この記事をまとめると
■最近、女性からのラブコールが増えている印象を受けるメルセデス・ベンツ
A・B・Cと続くが「Dがなく」てE? メルセデス・ベンツの車名に「抜け」がある謎
■しかし意外にも女性オーナーの数に変移はないという
■メルセデス・ベンツが早くから女性を応援する取り組みについて解説する
意外にも女性比率は増えていない
モデル/タレントの藤田ニコルさんがGLBを買ったり、マギーさんがメルセデスAMG CLS53の世界300台限定車を買ったり、最近かなり若い女性からのラブコールが増えている印象を受ける、メルセデス・ベンツ。街を走る様子を見ても、若い女性が運転していることが多くなったように感じます。少し前までは、お金持ちや会社の社長など年配の男性が乗るクルマ、というイメージを持っている人が多かったのではと思いますが、いかがでしょうか。
もしかしてデータ的にも女性比率が増えているのではと思い、広報担当者に確認したところ、もともとほかのブランドに比べて女性比率がそれなりにあったため、この10年間で見ても、とくに目立って女性比率が増えているデータはないとのこと。マーケティング活動も、常に男性にも女性にも選ばれるような内容を心がけているそうですが、たとえば電動化モデルであるEQシリーズのSNSの発信などは、女性ユーザーの起用を多めにしている、といった工夫はあるとのことでした。
ただ、ここ数年で多くの輸入ブランドが女性向けのコンテンツを豊富に作り始め、女性へのアプローチを強めていると感じる一方、その中でもメルセデス・ベンツは早くから女性を応援する取り組みとして、「She’s Mercedes」というプロジェクトをスタートしていました。それは、「ささやかでも心豊かになれるHappyを届けたい」と、新しいことにチャレンジしようとする女性や、ライフスタイルをさらに充実させたいと願う女性の背中をそっと押し、女性がもっと輝くキッカケをつくるプロジェクト。現在も続行中で、オフィシャルサイトの「Mercedes-Benz Live!」というコンテンツで見ることができます。
ではなぜ、メルセデス・ベンツが早くから女性を応援する取り組みをスタートしたのでしょうか。
Mercedes me Tokyoも女性へのアプローチに大きく寄与
それはまだ、メルセデス・ベンツが誕生する前からの宿命と言ってもいいのかもしれません。皆さんは、世界でいちばん最初にクルマを運転した女性は誰だと思いますか? じつは、そう伝えられる女性が2人いるのですが、そのうちひとりは、ガソリン車を発明したカール・ベンツ氏の妻である、ベルタさん。彼女は1888年のある朝、夫が寝ている隙にベンツ1号車を持ち出して、そのまま約200kmも走ってしまったらしいのです。すごいと思いませんか? メルセデス・ベンツはその歴史の誕生と節目にいつも女性の支えがあった事実を大切にし、女性への活躍に寄り添いながら成長してきたと自負しているからこそ、女性が輝くための取り組みにも積極的なのだと思います。
ちなみに、もうひとりの女性は誰かというと、パリでクルマの販売権を持っていたエドワール・セラゼン氏の妻で、こちらもドイツからパリまでの長距離を走り切ったそうです。
さて、She’s Mercedesの活動のほかに、2011年に世界に先駆けてオープンした「クルマを売らないショールーム」、Mercedes me Tokyoというブランド情報発信拠点も、女性へのアプローチに大きく寄与していると考えられます。
1Fは気軽に入ってお茶できるカフェ、2Fはお酒も飲める本格的なダイニングレストランで、まるでインテリアの一部であるかのように、メルセデス・ベンツの最新モデルが展示されており、アパレルや雑貨などのブランドグッズのショップもあります。平日は近くで働くOLさんや学生さんが、女性ひとりでもふらりと来て、カフェオレなどを手にくつろいでいる様子が見られ、夜になると女子会などでレストランも賑わいます。そんなリラックスした時間に、同じ空間にメルセデス・ベンツのモデルがあり、視界に入るわけですから、これまで敷居が高いと感じていた女性でも、かなり距離が縮まって親しみを覚えるのではないでしょうか。
また同様に、女性が運転しやすいと感じるコンパクトカーのAクラスなど、クルマのラインアップが充実して久しいメルセデス・ベンツ。ファッションリーダー的な女性たちがこぞって乗ることで、さらに若い女性にとって魅力的なブランドと映りそうです。
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