レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコによると、リアム・ローソンは2025年にレッドブルか、その姉妹チームであるRBでF1フル参戦デビューをすることになるという。
レッドブルの育成ドライバーであるローソンは2023年にスーパーフォーミュラにフル参戦。タイトル争いを演じ、ランキング2位となった。今季はレッドブル系2チームのリザーブドライバーを務めている。
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サマーブレイクを前に、今週末のオランダGPでローソンがシートを得てフルタイムのレースドライバーに昇格するのではないかという憶測もあったが、レッドブルはセルジオ・ペレスの続投を決断。RBも角田裕毅とダニエル・リカルドというラインアップのままレースを続けることを選択した。
しかし、ローソンとレッドブルの契約は、2025年にローソンがF1シートを得られなければ解除になると見られており、レッドブルは決断を迫られていた。
マルコはオーストリアの『Kleine Zeitung』紙のインタビューで、「9月に決定があり、ローソンは間違いなく来年、我々のマシンのいずれかに乗ることになるだろう」と語っている。
フェルスタッペンが契約満了前にレッドブルを去る可能性は低くなっており、角田が来年RBでレースすることがすでに決定しているため、ペレスかリカルドのどちらかがローソンに道を譲ることになるだろう。
ペレスも2025年の契約を持っているが、レッドブルが彼の続投を決めたのは、彼がシーズン序盤戦に見せたパフォーマンスを、モンツァやバクーなど、これまで好成績を残してきたレースで取り戻せることを期待しているからにほかならない。
今週末のザントフールトからの3戦でペレスがフェルスタッペンのレベルに近づくことができなければ、ペレスのポジションに対するプレッシャーは再び強まるだろう。
一方リカルドについては、レッドブルがペレスの後任に彼を昇格させるか、あるいはリカルドを外してローソンを起用するかという可能性を残したまま夏休みに突入した。
結局リカルドはペレスの後任についてレッドブルからの連絡はなかったと明かしているが、来季レッドブルに復帰する可能性はなくもない。
同様に、すでにRBとの契約を延長した角田が来季レッドブルに昇格し、そのシートにローソンが座る可能性もゼロではない。レッドブルはまだ、角田がフェルスタッペンのチームメイトにふさわしいと確信できていないようだが、シーズン後半のパフォーマンスを見て考えを変えるかもしれない。
Autosport/Motorsport.comがザントフールトでマルコのコメントをリカルドに伝えると、彼は次のように答えた。
「まだ、パフォーマンスが僕の親友だということは分かっているよ」
「そして自分ができると分かっていること、(自分の)能力を発揮することができれば、来年もファミリーのどこかに残ることができる。そのことに集中しないとね」
「リアムについて言えば、(昨年のオランダGPでリカルドが負傷し)彼がマシンをドライブするのを見ることができた」
「彼はグリッドにいる価値があると思う。ある意味、彼のためにハッピーだよ。もし彼が来年のシートを保証されるなら、それはいいことだと思う」
「でも、僕にとってはどうなんだろう? さっきも言ったように、たぶんちょっと未知数だけど、もし僕がパフォーマンスを発揮すれば、きっとどこかで僕のポジションを見つけてくれると思う」
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