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スバル新クロスオーバーSUV「クロストレック」とは何者? 外装/内装/パワートレイン/使い勝手を解説

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スバル新クロスオーバーSUV「クロストレック」とは何者? 外装/内装/パワートレイン/使い勝手を解説

クロストレック登場 XVのフルチェン

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】スバル・クロストレック登場【XVと外装/内装などを比べる】 全175枚

9月15日、スバルは新型クロスオーバーSUVの「クロストレック」をオンラインでワールドプレミア(世界初公開)した。もちろん日本でも発売予定だ。

「クロストレック(CROSSTREK)」とは、スバルのコンパクト・クロスオーバーSUVである「XV」の北米仕様の名称だ。

つまり、この新型クロスオーバーSUV「クロストレック」とは、じつはXVのフルモデルチェンジなのだ。

XVは、3代目インプレッサの5ドアをベースに、初代が「インプレッサXV」として2010年に登場。

2012年に登場した2代目からは単に「XV」となり、これから「クロストレック」の名で北米でも販売され、従来型は2017年に登場した3代目となる。

今回のフルモデルチェンジを機に、日本仕様も世界統一名称の「クロストレック」に揃えたというわけだ。

それはつまり、クロストレックはスバルが今後もグローバル展開するモデルであることを示唆している。

ちなみに、クロストレックとは、「クロスオーバー」と「トレッキング」をかけあわせた造語だという。

では、XVから車名も一新したクロストレックの概要を紹介していこう。

サイズはXVとほぼ同じ デザイン逞しく

クロストレックの外寸は、全長4480×全幅1800×全高1580mm(ルーフレールとシャークフィンアンテナなしの場合は、全高-30mm)。

ホイールベースは2670mm(プロトタイプによる参考値。以下、同じ)。

このサイズは、現行型のXVとホイールベースも含めてほとんど変わらない。

クロスオーバーSUVとしては低めの車高だが、最低地上高も現行型XVと同じ200mmを確保し、悪路走破性も考慮されている。

エクステリアのデザインは、ユーザーのアクティブなライフスタイルに応えるため、クロスオーバーSUVとして突き抜けたデザインを狙ったという。

フロントビューでは、厚みを感じさせる高いフード位置により、逞しさを表現。

さらにシャープさを感じさせるフロントグリルバーやLEDヘッドランプにより、軽快かつ精悍なイメージのフロントマスクに仕立てられている。

サイドビューは、クラッディングエリアを拡大し、高い走破性を予感させるとともに、ダイナミックなラインや造形を盛り込んだボディにより、頼もしさと躍動感を両立している。

上級グレードには、18インチアルミホイール(タイヤサイズは225/55R18)を採用した(標準グレードのタイヤは225/60R17)。

リアビューは、キャビンを絞り込むことでフェンダーの張り出しを強調し、安定感を表現している。

ボディカラーは、明るいブルーのオアシスブルーや、グレーに近いブルーのオフショアブルー・メタリックなど、ファンなライフスタイルを表現する、全9色を設定している。

なお、従来型までのXV(クロストレック)はインプレッサから派生して誕生していたが、今回はクロストレックが先に開発され、これをベースに新型インプレッサの開発が進められていくという。

カジュアルな内装 前席には医学的知見

インテリアは、使い勝手の良さと居心地の良さを重視し、ドライビングとアクティビティの時間を自然体で過ごせるカジュアルさを表現。

さまざまなアクティビティシーンに寄り添うデザインとした。

インパネは、マルチマテリアルの多層構造とすることで、各素材の風合いをいかした、シンプルでありながら表情豊かなデザインとしている。

さまざまな機能を集約した大型のセンターインフォメーションディスプレイをインテリアの中央に配した、最近のスバル車共通のインターフェイスを採用している。

センターコンソール上面の位置を高くして、包まれ感と上質感を表現するとともに、操作性も向上させている。

さらに工夫を凝らした収納も充実させて「使い勝手の良さ」によるファンなインテリアに仕立てている。

フロントシートには、医学的知見を取り入れた新型のシートを採用。

乗員の骨盤をしっかり支えて頭の揺れを抑制する構造とすることで、乗り心地を高めるとともに疲労軽減にも貢献する。

シート地は、上級グレードにはファブリック、標準グレードにはトリコットを採用し、いずれもシルバーステッチのアクセントが入る。

また、本革シートもメーカーオプション設定されている。

ドアトリムは、人体工学に基づいて設計したインナープルハンドルにより、自然な姿勢で開閉できるようにされている。

優れたユーティリティ 室内寸法や荷室

絞り込んだキャビンや低いルーフラインを持つエクステリアデザインでスピード感を表現しながらも、従来型XVと同等のゆとりある室内空間を実現している。

とはいうものの、室内寸法は、室内長1930×室内幅1505×室内高1200mm(プロトタイプによる参考値)で、従来型XVより150mmほど短く、15mmほど狭い。

