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北米トヨタが「“ランクル”のピックアップ」を世界初公開!? お手本は往年の“ランクル40” 斬新なコンセプトカー「ランドクルーザーROX」の正体とは

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北米トヨタが「“ランクル”のピックアップ」を世界初公開!? お手本は往年の“ランクル40” 斬新なコンセプトカー「ランドクルーザーROX」の正体とは

お手本はかつて北米市場で大ヒットした「ランドクルーザーFJ40」

 北米トヨタは、2024年11月5日から8日まで米国ラスベガスで開催されるアメリカ最大のカスタマイズカーのイベント「SEMAショー2024」に、“革新的な「ランクル」”を出展すると発表しました。果たしてどんなモデルなのでしょうか?

【画像】「えっ!…」ピックアップトラック風にカスタム! これが革新的な「ランドクルーザー250」です(30枚以上)

 北米トヨタが「SEMAショー2024」で発表するとアナウンスした「ランドクルーザー」のコンセプトカーは、その名も「ランドクルーザーROX」。

“ROX”とはレクリエーション・オープン・エクスペリエンスの頭文字からとられており、究極のアウトドアアドベンチャーのために設計されたオープンエアコンセプトモデルだと北米トヨタはアナウンスしています。

 米国ミシガン州アナーバーに拠点を構えるトヨタの北米デザインスタジオ“キャルティ・デザイン・リサーチ”が先導して開発されたこの野心的なコンセプトカーは、現行の「ランドクルーザー250」がベース。

 そこに、“過去の象徴的なオープン仕様である「ランドクルーザー」”、つまり、かつて北米市場で大ヒットを記録した「ランドクルーザーFJ40」をお手本とし、「最新の『ランドクルーザー250』をオープン化したらどうなるか?」といった視点で大胆なカスタムが施されています。
“キャルティ・デザイン・リサーチ”を率いるケビン・ハンター氏は、この「ランドクルーザーROX」について次のようにコメントしています。

「『ランドクルーザー』の愛好家たちがさらにエキサイティングな体験を得るにはどうすればいいかと考えました。『ランドクルーザーROX』は『ランドクルーザー250』をベースに、ボディをオープン仕様へと改造。使いやすさ、機能性、さらにアウトドア体験の楽しさを拡張しました」

「オープン仕様のコンセプトは、『ランドクルーザー』の伝統の一部です」と続けるのは、エクステリアのチーフデザイナーを務めるアダム・ラビノウィッツ氏。

「“キャルティ・デザイン・リサーチ”のデザインチームは、この『ランドクルーザーROX』に関するスケッチをおこなっていた際、往年の『ランドクルーザー』との感情的なつながりを確実に意識していました」

●「ランドクルーザー」がピックアップトラック風の出で立ちに

「ランドクルーザーROX」を生み出すために、開発チームは「ランドクルーザー250」の50%以上をリデザインし、新たに組み上げる必要があったといいます。

 その上で、機能的なモデルに仕上げるべく、開発チームは北米トヨタのテクニカルセンターと密接に連携し、車体パネルとコンポーネントの製造に必要なツールまで作成したといいます。

「ランドクルーザーROX」は、ラダーフレームから外したアッパーボディの、リアドア後方のルーフやサイドパネルを大胆に切り取ってオープン仕様に。サイドから眺めると、まるでピックアップトラックのような出で立ちとなっており、実際、リアシート後方のラゲッジスペースはピックアップのような仕立てとなっています。

 フロント&リアシート上方のルーフも切り取られ、代わりに特注のソフトトップが装着されています。そのソフトトップは大きく開き、乗員がアウトドアドライブを満喫できるようになっています。

 ルーフ部には、ラックとモールパネルつきスポーツバーが備わっており、荷台に収まらないギアなどを固定して携行するのに役立ちます。

 リア回りでは、スペアキャリアの脇に“ジェリカン”の携行に便利なラックも備わっています。

 そんな「ランドクルーザーROX」の前後バンパーは、牽引フックなどを備えたスチール製。各コーナーはワイドフェンダーにつながる形状となっています。

 足回りには、“キャルティ・デザイン・リサーチ”が特別に設計した18インチの1ピースビレットホイールで、大きなブロックパターンが配された大径タイヤとともに足元を引き締めます。

 インテリアは、ヘリテージ仕上げのオレンジレザーを使用し、明るく楽しい雰囲気に仕立てられています。ドアパネルには、サングラスやアドベンチャーギアを引っかけておくのに適したベルトが備わるなど、細かい部分にも抜かりはありません。

 ちなみにボディ色は、“ビンテージ「ランドクルーザー」”に採用されていた「スプリング グリーン」をオマージュしたカラーを採用しています。

 メカニズム面では、TRDがカスタムした独立懸架式サスペンションを採用することで、“どこへでも行ける”魅力をプラスしています。

 リフトアップ量は4インチで、トレッド幅は前後ともに鍛造アルミ製のコントロールアームを組み合わせることで8インチ拡大されています。その結果、フェンダーフレアが広がったほかサスペンションのストローク量が拡大。また、幅広く威圧的なスタンスを実現しています。

 優れた耐久性とオープンエアの自由さをシームレスに融合した「ランドクルーザーROX」は、往年の「ランドクルーザー」がどんな存在だったかを改めてさせてくれるモデルであり、新たな手法で大自然を満喫できるよう仕立てられた新発想のモデルとなっています。

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