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「アルテッツァを過激に変身させてみないか?」3S-GEはターボチューニングが面白い!

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「アルテッツァを過激に変身させてみないか?」3S-GEはターボチューニングが面白い!

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NA改過給機チューンのそもそもの目的は、自然吸気では得られないハイパワーを手に入れること。最近は、プラスαチューンのノリで過給機を装着するチューナーも多いが、老舗ショップ“ブラックライン”は「どうせターボ化するなら、とことんチューニングして思い切りハイパワーを楽しんで欲しい」というコンセプトで提案している。

もちろん、ユーザーの予算など多くのハードルはあるが、ここで紹介する2台のアルテッツァは、ブラックラインの考えに共感してここまでステップアップしてきたもの。


どちらもエンジン内部のパーツまで強化し、燃料系もキッチリ作り直すなど、ハイパワーなドラッグマシンを得意とするブラックラインのノウハウがしっかりと注ぎ込まれている。その一方で、2台とも街乗りメインに使用しているクルマであり、エアコンをはじめとする快適装備がそのまま残されているというのもポイントだ。


1台目のアルテッツァは、エンジンオーバーホールのついでにH断面コンロッドと戸田レーシングの鍛造ローコンプピストンをセット。ターボパワーに負けない強靭な腰下を作り上げている。

組み合わせるタービンはTD07-25G。最大ブースト圧1.5キロをかけて550ps/60kgmを発生させる。NAで購入してからGT-SS、TD06-20Gとステップアップを繰り返しながら現仕様に辿り着いたそうだ。「慣れるともっとパワーが欲しくなっちゃうんですよね」とオーナー。

NA純正インマニでは、ターボで空気が押し込まれた時に4番側の空燃比が薄くなってしまう。そのため、インファンネル式のサージタンクをブラックラインでワンオフ。スロットルも電子制御式はキャンセルして80φのワイヤー式に変更済みだ。このあたりの美しい造作は、ブラックラインならではだ。

バンパー開口部いっぱいに広がる前置きインタークーラーも、ブラックラインによるワンオフ品。分厚い3層コアに、ワンオフサイドタンクを製作することで空気を溜めておける容量を増やしている。

トランク内の燃料配管もハイパワーチューンドらしさを感じさせる部分。荷物が積めるように配慮しつつ、ボッシュ製900cc燃料ポンプ2機とコレクタータンクが設置されている。バッテリーもエンジンルームからトランク内に移設されていた。


EXマニ、アウトレット、フロントパイプ、マフラーまで排気系は全てワンオフ。当初は街乗りの静粛製を考慮して60φで製作したフロントパイプを装備していたが、76.3φに仕様変更したところ中間トルクが劇的に向上したという。



機械式スロットルへの変更や大容量インジェクター化などを行うために、制御にはフルコンのF-CON Vプロを使用する。


2台目はスーパーチャージャー仕様からスタートし、シルビア純正タービン仕様を経てウエストゲート式のTD06-25Gタービン仕様に行き着いたという1台。

エンジン本体はSW20純正のコンロッドを流用、ピストンは鍛造強化品に交換済みで480ps/50kgmを発揮。カムは街乗りを考慮し、控えめのIN/EX264度がセットされている。

ハイチューンドは高回転域での失火が命取りになる。そのため、ブラックラインでは16Vまで昇圧する点火システムを開発。RB系のイグニッションコイルと日産イグナイターを4個ずつ使い、これを昇圧機で16Vまでアップさせるのだ。「点火系が劣化している個体も増えてきているから、どんなクルマにもオススメだよ」とはブラックライン鈴木代表。

サージタンクはワンオフで製作。スロットルはTD07-25Gターボ仕様同様に電子制御式から削り出しのワイヤー式に置き換えられ、それに合わせて日産用のAACバルブを流用している。手前に配置されているのはオイルキャッチタンクだ。

トランク内は、先に紹介したアルテッツァのようなレーシーなスタイルよりも“魅せる”ことを意識した燃料系レイアウトに。コレクタータンクや燃料ポンプ(デンソー×1にボッシュ×2)を配置。フューエルラインはアルミで美しくレイアウトされ、非常に見栄えがするシステムを構築している。

追加メーターが乱舞するスパルタンな室内。赤いボタンはラインロック用で、ゼロヨン大会等に参戦するときに使用する。ミラー下に確認できるのは、ブラックラインの人気メニューでもある吊り下げ式のメーターホルダーだ。

「アルテッツァは燃料配管のリターンがないから、本格ターボチューンにはワンオフで追加することが必須。450psより上を目指すならコンロッドを強化しておきたいし、機械式スロットル化するためにはフルコンも必要。コストは掛かるけど、ベース車両が本当に安いからチューニングベースとしては面白いクルマだと思うよ」とブラックライン鈴木代表。

50万円を切る手頃な価格でベース車が手に入るようになってきた一方で、エンジンオーバーホールの時期を迎えている個体も多いアルテッツァ。ならば、最初からチューンドエンジンの製作を前提に、格安車両を購入するというのも大いにアリだ。

●取材協力:ブラックライン 埼玉県川越市下広谷690-1 TEL:049-239-6667

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みんなのコメント

85件
  • 最初この車が出たときに、なぜターボ車がないのか疑問で仕方なかった。
    MR2と同じエンジン載せててMR2はターボ車あるのに。
    本当にもったいない車でした。
  • アルテッツァって高剛性がゆえの車重がネックだったんでしたっけ?
    それならエンジンチューンで補うのは理にかなってるのかな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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