■シトロエンの主力EVがパワーアップ!
2023年5月2日、ステランティスグループに属するフランスの自動車ブランド「シトロエン」の欧州法人は、電動自動車(EV)の「e-C4」および「e-C4 X」の改良モデルを発表しました。
今回の改良では、搭載するパワートレインに新たなバリエーションが追加されたといいます。
【画像】「クーペ」と「SUV」を合体! 斬新すぎるデザインの「e-C4 X」を見る(46枚)
「C4」は2004年に初代がデビューしたCセグメントハッチバックで、「クサラ」の後継車となり、現行モデルはC4としては3代目にあたります。
今回改良が発表されたe-C4はC4のEV仕様となるモデル。シトロエン初の本格フルEVとして2020年に欧州で発表され、2022年には「E-C4 エレクトリック」の車名で日本でも販売が開始しました。
e-C4はSUVテイストを取り入れたハッチバックで、筋肉質でダイナミックなスタイリングが特徴。一方、e-C4 Xはテールに向かってなだらかに下る優雅なルーフ形状が備えたクーペSUVタイプのボディを持ちます。
両車ともバンパーやフェンダーモールには無塗装樹脂が採用され、SUVらしいタフでたくましい印象を強調しています。
今回の改良では、搭載するリチウムイオンバッテリーと駆動用の高効率電動モーターのバリエーションを追加。
従来モデルの50kWバッテリーと出力136馬力・230Nmの電動モーターの組み合わせに加えて、54kWバッテリーと出力156馬力・260Nmの電動モーターを組み合わせたグレード「シャイン」がラインナップされました。
これにより、従来の最大航続距離360kmに対して、新設されたシャイングレードでは最大420kmまで走行することが可能になりました。
また、2種類のオンボード充電器が利用できるうえ急速充電にも対応していることで、バッテリー容量が増加したものの充電時間は伸びていないといいます。
※ ※ ※
今回の改良についてシトロエンは以下のように説明しています。
「シトロエンはCセグメントで2つの電気自動車を提供する唯一の主流ブランドです。
従来のバッテリーと電動モーターの組み合わせを残しつつ新たなバリエーションを追加したことで、より幅広い選択肢をユーザーに提供することが可能になりました。
2つの電動パワートレインはシトロエンの電動化戦略の中核となり、優れた多用途性を提供して自動車業界の潮流であるEVへの移行を容易にするでしょう」
なお、日本ではE-C4エレクトリックの車名で販売されているe-C4ですが、今回追加された新グレードの国内導入に関しては、現在アナウンスされていません。
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