現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 1000万円で始めるフェラーリ泥沼ライフ! 「612」「456」の4座フェラーリを狙え

ここから本文です

1000万円で始めるフェラーリ泥沼ライフ! 「612」「456」の4座フェラーリを狙え

掲載 更新 7
1000万円で始めるフェラーリ泥沼ライフ! 「612」「456」の4座フェラーリを狙え

■手に入れやすく維持が辛いユーズド4座フェラーリ

 常にクラシックカー/コレクターズカー国際マーケットの指標となるフェラーリだが、マーケットとなる国や地方、あるいは車両の生産年代を問わず、2+2モデルはユーズドカーとしてマーケットに出回る際の値落ちが大きめになることで知られている。

600万円でフェラーリ泥沼生活! 「412」は本当にリーズナブルなV12モデルなのか!?

 新車として販売される際には、フェラーリ量産モデルのフラッグシップとしてもっとも高価なプライスづけがなされる4シーターV12モデルながら、ユーズドカー市場に回ったのちにはもっとも買い求めやすいフェラーリともなり得るのだ。

 今回VAGUEでは、クラシックカー/コレクターズカーのオークション業界最大手のRMサザビーズ社が、2021年2月下旬にオンライン限定で開催した「OPEN ROAD FEBRUALY」オークションに出品された2台のV型12気筒2+2フェラーリについて、そのあらましと競売結果についてレポートしよう。

●2001 フェラーリ「456M GT」

 前任モデル「412」の生産終了から約3年後となる1992年にデビューした「456GT」は、どちらかといえば保守的なモデルが多かった従来の4座席V12フェラーリとは一線を画し、トランスアクスルの駆動レイアウトや総アルミ製ボディ、あるいは412から100mmも短縮された2600mmのホイールベースがもたらす俊敏性など、先進性やスポーツ性を明確に打ち出したモデルだった。

 ボディスタイルは、往年のフェラーリ+ピニンファリーナの名作「365GTB/4デイトナ」をモチーフとし、412までのノッチバックスタイルからファストバックへと回帰。ハンドリング性能も相まって、格段にスポーツ色を強めていた。くわえて、新規開発された65度バンク+ベルト駆動のV型12気筒5.4リッターエンジンは、当時のフェラーリ市販車のなかで最強となる442psを発生。最高速300km/hを超える高性能でも世界を圧倒した。

 1996年には4速オートマティックを組み合わせた「456GTA」が追加される。さらに1998年には内外装をリフレッシュし、さらにゴージャス感を強めた「456M GT/GTA」へと進化を遂げたのち、「612」に代替わりする直前となる2003年まで生産された。

 今回のオークションに出品された456M GTは、「グリジオ・ティターニオ(チタングレー)」ボディに「ネロ(黒)」レザーのインテリアの組み合わせで、2001年2月に生産。

 カナダのケベック州に新車としてデリバリーされ、以来同じ地に生息してきた。現状での走行距離はわずか3万kmにも満たないことを示すように、エクステリア/インテリアのコンディションは極上に映る。

 また、2015年5月に新しいピレリPゼロタイヤを装着したこと。最後のサービスは2017年2月におこなわれたことが記録簿に残されている。

 しかし、ベルト駆動エンジンではチェック必須であるタイミングベルトの交換記録などはないことから、オークション名である「オープンロード」に繰り出す前に、一度しっかりと整備することをRMサザビーズ社でも推奨しているようだ。

 オリジナルのサービスマニュアルおよびツールキットも添付されるこの456M GT、RMサザビーズ北米本社は10万-12万ドル(邦貨換算約1090万-1300万円)のエスティメートを設定した。

 日本国内を含む世界中のマーケットにて、安価なものならば500万-600万円の正札もあり得る456GTながら、この個体に1000万円を超える値付けがなされた最大の理由は、この時代の456では希少な6速マニュアル車だからに違いあるまい。

「M」以前の前期型中途から採用されていた英国リカルド社製4速ATは、同じ時期にマセラティ「3200GT」などにも採用されたものながら、かなりの難物であることが知られている。

 フェラーリ「400AT」から412時代まで採用されていた北米GM社製3速ATが頑丈だったのに対して、大小のトラブルとそれにまつわる噂が常について回ったとされる。

 したがって、単に生産台数のパーセンテージが少ないだけでなく、よりスポーティで信頼性も期待できる6速MT車ゆえに、強気の値づけがなされたと思われるのだが、実際の競売では予想外にビッドが進まなかったようで、残念ながら流札に終わってしまった。

 現状ではRMサザビーズ北米本社の営業部門による「Still For Sale(継続販売)」となっており、11万ドル、つまり日本円換算で約1190万円のプライスタグがつけられている。

■パリ・サロンのブースを飾った「612」の注目のプライスは?

