■いまでは激レアな珍車・迷車たちを振り返る
現在、日本の自動車市場では、年間20万台以上売れるクルマもあれば100台ほどしか売れないクルマも存在します
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高級車やスポーツカーといった高額なモデルの場合は、そもそも販売目標が低く設定されているので、それほど売れなくても問題はないのですが、厄介なのは単純に人気がないモデルです。
そこで、平成時代にデビューしたマイナーなクルマを5車種ピックアップして紹介します。
●ホンダ「インテグラSJ」
ホンダ「インテグラ」といえば「タイプR」に代表されるスポーティなモデルを連想しますが、1996年に発売された「インテグラSJ」は、ごく普通の4ドアセダンです。
インテグラSJは同時期に販売されていた4ドアセダンの「シビックフェリオ」のボディを流用し、フロントマスクは、ステーションワゴンの「オルティア」から流用するという、かなり安上がりな作りでした。
搭載されたエンジンは4気筒1.5リッターのみで、VTEC仕様とスタンダード仕様の2種類をラインナップ。
インテグラSJのコンセプトはフォーマルなセダンでしたが、目立った特徴はなく、当時の販売チャネル「ベルノ店」が販売するラインナップの隙間を埋める目的で作られました。
しかし、2000年にシビックシリーズがフルモデルチェンジした際に、販売の低迷による車種整理のために生産を終了。後継車はなく、その存在を知る人も少ないホンダを代表する迷車です。
●マツダ「ファミリアNEO」
マツダを代表する大衆車として誕生した「ファミリア」は、代を重ねるごとに高性能モデルが登場するなど、スポーティ路線に転換していきました。
しかし、1994年に発売された8代目ファミリアでは高性能モデルは設定されず、スポーティな3ドアハッチバッククーペの「ファミリアNEO」がラインナップされます。
クーペでありながらルーフラインを高くしたことで、優れたスペースユーティリティを実現しており、前端から後端まで流れるようなワンモーションのフォルムもスタイリッシュでした。
このスタイルは海外で高く評価されましたが、国内ではユーザーに受け入れられず、エンジンも1.8リッターと1.5リッターの平凡な直列4気筒しか設定されなかったこともあり、販売は低迷。
結局、発売からわずか2年後の1996年に、ファミリアNEOはラインナップから消滅するかたちで国内販売を終了しました。
●スズキ「グランドエスクード」
スズキ「エスクード」は、30年もの歴史を持つミドルクラスSUVで、世界各国で販売されて高い人気を誇ります。
そして、エスクードの派生車として2000年に「グランドエスクード」が登場。2代目エスクードをベースに全長を485mm延ばした4575mmとし、長くなった室内長を活かして3列シートを設置した7人乗りのSUVです。
搭載されたエンジンは新開発の2.7リッターV型6気筒DOHCで、駆動方式はパートタイム式4WDを採用。高剛性のラダーフレームと相まって、高い悪路走破性能を備えていました。
しかし、販売台数は低迷し、2003年のマイナーチェンでフロントフェイスが一新されるも、販売台数は好転せず2005年に生産を終了。
現在、3列シートのSUVが好調な売れ行きを記録していることを考えると、グランドエスクードは登場が早すぎたのかもしれません。
■アメリカでヒットしたけど日本で残念な結果だったクーペとは!?
●三菱「パジェロジュニア フライング パグ」
2019年8月をもって、三菱「パジェロ」は国内販売を終了しましたが、かつてはコンパクトSUVの「パジェロジュニア(後にパジェロイオ)」、軽自動車の「パジェロミニ」とシリーズ化されていました。
そして、パジェロジュニアの外観に大幅に手が入れられたモデル「パジェロジュニア フライング パグ」(以下「フライング パグ」)が1997年に登場。
フライング パグのルックスは1940年代のクラシックカーをモチーフにデザインされ、ボンネットからフェンダー、グリルに至るフロント部分すべてと、リアもフェンダーやバンパー、テールランプが専用品となっているなど、大きく手が加えられています。
そんなフライング パグは、当時、三菱の販売チャネルである「カープラザ」設立20周年キャンペーンの一環として企画・販売されました。
これほど手が入れられたにもかかわらず、価格は175万円(消費税含まず)からと安価でした。
しかし、キャビンのデザインは標準のパジェロジュニアのままだったため、全体のバランスにかなりの違和感があり、限定1000台ながらプレミアが付くほどの人気車になることなく、いまでは稀代の珍車です。
●日産「NXクーペ」
日産「NXクーペ」は7代目「サニー」をベースにした3ドアハッチバッククーペで、1990年に発売されました。
先代サニーのクーペモデルだった「RZ-1」の鋭角なイメージから一転して丸みをおびたデザインとされ、主に北米市場の「ちょっとおしゃれで、知的で流行に敏感な女性」をターゲットに開発されました。
デザインは、カリフォルニアの「日産デザインインターナショナル」が手がけ、当時人気だった4代目「フェアレディZ」のモチーフも織り込まれました。
さらに、左右のルーフを脱着できる「Tバールーフ」仕様もフェアレディZと同様に設定されています。
ボディサイズは全長4140mm×全幅1680mm×全高1310mmとコンパクトで、エンジンは1.5リッター、1.6リッター、1.8リッターの、いずれも直列4気筒DOHCを搭載。トランスミッションは、4速ATと5速MTが選べました。
日本ではクーペモデルのスポーツ志向が高まっていたため、「シルビア」や「180SX」の影に隠れて販売に苦戦。1994年に、一代限りで生産は終了となりました。
※ ※ ※
近年はここまで極端な迷車が登場することは少なくなりました。メーカーもそれだけ新型車の開発に慎重になっているということでしょう。
一方で、個性的なモデルも少なくなった印象があり、寂しいようにも感じます。
リセールバリューを考えなければ、あえて迷車を探してみるのもアリではないでしょうか。
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みんなのコメント
シルビアと同じディーラーで扱っていれば、
たとえ廉価グレードでもシルビアにするでしょ。