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惜別!! トヨタライトエース50年の歴史に幕 バン界を支え続けた「エース」の軌跡

掲載 更新 8
惜別!! トヨタライトエース50年の歴史に幕 バン界を支え続けた「エース」の軌跡

 2020年6月22日、トヨタの商用車 ライトエースが50年の歴史に幕を下ろした。

 1970年、小型トラック・ミニエースの上級版として、トラック・商用バン。乗用ワゴンの3種のバリエーションでデビューしてから実に5代50年。

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 そんなライトエースの歴史を歴代モデルとともに振り返りつつ、そのほか“エース”の名を冠した他のモデルたちの「軌跡」も回顧してみたい。

【画像ギャラリー】エースの名を冠しながらその生命を終えてしまったモデルはほかにも。「かつてのエースたち」をギャラリーでチェック!!!

※本稿は2020年7月のものです
文:ベストカー編集部/写真:TOYOTA
初出:『ベストカー』 2020年8月26日号

■姉妹車タウンエースより登場は先。でも消えたのはライトエース…ああ無情

 初代ライトエースの登場は1970年11月(トラック)。初代パブリカのキャブオーバーモデル、ミニエースの上位車種としてデビューした。翌1971年2月にはワゴンモデルも追加されている。

 トヨタにおけるワンボックスワゴンブームの嚆矢となったのが、’79年登場の2代目。以降、ワゴンを中心に走行安定性や乗り心地の向上のため、サスペンションやステアリングの改良が加えられつつ、代を重ねていく。

 大きな変化があったのは、従来のキャブオーバーからエンジンが前方へ移され、セミキャブオーバーとなった4代目「ライトエースノア」時代。タウンエースともども人気となり、セレナ、ステップワゴンといったライバルとともに、RVブームの一翼を担った。

 そんな栄華を誇ったライトエースも、2008年2月登場の5代目にワゴンの設定がなかったためか、次第に影が薄くなっていく。

 そして今年6月22日、タウンエースのマイチェンにともない販売をタウンエースに一本化。ライトエース50年の歴史は終わったのである。

 歴代ライトエースを振り返ってみよう。

●初代 M10系(1970~1979年)
 ヘッドライト上のユニークな樹脂カバーが特徴。デビュー時の搭載エンジンは68psを発生する1.2L直4の3K型。

初代M10系(1970~1979年)

●2代目 M20系(1979~1986年)
 ワゴンは4m弱の全長に3列シートを備え、定員は8名。エンジンはワゴンのみ1.8Lの13T型を搭載した(92ps)。

2代目M20系(1979~1986年)

●3代目 M30・40系(1985~1999年)
 バン、ワゴンのみ1985年にフルモデルチェンジ。そのバン、ワゴンは’92年にビッグマイチェンが行われ、下の3.5代目に進化。

3代目M30・40系(1985~1999年)

●3.5代目 R20・30系(1992~1996年)
 4代目と表記されることもあるほどのビッグマイチェンでタウンエースと共通ボディに。ヘッドライトなど顔つきは異なる。

3.5代目R20・30系(1992~1996年)

●4代目 R40・50系(1996~2007年)
 この代でセミキャブオーバーに。衝突安全ボディGOAを採用。2001年に乗用モデル生産中止。乗用モデルはヴォクシーに。

4代目R40・50系(1996~2007年)

●5代目 S402・412系(2008~2020年)
 開発・生産はダイハツ。全長は4045mmと先代より小型化され、エンジンも97ps発生の1.5Lに。バン・トラックのみ設定。

5代目S402・412系(2008~2020年)

●3代目後期モデル時代に発売された「キャンプメイト」
 90mm拡幅できるボディを持つキャンピングカーで、1989年の東京モーターショー出展後、市販された。

キャンプメイト

 以上、表舞台から惜しくも去ってしまった、かつてのエースたちを振り返ってみた。1999年近辺のエース乱発には、当時かなり混乱させられた記憶があるが、今ではそれもいい思い出だ。

 アナタもここで紹介した「エースたち」を、どうかいつまでも覚えておいていただきたい。

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