 2004年にワールドプレミア、その年の末には日本デビューも果たした「612スカリエッティ」は、今世紀初頭のフェラーリのフラッグシップとして君臨した、きわめてゴージャスな2+2グラントゥリズモだ。

 スカリエッティとは、数十年にわたり長らくフェラーリのボディを製作してきたカロッツェリアの名に由来する。

●2007 フェラーリ「612 スカリエッティ」

 テクノロジー面における最大のトピックは、フェラーリV12モデルとしては初めて、アルミ製スペースフレームを採用したことだろう。また、旧456GTに端を発する、ベルト駆動式5.7リッターのV12エンジンをフロントアクスル後部に搭載する「フロントミドシップ」レイアウトも特徴としていた。

 ただ456シリーズでは思い切って短縮したホイールベースは、612では4つのフルサイズシートを収めるため、一気に350mmも延長。実質的な後継車である「FF(Ferrari Four)」と同じく2950mmというフェラーリ史上最長の雄大なサイズを誇ることになったが、フェラーリの古典を生かしたエレガンスを前面に押し出すことに成功した。

 4人の大人が快適に移動することができる612スカリエッティは、ベントレーやメルセデス・ベンツに求められそうな用途を充分にこなす一方で、性能面では容易に勝つことができる本物のグランドツアラーだった。

 V12エンジンが7250rpmで540psを発揮すると、4.2秒で100km/hに到達。最高速度は驚異的な315km/hだった。

 また、アルミニウム製のスペースフレームとアルミ合金製ボディパネルは、456時代から大幅に大型化していたにもかかわらず車両重量はほぼ同等。さらに456に対してねじり剛性は60%もアップされ、優れたハンドリングに大きく寄与することになったとされる。

 今回RMサザビーズ「OPEN ROAD FEBRUALY」オークションに出品された612スカリエッティは「ブル・トゥール・ド・フランス」のボディにグレー本革レザーという、古典的なカラースキームが魅力的な1台。

 ごく少数のみが作られた6速MT仕様ではなく、612としてはデフォルトの6速「F1マティック」仕様ながら、コレクションとしても望ましい「HGTCパッケージ」が装備されている。

 新車当時、日本では273万円プラスのエキストラだったHGTCパッケージは、約10%速めた変速タイミングやカーボンセラミック製ブレーキローター、スポーツエキゾースト、よりソリッドなスタビライザー設定などで構成されていたが、実際の装着車両はかなりレアとされる。

 この612スカリエッティでもっとも注目すべきヒストリーは、最初のプライベートオーナーのもとにデリバリーされる直前、2006年パリ・サロンのフェラーリ社ブースを、ブラックの「599 GTBフィオラーノ」および「F2005」フォーミュラ1マシンと一緒に飾ったことであろう。

 そしてパリ・サロンでの華々しい出演後、この個体はアラブ首長国連邦に輸出され、数年間をかの地で過ごしたのち英国に輸入。今回のオークション出品に至った。

 近年、かなり買い求めやすくなっている感のある612スカリエッティだが、今回のオークション出品にあたり、RMサザビーズ欧州本社は当初ドル建てで11万-14万ドル(邦貨換算約1200万-1520万円)のエスティメートを設定。

 ところが、理由は不明ながら中途からユーロ建てとなった実際のオンライン競売では「Without Reserve(最低落札価格なし)」だったことから、エスティメートを大きく割り込む6万6000ユーロ、つまり邦貨換算約854万円で落札となった。

 たしかに安価ではあるのだが、維持についてはV8フェラーリよりも格段にハードルが高いのも事実。あくまで「フェラーリ上級者」向けのモデルであることは、ここであらためて明言しておくことにしよう。

文:くるまのニュース 武田公実
【キャンペーン】第2・4金土日は5円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

