この記事をまとめると
■バブル期に輸入車を安く購入する手段のひとつだった「並行輸入」
フォードのトラックFシリーズの魅力、歴史、価格などを徹底解説!
■昔は現地のディーラーから買いつけていたため、正規輸入よりも安価に購入できた
■昔と違い最近では車両のクオリティも高くなっており新車保証が付くケースも多い
「並行輸入車」はどうして一世を風靡した?
これだけ円安が進むと、日本の国力衰退を実感せずにはいられません。ガソリンの値上がりが続くだけでなく、海外から買い求めていたクルマの消耗パーツなども倍額になったりして、クルマ好きにとっていいことは何ひとつとしてないのです。円高だった頃やバブル絶頂(金利も安かった)だった頃に戻りたいのは、決して筆者だけではないでしょう。
ところで、この円安が悪影響を及ぼす商売といえば、並行輸入業者こそトップランナーではないでしょうか。その昔も、急激な円安やバブルの崩壊によって倒産、閉業した業者の多いこと。とはいえ、現在でも並行輸入車を扱う業者は確実に存在しています。果たして、どんなニーズやメリット、あるいはデメリットがあるのでしょうか。
※写真はイメージ
そもそも並行輸入車のメリットといえば、正規ディストリビューター(ディーラー)が扱っていないクルマやグレードが手に入ることや、新型車が国内に正規導入されるはるか以前にゲットできるなど、クルマ好きなら興味を惹かれるポイントが少なくありません。この点は正規ディストリビューターをかばうわけでもありませんが、本国と輸入台数やグレードに関する取り決めをはじめ、日本の道を走るための最適化(ローカライゼーション)など国内導入への道は時間とコストがかかっているのです。
一方、並行輸入業者の場合は、本国の製造メーカーと直接やり取りをすることはなく、たいていは現地の販売ディーラーからクルマを買い付けてくるケースがほとんどでしょう。で、現地のディーラーも大手チェーンとかメーカー直結なんてお店がほとんど。つまりはメーカーに顔が利く=発売直後でも相当なタマ数が用意できるということ。
このなかから、日本の業者がいくつかタマをわけてもらうのですが、バブルの頃は「手あたり次第」に輸入した結果、「メルセデスベンツのSクラスなのにレザーシートじゃない」とか「サンルーフがないどころか、手動のウィンドウだった」なんてことも多々ありました。日本と現地で顧客の好みが違うためにおこるケースで、そうしたレスオプション的なタマはとくに安価で売られたりしていました。
こうした並行モノに手を出すのは「安価で新車に乗りたい」ユーザーと思われがちですが、そうとも言い切れないのが面白いところ。いまでは減ったはずですが、反社会勢力に属する方々などは自身で並行のクルマ屋を経営していたり、いわゆる「兄弟分」が経営していたりすると、「渡世の掟」とかなんとか言っちゃって、決してヤナセには近づかなかったりするのです。
メンテの面が不安? いまならネットもあるので問題なし!
また、クルマの知識が豊富だったりすると「ディーラー車の触媒だと(エンジンが)まわらないね」とか「(正規モノは)オーバーフェンダーをパテ埋め? ありえない」などとリベット留めで売っていた並行モノを喜んでゲットしていました。
さらには、ディーラーが導入しないばかりか、本国でも限定販売だったりするモデルも並行に頼らざるを得ません。グループAレース華やかなりし頃は、これらのホモロゲーションや戦勝記念モデルなどがずいぶん並行で輸入されていたものです。
ご承知のとおり、デメリットとされるポイントもいくつかあるようです。まずは正規ディーラーで整備してくれない、パーツを売ってくれないというのはいまも昔も変わらぬ定説。もっとも、並行モノを買ったお店にしても昔と違って新車保証をしてくれるところがほとんどのはずで、2000年代になってからは、並行だろうが正規だろうがクルマの信頼性は著しく向上していますから、そうそう心配することもないかと。
仮に、わけのわからない中古並行を怪しい並行業者から買ったとしても、筆者に言わせればまったくもってモーマンタイ(無問題)。輸入車に強い修理工場を見つけ、パーツはネットで海外通販を駆使すれば、たいていの不具合はどうにかなります。
※写真はイメージ
万が一、そうならなかった場合は下取りに出したりするのでしょうが、「並行モノ」はたいてい安く査定されてしまいます。こればかりは一般的な市場原理に基づくものですから致し方ありません。値段が下がる分、乗ってる間に楽しめるクルマを選ぶべきでしょう。
また、保険に入れない、入れたとしても割高という噂もありますが、こと筆者の場合は普通に加入できましたし、車両保険についても割高どころか納得いく条件でした。この噂というか、リサーチの出どころはもしかしたら悪徳業者かもしれませんね。
ちなみに、最近の並行輸入車で人気があるのは日本メーカーの海外向けモデル、いわゆる逆輸入車だといわれます。とりわけフルサイズのSUVやピックアップは「どうして国内販売しないのよ」ってくらい売れまくっているとのこと。が、クルマだけでなく消耗パーツが海外専用品だったりすると、入手に手間や時間がかかってしまうなんて場面もあるようですから油断はなりません。
ともあれ、円安という社会背景さえなければ、現在の並行輸入車は一考の価値が十分にあるでしょう。昔と違って、怪しげな業者というのもある程度は駆逐されているので「欲しくて欲しくて仕方ないクルマがいつまでたっても正規導入されないよー」なんて方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。経験からアドバイスさせていただくと、後悔するどころか自他ともに大満足すること、ほぼ間違いありません!
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みんなのコメント
選択肢が広がる。
並行輸入車は 無償リコールの対象外になるぞ。