■七変化の「IMV0」が「ランガ」としてインドネシアに公開!
2023年8月10日にトヨタのインドネシア法人「PTトヨタアストラモーター(TAM)」は、コンセプトカー「ランガ(Rangga)」を世界初公開しました。
このランガは、「インドネシア国際オートショー(GIIAS)2023」でいくつかの仕様がお披露目されています。
【画像】すげぇ…! ゴツ顔「ランガ」がこれ! カッコいいデザインを写真で見る!(29枚)
「インドネシア国際オートショー(GIIAS)2023」は2023年8月10日~20日に開催されています。
そこでトヨタアストラモーターは、同社の商用車の新たなラインアップとして、インドネシアの様々なビジネスニーズをサポートするランガを発表しました。
ランガのベースとなるのは、トヨタが2022年12月にタイで行われた「タイトヨタ60周年式典」でお披露目された「IMV0」です。
トヨタのIMV(Innovative International Multi-purpose Vehicle)は、「需要のある地域で生産」の方針のもと、世界のユーザーにより魅力的な商品かつ求めやすい価格で提供するグローバルで効率的な生産・供給体制で展開されるモデルを指します。
IMVでは、ベースとなるラダーフレームを共有したピックアップトラックの「ハイラックス(シングル/エクストラ/ダブル)」の3仕様、ミニバンの「イノーバ」、SUVの「フォーチュナー」で構成されていました。
しかし近年ではダブルギャプピックアップ(4ドア5人乗り)仕様を乗用メインで使うことも増えたことで上級志向が高まっているといい、結果として価格が上昇しているようです。
そうした中で経済的なモビリティ・ソリューションをニーズに合わせて提供できるように考えられたのがIMV0となります。
タイトヨタ60周年式典で豊田章男社長(当時)は「IMV0は、移動の自由や経済成長をサポートするクルマです。トヨタのクルマは、お客さまの生活シーンに寄り添ったものでありたいと考えています」と述べていました。
ユーザーに寄り添ったIMV0は、ピックアップトラックをベースにしながら荷台部分を自由にカスタマイズできるマルチモデルです。
荷台部分をユーザーの用途に応じてカスタマイズ出来ることで、レスキュー仕様やポリス仕様、フラワー販売仕様といったさまざまな仕事や、趣味としてのキャンピングカー仕様、走りを楽しむレース仕様など多様な用途に使うことができます。
そして今回インドネシア版としてお披露目されたのがランガです。
PTトヨタ・アストラ・モーター(TAM)のHenry Tanoto副社長は「インドネシア経済と社会の福祉に大きく貢献してきた商用車市場を復活させたいと考えています。GIIAS2023でトヨタは、経済的なモビリティ・ソリューションをビジネスマンのニーズに合わせて提供できるようランガを発表します」説明しました。
今回のGIIAS2023でトヨタは、ランガコンセプトからのコンバージョン例として、「ランガコンセプトモービルカフェ」、「ランガコンセプトアンビュランス」、「ランガコンセプトEVチャージモービルサービス」、「ランガコンセプトペースカー」など複数仕様を展示しています。
※ ※ ※
なおランガという名前の血統は、インドネシアの文化遺産から受け継がれており、騎士や英雄を象徴するジャワの「ロンゴ」にインスパイアされています。
またすでにランガは、地元のショップやビルダーと協力することでインドネシアの人々のニーズに合った便利なクルマとなる動きが取られているようです。
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