ポルシェ、国内人気が加速。2025年の新規登録台数が過去最高をマーク
ポルシェ、国内人気が加速。2025年の新規登録台数が過去最高をマーク
グーネット
夜ドライブを彩る光の演出。旧型N-BOX専用 LED付コンソールボックス登場
夜ドライブを彩る光の演出。旧型N-BOX専用 LED付コンソールボックス登場
グーネット
運転がグッとラクになる!自分好みに“調整自在” 車用サポートクッション発売
運転がグッとラクになる!自分好みに“調整自在” 車用サポートクッション発売
グーネット
メッシュホイールのおすすめ10選!人気メーカーや選び方のポイント
メッシュホイールのおすすめ10選!人気メーカーや選び方のポイント
グーネット
都会に映えるモダンスタイル。「レンジローバー イヴォーク」洗練をまとった特別仕様車
都会に映えるモダンスタイル。「レンジローバー イヴォーク」洗練をまとった特別仕様車
グーネット
暮らしの質にこだわる人へ。QOLを追求した新型キャンパー「ジオローム」
暮らしの質にこだわる人へ。QOLを追求した新型キャンパー「ジオローム」
グーネット
【グランカングー】7人乗れる、いろいろ使える! 遊べるミニバンが登場【ルノー】
【グランカングー】7人乗れる、いろいろ使える! 遊べるミニバンが登場【ルノー】
グーネット
このタフさ、まさに冒険仕様!新型キャンピングカー「カタナ」世界初公開
このタフさ、まさに冒険仕様!新型キャンピングカー「カタナ」世界初公開
グーネット
参加型モータースポーツイベント『S耐チャレンジ』2年目は3大会を開催。学生や若年層向け車両支援とルーキー制度を新設
参加型モータースポーツイベント『S耐チャレンジ』2年目は3大会を開催。学生や若年層向け車両支援とルーキー制度を新設
AUTOSPORT web
「テストでは着実な進歩を感じた」と勝田貴元。勝負の2026シーズンがラリー・モンテカルロで開幕へ/事前コメント集
「テストでは着実な進歩を感じた」と勝田貴元。勝負の2026シーズンがラリー・モンテカルロで開幕へ/事前コメント集
AUTOSPORT web
ドゥカティ・レノボ・チーム、デスモセディチGP26を公開。新カラーは創業100周年を祝う『赤×白』に/MotoGP
ドゥカティ・レノボ・チーム、デスモセディチGP26を公開。新カラーは創業100周年を祝う『赤×白』に/MotoGP
AUTOSPORT web
ハースF1が新車のイメージ公開。オコン&ベアマンが意気込み語る「できるだけ早く、できるだけ多くのポイント獲得が重要」
ハースF1が新車のイメージ公開。オコン&ベアマンが意気込み語る「できるだけ早く、できるだけ多くのポイント獲得が重要」
motorsport.com 日本版
パガーニにSLRマクラーレンも!! 超ド級スーパーカーが爆走した富士スピードウェイの激レアイベントがスゴすぎた!!
パガーニにSLRマクラーレンも!! 超ド級スーパーカーが爆走した富士スピードウェイの激レアイベントがスゴすぎた!!
ベストカーWeb
ハースF1、新車VF-26のレンダリング画像を公開。小松礼雄代表「タイトなスケジュールでの準備は大変だった……でも我々にはF1への情熱がある」
ハースF1、新車VF-26のレンダリング画像を公開。小松礼雄代表「タイトなスケジュールでの準備は大変だった……でも我々にはF1への情熱がある」
motorsport.com 日本版
ハースF1が2026年型マシン『VF-26』のカラーリングを公開。エンジンカウル、ウイングなどに『GR』ロゴ
ハースF1が2026年型マシン『VF-26』のカラーリングを公開。エンジンカウル、ウイングなどに『GR』ロゴ
AUTOSPORT web
約304万円! 新型「ちいさな“5人乗り”SUV」まもなく登場! カクカクな「旧車デザイン」&パワフルな1.2リッター「ターボ」搭載! 全長4m未満のフィアット「グランデパンダ」2026年初春発売へ
約304万円! 新型「ちいさな“5人乗り”SUV」まもなく登場! カクカクな「旧車デザイン」&パワフルな1.2リッター「ターボ」搭載! 全長4m未満のフィアット「グランデパンダ」2026年初春発売へ
くるまのニュース
【2026年の注目バイク】ロイヤルエンフィールド新型「ブリット650」は47馬力の並列2気筒エンジン搭載! タンデム走行に適したシートでクルージングも快適
【2026年の注目バイク】ロイヤルエンフィールド新型「ブリット650」は47馬力の並列2気筒エンジン搭載! タンデム走行に適したシートでクルージングも快適
VAGUE
「攻めたサイズ」のホイールに、純正比1/5の軽さ!のカーボンドアも 「近藤エンジニアリング」が東京オートサロンに出展
「攻めたサイズ」のホイールに、純正比1/5の軽さ!のカーボンドアも 「近藤エンジニアリング」が東京オートサロンに出展
くるまのニュース

みんなのコメント

7件
  • まったく意味のないクソ記事
  • 456安いからって飛びつくと地獄を見ます。575も同様。612は機関部の故障は少ないがコンピューターのエラーが多くDIYではどうにもできない。その点360は部品も豊富でまだ維持しやすい。430の価格がもう少し落ちてきたら狙いたい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2550 . 0万円 2690 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

869 . 0万円 990 . 0万円

中古車を検索
フェラーリ 456/456Mの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2550 . 0万円 2690 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

869 . 0万円 990 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村