この記事をまとめると
■クルマに関係するギネス記録がいくつかある
クルマをクレーンで吊って落下! 10万キロぶっ続けで走らせる! 昔の自動車メーカーのテストとPR手法がオモシロすぎる
■耳を疑うような驚きの記録も
■この記事では5つの事例を挙げて解説する
世界最長のリムジンは全長30メートル超え!
記録というものは破られるためにある、などとのたまう方もいるようですが、たいていのギネス記録というのはウケ狙いであることが多いような気がします。昔はそうじゃなかったのかもしれませんが、今はちょっとしたコマーシャルというか「その記録、役に立つの?」と、戸惑うことも少なくありません。ところで、クルマのギネス記録も我々クルマ好きからすると「だから?」みたいなものもあるっちゃあるのですが、なかには胸アツになったり、耳を疑うような驚きの記録もあるのです。玉石混淆ではありますが、ご紹介してみましょう。
「世界最速の消防車」
最初はギネス公式記録ではないのですが、チョッ速な消防車って気になりますよね。10リッターターボディーゼル搭載? とか、給水タンクの空力抵抗どうなってんの? とかね。ですが、ネタを明かせば「日産GT-Rの消防車仕様」といういささか拍子抜けというか、その手はちょっと……となるようなパターン。だって、GT-Rのホニャララ仕様を作ったらなんでもかんでも「世界最速」になりそうですからね。
ただし、この消防車仕様GT-Rは本家本元の日産が本気で作り、日ごろ世話になっているニュルブルクリンクに寄贈したというのですから、ささやかな美談といえなくもありません。おそらく、GT-Rもテスト中にタービンから吹いたオイルが排気系に飛び散って火災を起こしたなんてことがあったのかもしれません。が、20km以上の距離があるコースですから、ケッセルヘン(およそ12km地点)やカルーセル(同14km地点)などで事故を起こすと「消防車くる前に燃え尽きちゃうよ!」と大変なことに。
で、ゴーン元社長が「だったらGT-Rを消防車にしちまえ! メルシー」と鶴の一声、みたいな経緯だったのかもしれません。いずれにしても、実利もありつつ夢もあるわけでGT-R伝説の1ページを彩るにふさわしいエピソードかと。
「世界最長のリムジン」
リムジンというのは乗り心地のいいセダンをストレッチ(延長)することが多いのですが、全長30メートル超えとなると「それ、シロナガスクジラじゃね」と訝りたくもなります。「American Dream」と名付けられたこちらには、そのスケールを活かしてゴルフのパット練習グリーンやジャクージ、テールエンドには小型ヘリコプターが離発着できるヘリポートまで備えられているぶっ飛びリムジン。
ご承知のとおりアメリカはこうしたおバカな記録が生まれやすいお国柄ですが、注目すべきは現在のオーナーが総額25万ドル以上をかけてレストモッドをしたというポイント。American Dream号は1986年の発表当時こそスポットライトを浴び、映画出演まで果たしたものの、その後はほったらかしで朽ちるがままといった状態だったようです。
そんなクズ鉄を、テーマパークを運営する現在のオーナー、マイケル・ディーザー(Michael Dezer)氏が買い取り、3年の月日をかけてレストモッド! で、自身のテーマパークに展示し、時には動かすこともあるというから驚きです。一応、車体中央にジョイント部分があり、ここが折れることで「カーブも曲がれるよ」とのこと。いかにもアメリカンなギネスストーリーですが、このレストモッドの情熱にはちょっと目頭が熱くなりかけました。
もっとも多く生産されたクルマとは?
「最長走行距離を誇るクルマ」
1台のクルマが刻んだ距離としてギネスに認定されたのが482万8000km! クルマはボルボの古いクーペ、P1800というから二度ビックリです。しかも、エンジンブロックやミッションさえも交換なし! ユーラシア大陸を横断するような輸送トラックが200万kmというのは聞いたことありますが(これまたボルボ製が少なくありません)、それでも重整備でいろいろ交換しているはずなので、ちょっと信じがたいケースではあります。
この66年式のP1800、オーナーはイギリス人のアーヴ・ゴードン氏なんですが、47年間どこを走ったら400万kmも伸びるのでしょう。年間10万km以上となると、月に1万kmは走るわけで、東京~鹿児島(片道約1400km)を毎月5往復って感じ?
この記録が公認されてから、イギリスではP1800の人気がにわかに上昇、というわけでもなかったようですが、天井3万5000ポンド(約550万円)グズグズで5000ポンド(70万円程度)というのはなんだかムズムズしがちな価格帯。いっちょ500万km目指して鹿児島往復するのも楽しいかもしれませんね。
「片輪走行のチョッ速ギネス」
こちらもイギリスのギネスなんですが、ちょっと日本人には理解しがたい「片輪走行での1マイル最速記録」というやつ。いわゆるスタント走行の一種で、グッドウッド・フェスティバルでのショーコンテンツとしてお披露目されたといいますから、イギリス人にとってはわりとポピュラーなチャレンジなのかもしれません。日本人でいえば、さしずめ「わんこそば制限時間内に何杯?」みたいな位置づけでしょうか。
2分24秒5という記録を樹立したのもまたイギリス人のスタントドライバー、テリー・グラント氏。でもって、片輪走行のパートナーとされたのがレンジローバースポーツSVRというそもそもからして速いクルマ。片輪とはいえ、パワーやトルクがあったほうが速度を競う記録には向いているのでしょう。ちなみに、それまでは2分55秒という記録がトップだったのですが、じつはこれもグラント氏が樹立したもの。クルマは日産ジューク ニスモRS(ジュークはイギリスでとても人気があるそうです)だそうですから、片輪走行というのはコツさえ覚えたらFFだろうと4WDだろうとあまり関係なさそうですね(もっとも、グラント氏はこのジュークで未公認ながら2分10秒という記録もあるようです)。
なお、片輪走行についてのギネス記録はこの他にも最速走行(186.269km/h)や最長距離走行などバラエティに富んでいます。やはり、わんこそば並みにとっつきやすいギネスといっても過言ではなさそうです。
「世界最多生産車」
クルマ好きなら、このタイトルだけでVWビートル・タイプ1のことだと察しがつくことでしょう。もちろんその通りで、2152万9464台というとてつもない記録はあまたあるクルマ関連のギネスでも、この先ずっと破られることはないでしょう。
やはり、長期にわたる生産期間が奏功(1938~2003年)しているかと思いますが、VWとしては初代ゴルフが出来上がるまではビートルのほかに売れそうなクルマがなかったという苦労もありました。また、海外への輸出やブラジル、メキシコといった拠点での生産も追い風となったに違いありません。ビートルの生産設備や工程が第二次大戦時(フォルクスヴァーゲンとして生産されていた頃)と大きく変わらなかったこともそうした国々にとって有利に働いたことも否めないでしょう。メキシコ・ビートルやブラジル・ビートルは、当時こそ並行モノで、なんとなく貧乏くさかった記憶もありますが、今となっては「欲しい」クルマのリストに載せている方も少なくないのでは。
ところで、これだけの生産数を誇るビートルですから、まだギネスに申請や公認がなされていない記録もあるはず。たとえば「ヤナセ取り扱い車種のなかでももっとも売れたクルマ」とか「マイナーチェンジ回数世界一」とかね。欲しいリストに載せた方は、そんな隠れた記録を探してみるのもまた一興かもしれません。
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