ヤマハ発動機は9月18日、フラッグシップスポーツ『YZF-R1』と『YZF-R1M』の米国向け2025年モデルを発表した。MotoGPマシンで見られる「空力ウィングレット」を初めて採用しているのが目玉だ。
両モデルのフロント両サイドに新たに追加されたウィングレットはカーボンファイバー製で、ヤマハがファクトリー参戦するMotoGPでの徹底的なテストを通じて開発された。R1の洗練された空力的な外観を引き立てるだけでなく、ブレーキングやコーナリング時のフロントエンドの感触を向上させるためのダウンフォースを発生させる。2025年モデルでは空力性能のほか、ハンドリング、ブレーキのさらなる向上を目指した。
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標準モデルのYZF-R1は、998ccのCP4クロスプレーンエンジン、電子制御、14シーズンのうち13シーズンでAMA/MotoAmericaスーパーバイクのタイトルを連覇した名高いハンドリングを継承しながら、再設計されたKYBフロントフォークと新しいブレンボフロントブレーキを搭載。さらにコントロール性を高めた。
YZF-R1Mは、オーリンズ電子レーシングサスペンション(ERS)を搭載し、IMUからのデータを基に前後のダンピングをリアルタイムで調整することで、最適なサスペンション性能を実現する。さらに、GPSデータロギングが標準装備されており、コミュニケーションコントロールユニットを通じて、「ファクトリーのスーパーバイクテクノロジーを手のひらに収めることができる」という。
車両データは、GPSで管理されるコースマッピングと自動ラップタイミングとともに記録され、AndroidまたはApple iOSアプリにワイヤレスでダウンロードが可能。システム設定を調整しR1Mにアップロードすることもできる。
2025年モデルのYZF-R1は、「チームヤマハブルー」または「マットレイヴンブラック」の2色を設定。11月より販売開始予定で、価格は1万8999ドル(約273万円)。YZF-R1Mはカーボンファイバーカラーのみとなり、3月より販売開始予定で、価格は2万7699ドル(約398万円)。
日本向けモデルの発売時期などの詳細は明かされていないが、この他の「Rシリーズ」ラインアップのアップデートも「今後数週間以内に発表される予定」だとしている。
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