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【ヤマハ MT-09 Y-AMT 試乗】「エンストしない」不思議な感覚、ひたすらマシンと一体になりたい人に…小鳥遊レイラ

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【ヤマハ MT-09 Y-AMT 試乗】「エンストしない」不思議な感覚、ひたすらマシンと一体になりたい人に…小鳥遊レイラ

ヤマハ発動機が開発したクラッチレバーとシフトペダルがない新たな自動変速トランスミッション「Y-AMT(Yamaha Automated Transmission)」。その「Y-AMT」が搭載された『MT-09』に、9月30日の発売を前に袖ヶ浦フォレストレースウェイで試乗することができた。「Y-AMT」とは一体何なのか? そのフィーリングとは。

モータースポーツ女子“ことりちゃん”こと小鳥遊レイラが試乗レポート。

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◆クラッチレバーもシフトペダルもありません
今回、私はヤマハから新たに発表されたクラッチレスバイク『MT-09 Y-AMT』に試乗してきました。ヤマハといえばスクーターを中心にオートマチックの二輪車を数多くラインアップしていますが、新開発の「Y-AMT」は従来のATバイクとはひと味もふた味も違います。

今回搭載された「Y-AMT」とはクラッチレバーおよびシフトペダルを廃した新開発の自動変速トランスミッション。車体を見てもらうとわかるように、MT-09なのにクラッチレバーもシフトペダルもありません。その代わりに手元のハンドルシフトにて右手で「ATモード」と「MTモード」の切り替え。そして左手でシフトチェンジ(MTモードのみ)を行います。

そのためなんとAT限定免許で乗ることができます。と言ってもMT-09が排気量888ccのバイクなので大型二輪免許は必須となるのでそこだけご注意を。

◆「エンストしない」不思議な感覚
まず最初に「ATモード」でコースを試乗。ひとくちに「ATモード」といってもモードが2つ「Dモード」と「D+モード」が設定され、この2つのモードを乗り比べてみるとその違いは一目瞭然。アクセルレスポンスが緩やかな「Dモード」に対して「D+モード」はATバイクと思えないくらいスポーティーな走りを発揮します。

888ccあるMT-09の力強いパワー感がしっかり反映され、シフトチェンジがない分、加速・減速・コーナーリングをより集中して行えます。自動変速でも自分で操っているかのようなフィーリングでマシンがシフトチェンジしていき、加速時は滑らかにシフトアップ。コーナー手前の減速時や停止時はギクシャク感無く自然にシフトダウンしていきました。

無論クラッチレスなので、停止時はクラッチレバーを握る必要もなく、エンストもありません。最初は安心感というより不思議な感覚でしたが、シフト操作をバイクに委ねて自分はライディングに集中して走れることが分かれば、あとは全力で走りを楽しむだけです。

◆「MTモード」はクルマでいうパドルシフト
次に「MTモード」へ切り替えて試乗しました。MTモードでは左手のスイッチボックスにて人差し指と親指を使いライダーが任意でシフトチェンジができます。

MTモードの良いところはシフト操作をライダー自身が行える分、ATモードで切り替わるシフトよりも低いシフトで走ることで回転数を高めに走ってパワーを出したり、エンジンブレーキを強めにかけたりと、コースやワインディングでもATバイクと思えないくらいスポーツ性の高い走りを楽しむことができること。今までミッション付きバイクを乗ってきた人でも、そのときのイメージや走りのリズムを大きく変えること無く走ることができるでしょう。

クルマでいうとパドルシフトをイメージしてもらえるとわかりやすいかと思います。普段街中ではまったり走るけど、峠に行くと気分を変えて少しエキサイティングな走りを楽しむことができるので、用途によってモードを使い分けられるのが大きな特徴です。

◆とにかくマシンと一体になってひたすら走りたい人に
今回、スタンダードのMT-09と「MT-09 SP」も一緒に試乗してみて感じたのは、ベースモデルのパフォーマンスの高さです。

先程書いたように888ccという大型バイクの中でもそこそこ大きな排気量に、電子制御やTFTカラー液晶メーター、クルーズコントロールといった充実した装備。ストリートファイターというカテゴリーに属することもあり、スポーツライディングを楽しめるバイクでありながら、長距離ツーリングも楽しめる利便性・快適性は幅広い年齢層に支持されている理由の一つだと強く感じました。

そんな高スペックなバイクに「Y-AMT」が搭載されることで、今までMT-09の購入を検討していたけど少しマシンのハードルの高さを感じていた人や、シフト操作を抜きにとにかくマシンと一体になってひたすら走りたい人にオススメの一台です。

小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん
レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。

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