愛犬と車中泊するときに気をつけるべきこととは
コロナ禍の今だからこそ、日頃のストレス発散も兼ねて、愛犬と旅に出てみたくなる愛犬家も多いと思う。とはいえ、愛犬同伴専門のリゾートホテルは宿泊費が高額。できれば安く気軽に、誰にもジャマされることなく、密を避けた愛犬との旅行に出掛けたい。そんな望みを叶えてくれるのが、愛犬とアウトドアを満喫できる車中泊の旅だ。
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愛犬と車中泊する際に注意するポイント1:「暑くない」季節を選ぼう
しかし犬は1年中毛皮を着ていて、発汗は足の裏でしかできない暑さが苦手な生き物だ。熱中症になれば命を落とす一大事にもなりかねず、人間以上の暑さ対策が不可欠でもある。そこで真夏の海などは、時期、行き先としてNG。できれば気候の安定した、冬の終わりから春先、秋から冬の始まり頃が望ましい。
どうしても夏に愛犬と車中泊の旅に出たいなら、目的地は高地、つまり避暑地と呼ばれている、真夏の日中でも涼しい目的地を選びたい。日中、クルマを止めるのであれば、日陰を利用するなどして、車内温度の上昇を防ぐことも大切である。 とにもかくにも愛犬との旅行、車中泊の旅では、体温管理が最重要と肝に銘じたい。犬連れで肩身の狭い思いをしないよう、ペットOKの場所にクルマを止めることも重要だ。
愛犬と車中泊する際に注意するポイント2:キャンピングカーが理想だが
乗っていくクルマは、できればサブバッテリーを搭載したエアコン付きのクルマ、キャンピングカーが理想。であればキャンプ場でエンジンを切ったままでも車内は涼しく、愛犬も快適に過ごせるというわけだ。 実は、サブバッテリー+エアコン付きのクルマ(キャンピングカー)でも、それだけでは十分とは言えない。車内温度の上昇を防ぐ遮光カーテンは不可欠で、同時に犬がストレスになる車外からの干渉も防げるのだ。
さらにエアコン+扇風機(サーキュレーター)で、獣医学の専門家によれば、車内の空気を動かすことも熱中症対策になるそうだ。アルミ製などのひんやりマットがあれば、なお涼しく快適に過ごせるだろう。クルマのそばで寛ぐ際は、日よけのタープがあれば暑さ対策になる。わが家の場合、夏のドライブ旅行では犬の首に巻き、中に保冷剤が入れられる、DOG DEPTのクールネックという、クール素材のアイテムを車内外で着用させるようにしている(保冷材を冷たいまま確保する必要がある)。 犬の熱中症対策の一環として水分補給も重要だ。いつでも水が飲めるように、移動中でも水がこぼれにくいウォーターボウルを用意しておくといい。 フード用とは別にして犬の行動半径内に置き、まめに新鮮な水に取り替えてあげたい。
愛犬と車中泊する際に注意するポイント3:車内に専用スペースを設けよう
まずは暑さ対策の話から入ってしまったが、基本的な愛犬との快適・安全な車中泊の旅を行うためのポイントとしては、まずは限られた車内空間ながら愛犬が落ち着ける、専用スペースを設けてあげること。普段、家で使っている自分の臭いがついたベッドを持ち込むのもいいだろうし、それがタオルケットでも構わない。ただし、車内が毛だらけにならないよう、素材などには注意を払いたい。 もちろん、車外への飛び出し防止対策も必要だ。ドア、バックドアを開ける際は(飛び出しグセのある犬)、リードを付けるなどの配慮も忘れてはいけない。
愛犬と車中泊する際に注意するポイント4:ワンちゃんには死活問題の害虫対策
また、蚊やダニ、蜂といった害虫の対策も絶対に必要だ(人にとっても、犬にとっても)。例えば車内に電池式の蚊取り器を複数台置く、車外で蚊取り線香を炊くなどの方法は誰でも考えつくかも知れないが、犬自身(首輪)にアクセサリーのような虫よけグッズを付けたり、防蚊効果のある、DOG DEPTのドッグウエア(着ると涼しいクール加工とUVカット効果もあるもの)を着させるのも有効だ。
わが家がアウトドアを車内で楽しむ際は、窓やバックドアを全開にして車内に大自然の新鮮な空気と風を取り入れ、涼しく過ごしたいために、セイワの「楽らくマグネット防虫メッシュ・シリーズ」を使っている。これが便利で、使わないときには小さく畳め、ドアポケットに入る大きさになるのだが、メッシュ生地を展開すれば、普通車の前後サイドウインドー、ミニバンやSUVなどのバックドアはもちろん、ワンボックスのスライドドアまで覆ってくれる各種サイズが用途別に揃っているのだ。 取り付け方は、楽らく……という商品名だけに超簡単で、本体に付いているマグネットによって、ボディにペタペタと張り付けていくだけ。ワンボックスのスライドドアにも使える大判のバックドア用(2サイズあり)は、中央に車内、車外の両方から開閉できる両面スライドファスナーが付いているため、荷物の出し入れなどもラクに行える。いわば、クルマの蚊帳(かや=昭和の産物)である。 これがあれば、窓を全開にしても、しっかりと害虫対策になるから、人も犬も安心である。セイワの楽天公式オンラインショップ、またはアマゾン限定で購入可能。価格がリーズナブルなのもうれしいポイントだ。
番外編:ペット専用レンタルキャンピングカーがある
最後になってしまったが、今なら愛犬と乗れるレンタルキャンピングカーもあるから、本気で愛犬と車中泊、キャンピングカーの世界を楽しみたいなら、チャレンジしてみるのもいいだろう。日本初のペット専用レンタルキャンピングカー事業を展開しているのは、神奈川県藤沢市にあるPet-RVという会社だ。
では、愛犬の体調管理最優先で、安心かつ快適な愛犬とのアウトドア、車中泊旅行を楽しんでいただきたい。しつこいようだが、犬は人間以上に暑さが苦手。熱中症で命を落とすこともあるので、暑さ対策は念には念を入れてほしい。万一のときに備え、目的地周辺の動物病院をリストアップしておくとより安心だ。
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みんなのコメント
これからは「禁犬車」という表示が欲しいね。 犬を載せた中古車は嫌だ。