広い室内空間はあらゆる体格のドライバーが最適なドライビングポジションを取れるだけでなく、長距離ドライブでも乗る人すべてが疲れにくく、ゆとりある移動時間を提供する。

ラゲッジスペースの容量は現段階では公表されていないが、従来型XVと同等の大きな荷室開口部と必要十分な荷室容量を確保している。

リアシートバックは6:4分割可倒式を採用して、荷室を自在に拡張することで、大きな荷物や長尺物の搭載も可能としている。

また、リアゲート下部のトリムやサイドシルプレートに、山をモチーフとしたテクスチャーを採用。

優れたデザイン性だけでなく、滑り止めやキズの防止という実用性も兼ね備えている。

見るたびに「クロストレックと過ごすアクティブな時間」への期待を高まらせてくれる。

さらに、サイドシルプレートは形状を最適化し、足をかけた際の安定性を高めている。

ルーフに荷物を載せたり、屋根の拭き上げなどをする際のステップとして便利に活用するなど、優れたユーティリティを支えるアイテムも備わっている。

パワートレインは2.0L eボクサーを搭載

現段階で発表されている日本仕様のパワーユニットは、2.0L水平対向4気筒の直噴DOHCに交流モーターを組み合わせたハイブリッドシステム「e-BOXE(eボクサー)」のみ。

パワースペックも未発表だが、従来型XVの同じユニットでは、最高出力145p+13.6ps、最大トルクは19.2kg-m+6.6kg-mを発生しているから、これと同等か多少はパワーアップしているものと思われる。

組み合わされるトランスミッションは、リニアトロニックCVT。駆動方式は、スバルの伝統であるフルタイム4WDのみ。

クロストレックのパワートレインに関しては、今後輸出展開される欧州市場の環境規制対応や、メインのマーケットである北米の状況などを鑑みて、この2L+モーターのeボクサーがベストと判断されているようだ。

なお、駆動方式に関しては、FFも追加設定されるといううわさがある。

プラットフォームは、従来型の優れた操縦安定性・乗り心地を支えた「スバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)」をさらに進化させた。

レヴォーグやWRX S4などの他車種で採用しているフルインナーフレーム構造の採用や、構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取りつけ部の剛性向上など、最新の知見や技術を盛り込んだ。

これにより、高く評価されてきた従来型XVをさらに上まわる、高いレベルの動的質感を実現している。

アイサイトやインフォテインメントも進化

安全装備では、新世代アイサイトに国内のスバル車では初の広角単眼カメラを採用。

低速での走行時に、新型ステレオカメラよりも広角で、二輪車/歩行者を認識できる。

また、プリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大し、アイサイトとして最高の性能を実現している。

新型ステレオカメラも、画角を従来型の約2倍と大幅に拡大。

画像認識ソフトや制御ソフトを改良し、より広く遠い範囲まで認識できるようにした。

また、フロントガラス取りつけ式に変更するとともに、レンズフードを採用し、ユーザーがレンズに誤って触れることがないようにした。

さらに、デジタルマルチビューモニターは、4つのカメラ映像を合成して車両周囲360°を映し出す3Dビュー/トップビューを採用して、車両周囲の視認性を高めた。

また画面表示には新採用のセンターインフォメーションディスプレイを使用して、従来のマルチファンクションディスプレイより大きく高精細な画面により、見やすさと使いやすさを向上している。

センターインフォメーションディスプレイは11.6インチ(一部グレード)の大画面で、使い勝手の良さや先進的ですっきりとしたデザインはそのままに、スマートフォンとの連携機能を大幅に強化。

ふだん使っているスマートフォンと同じ感覚でシームレスに扱えるインフォテインメントシステムに進化している。

コネクティッドサービスでは、2020年に導入した「スバル・スターリンク」を採用しており、従来からの「つながる安全機能」が進化した。

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みんなのコメント

1件
  • とりあえず、鉛バッテリー二個を使っているかどうか教えて欲しい。使っていたらすべてスルーするだけなので。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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