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激レア車が集結!オーテック湘南里帰りミーティング2024レポート

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激レア車が集結!オーテック湘南里帰りミーティング2024レポート

毎年恒例のオーテックオーナーズグループ湘南里帰りミーティング2024が11月16日に開催された。

前日までの雨も上がった神奈川県・大磯ロングビーチには、かつてのオーテックジャパン、現在の日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)のカスタマイズ事業部が手がけたクルマたちが続々と集合。広大な駐車場を埋め尽くした。

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オーテックジャパンがオーナーへの感謝を表す場として、前身にあたるオーテックオーナーズフェスティバルを初開催した2004年から、今年で20年を数える。以降、台風やコロナ禍での中止やオンライン開催となったこともあったが、初回から変わらぬ大磯でのリアル開催は、今回で17回。メーカー主催のオーナーズミーティングとしては、パイオニア的イベントだ。

また、湘南里帰りミーティングは、オーテック製車両のオーナーを対象としてNMCが運営するFacebookグループページ、オーテックオーナーズグループ(AOG)の大規模オフ会とも位置付けられ、社員とユーザーと直接コミュニケーションを図れる場にもなっている。

参加申込みは年々増加しており、今年の受理数は405台と、昨年より30台近い増加だ。参加車両の内訳は、現行車種である『セレナ』と『ノート』系が2大巨頭。それに次ぐのが『マーチ』で、K12型のスポーツグレードとして設定された12SRが数多くみられたが、オーテックジャパン30周年に30台製造されたK13型の「ボレロA30」も8台参加した。

もちろん、参加車両はそうした比較的新しいものや実用車系ばかりではない。最新のNISMOをはじめとする『フェアレディZ』、WC34『ステージア』の「260RS」、『シルビア』のオープンモデルである「S13コンバーチブル」や「S15ヴァリエッタ」、といったスポーツモデル、S14/S15やP10『プリメーラ』、R31『スカイライン』やA31『セフィーロ』など、80~90年代に登場した数々のオーテックバージョン、N15「パルサーVZ-R N1」やU12「ブルーバードSSS-R」といったコンペティション系モデルも来場した。

さらに、1870万円で200台が限定受注されたオーテック・ザガート『ステルビオ』が自走で参加。F31『レパード』後期型をベースに、イタリアのカロッツェリア・ザガートがデザインした手作りのアルミボディやカーボンボンネット、フルレザーのインテリアを架装して、1989年に登場した激レアモデルだ。

会場に詰めかけたクルマたちを眺めていると、会場に響き渡る西部警察のテーマ! 日産テクニカルセンターの従業員や関係会社の社員で構成する日産自動車吹奏楽団による生演奏だ。それに迎えられて会場入りしてきたのは、白バイと、R33世代の「スカイラインGT-Rオーテックバージョン40thアニバーサリー」をベースにした世界に1台というパトカー、そして12月発売予定の「セレナ・オーテック・スポーツスペック」だ。

いわば最新のオーテックバージョンであるセレナからは、3名のスペシャルゲストが降り立った。スーパーGT・GT500クラスの23号車「モチュール・オーテックZ」をドライブするレーサーの千代勝正選手とロニー・クインタレッリ選手、2024オーテックレースアンバサダーの高岡みほさんだ。千代選手は初参加、クインタレッリ選手と高岡さんは昨年に続いての登場となる。

NMCの片桐隆夫CEOによる開会の挨拶に続き、恒例の表彰も実施。北東/南西各方面のもっとも遠くから来場した遠来賞は、北海道からのセレナと佐賀からのオーラ、走行距離の長い過走大賞は39万5000kmというデュアリスで、受賞者へスペシャルゲストからトロフィーが贈られた。ちなみに、北東方面の遠来賞は、2位とわずか4km差での受賞だったという。過走大賞のみっちいサンは日常的に100kmほどのドライブをこなし、遠来賞・北東方面のぬまっちサンは自走での来場でも快適で疲れにくいとコメント。愛車への想いの強さを感じさせた。

会場には、現行のオーテック/NISMO仕様車も展示。福祉車両なども加えた国内販売車両のほか、海外仕様車のパトロールをベースにしたカスタムカーも登場した。また、NISMOの40周年を記念し、オーテックジャパンも製作に携わったNISMO仕様車を展示。S14シルビアがベースの「270R」と、「フェアレディZバージョンNISMOタイプ380RS」という、レアモデル2台が来場者の目を楽しませた。

会場には市販車のみならずレースカーも展示され、かつてSUPER GTを走った「モチュール・オーテックGT-R」は、子どもを対象とした運転席乗車体験を実施。「フェアレディZ GT4」は、NMCカスタマイズ事業部の技術が投入されたホワイトボディが公開され、めったに見ることのできない車体の補強部などを熱心に観察するファンがあとを絶たなかった。

ステージでのトークショーも盛況だった。午前にはカスタマイズ開発実験部の高澤仁氏とカスタマイズプロジェクト統括部の成富健一郎氏が、開発過程や、NISMOとオーテックの味付けの違いなどを詳しく解説。午後にはスペシャルゲストの3人が登壇し、今季の振り返りや12月に延期された最終戦への意気込みといったスーパーGTの話題や、ドライバー2名が所有するNMC製車両、会場で気になったクルマなどについて語り、観客を楽しませた。

午後のトークショーに続く恒例のじゃんけん大会は12月1日に富士スピードウェイで開催されるNISMOフェスティバル2024のチケットを賭け、熱い争奪戦に。その後は閉会式と集合写真撮影を行い、プログラムは無事終了となった。

イベント終了後、会場を後にする参加者たちをスタッフ総出でお見送りするのも、里帰りミーティング恒例の光景。片桐CEO以下、1時間近くも手を振り続ける姿は、まるで子どもを見送る親のような愛情にあふれ、手を振りかえして帰路に着く参加者も誰もがにこやかだった。このファミリーのような愛情こそ、20年続くイベントの秘訣なのかもしれない。

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