“ドクターストップ”のロバンペラが取材に対応「いままでこんな症状を体験したことはない」／SF鈴鹿テスト

　12月10日に鈴鹿サーキットでスタートした3日間のスーパーフォーミュラ鈴鹿合同／ルーキーテスト。WRCからの転向で注目されるカッレ・ロバンペラ（Kids com Team KCMG）は、午前のセッション1では空力セットアップのデータ取りを中心に行い、午後から本格的にタイムを上げていくことが予定されていた。

　しかしセッション1後にロバンペラが体調不良を訴えたため、午後のセッション2参加が見送られることに。その後、夜になってチームとロバンペラは、『良性発作性頭位めまい症』と診断されたこと、そして医師から今週の走行禁止を言い渡されたことを明らかにしていた。

　迎えたテスト2日目の11日、KCMGの8号車は、当初7号車から3日目のルーキーセッションに出場する予定となっていた鈴木斗輝哉がドライブしているが、ロバンペラもサーキットに姿を見せている。そして午前のセッション3が行われている最中に急遽、メディア向けの囲み形式での会見が設けられた。体調に配慮し、短時間の取材セッションとなったが、以下そこでの質疑応答の内容をお届けする。


■「頭がぐるぐると回るような症状が出る」

──昨日の午後のセッションからドライブを控えていますが、どういう事が起きたのか教えてください。

ロバンペラ：昨日のお昼ごろにバランスと視力がおかしくなる症状が出始めて、医師の診断を受けたところ、もう運転しないように言われた。まだ目まいが出ている状態で、急な動きをしたり、ベッドで横になっていると頭がぐるぐると回るような症状が出る。残念だけど、今週はもうドライブはできない。

──どれくらいドライブができなくなるのですか？

ロバンペラ：まだ分からない。症状が治れば通常にドライブできるようになるが、今も目まいなどの症状がある。もちろん、症状がよくなるかもしれないので、ここに滞在して、明日の朝に（症状が改善して）チャンスが出てくればと思っているが、ドライブすることは禁止されているからね。

──スーパーフォーミュラに初めて乗った感想はいかがですか？

ロバンペラ：本当に素晴らしいクルマで、すごく速くて楽しく乗ることができた。残念ながら、朝のセッションでは空力メインのテストメニューをこなしていたので、そこまでペースを上げられなかった。マシンのポテンシャルをフルに感じられなかったので、次回それを体感できるのが楽しみだ。

──もしセッション2以降も走れていたら、このテストでどういう目標を持っていましたか。

ロバンペラ：とにかくたくさんドライブして、クルマのことを知り、慣れることに集中する予定だった。

──今回、一緒に仕事をしているハイテックのメンバーはF2のテストで一緒に仕事をしたメンバーですか？

ロバンペラ：そう、このプロジェクトではすべての車両で僕のことをサポートしてくれている。いつも同じメンバーで仕事ができるから、良い関係を築けていると思う。

──それは（年明けに参戦する）トヨタFRオセアニアも同じメンバーになる予定ですか？

ロバンペラ：すべてが完全に同じとはならないかもしれないが、できる限り同じメンバーになるようにしてくれている。（FRオセアニアでは）ハイテックのメンバーも何人か参加するだろうから、似たようなグループで臨めることになるだろう。いつも同じようなメンバーでできるのは良いことだ。

──いままで、こういった症状に見舞われたことはありますか？

ロバンペラ：いや、いままでこういう症状を経験したことはなかった。初めてのことだし、僕にもこんな症状が出るんだと、少し驚いた。ただ、誰にでも起こり得ることみたいだけど……僕にとっては症状が出たタイミングが悪かった。

[オートスポーツweb 2025年12月11日]

Comments

[mam********]

耳石が、動いたんじゃね？

[******]

ラリーカーの方がSFよりよっぽど目が回りそうなのに