遊ぶなら、このモルッカーリは必要がないだろう。
ちょっと複雑な点数のつけ方なので、スコアボードはあった方がよいと思う。この点数のつけ方は、子どもたちの算数の勉強にもちょうど良い。
北欧、フィンランドの伝統的なゲームを元に開発された木製の道具を使うスポーツ・モルック。ボーリングのピンに当たるこれをスキットルと呼ぶ。投げる棒を、これがモルック。危険防止のため、基本下投げで投げる。計算は複雑ではないけれど、スコアボードが有ると便利。さてルール。投げる所にモルッカーリを置く。そこからスキットルの距離は3m50cmから4m。今回は3m50cmでセットしたが、小さな子どもが参加するなら、距離にこだわることはないと思う。もちろん、モルックには厳密なルールがあり、世界大会に出場するのが目的なら、それは厳格に守った方がよいだろう。12本あるスキットルには並べかたがある。中央に10、11、12。それを囲むように1~9だ。厳格なルールを知りたいかたは、文末にアドレスを載せておくので、そちらでご確認を。
大まかなルールは以下のとおり。まぁ、ローカルルールを作っても面白いのではないかと思う。
1:2チーム以上。
2:倒れたスキットルはその場所に立てる。続けて次のチームがモルックを投げる。
3:順番にモルックを投げてスキットルを倒す。
4:複数のスキットルが倒れた場合は、倒した本数が点数となる。
5:1本のみ倒した時は、倒したスキットルに書かれている数字が点数となる。
6:合計がぴったり50点になったら、そのチームの勝ちとなる。
7:合計が50点をオーバーしてしまった場合、25点から再スタートとなる。
投げる時にモルッカーリに触れたり、踏み越えたり、はみだした場合はファールとなる。得点は0点。計算は複雑ではないけれど、スコアボードが有ると便利。モルッカーリとスキットルの距離は3m50cmから4m(写真左)。スキットルをモルッカーリから3m30cmのところにセット。さて、今回は「脱走ニシキヘビチーム」と「ジャージー牛乳チーム」の対戦。実況風にお伝えします(ルールの説明を入れていきます)。
「脱走ニシキヘビチーム」の第1投。倒れたスキットルは6本。重なった場合、完全に倒れているスキットルは得点になるが、重なったスキットルは得点にならない。5点。倒れたスキットルはその場に立てる。じつはスキットルを立てに行くのはかなりの運動。スキットルをその場で立てて、「ジャージー牛乳チーム」の番となる。「ジャージー牛乳チーム」の第1投はスキットル4本を倒したので4点。「脱走ニシキヘビチーム」の第2投はスキットルを3本倒してプラス3点。「ジャージー牛乳チーム」の第2投はスキットルを1本も倒せなかったので、0点。ルールでは3投続けて、なにも倒すことができないと失格となる。投数を重ねるとスキットルはだんだんと離れていく。1本を倒すことも考慮しておこう。本数を倒すか、スキットルの数字を狙うか、思案のしどころだ。「ジャージー牛乳チーム」は8と書いてあるスキットルを1本を倒したのでプラス8点。「ジャージー牛乳チーム」45点。「脱走ニシキヘビチーム」は48点となる。合計点数が50点で勝利となる。50点をオーバーした場合、25点からやり直しとなる。かなりがっかり、また長時間に渡ることもあるので、時間を決めて50点により近いチームが勝ちとするような、ローカルルールも有りかと思う。その辺りはゲームを始める前に決めておこう。
片づけはいたって簡単。スキットルはケースにぴったりと入るので、子どもだけで遊んでも忘れ物をすることはほぼないと思う。青空の下で、気の合う仲間、もちろんファミリーで遊ぶには、モルックはとても良いゲームである。汗をかいた後は……
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