MotoGPアラゴンGPの初日、マルク・マルケス(グレシーニ)はトップタイムを記録する好調な始まりとなった。しかし2日目以降にライバルが接近してくるだろうと語るなど、マルケスは楽観視はしていない。
アラゴンはマルケスが得意としてきたコースのひとつで、開催前からドゥカティ陣営移籍後の初優勝を達成するチャンスがあるのではないかと言われていた。
■マルケス、一閃! レコード更新トップタイム。ザルコ大健闘トップ10入り|MotoGPアラゴンGPプラクティス
そして初日のプラクティスでマルケスはサーキットレコードを更新する1分45秒台のタイムを唯一記録。好調ぶりから、2021年以来の優勝に近づいていると考えられている。
「とても良いベースから始めていくことができたのが、かなり助けになったよ」と、マルケスは語っている。
「明日もこの調子でいけるか様子を見てみよう。今週末の鍵になるのは、コースを理解することだと思う。トラックコンディションはどんどん改善しているし、だから皆がまた接近してくるだろうと予想しているんだ」
「ウチの技術者の皆は、一歩一歩僕のライディングスタイルをより理解し始めているんだ。それ自体は普通のことだし、普通のステップだよ」
「ここは僕の好きなコースだから速くなれるだろうとは予想していた。でも、ここまでのギャップがあるとは思っていなかった」
プラクティスでは、2番手タイムのアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)以降は1分46秒台のタイムに留まっていた。ドゥカティの最新型マシンを使うライダーも同様だったが、マルケスは2日目以降に彼らが接近してくるはずだと語っている。
「週末を通じて、彼らはもっともっと接近してくるだろうね」
「だから僕の明日の目標は、自分のレベルをキープしていくことになるだろう。ストレスはあまりかけずにね。スプリントの前にレースペースを確認してみよう。僕にとって一番大事なのは、オーストリアとここアラゴンと2戦連続でとても良いフィーリングがあることだ」
そんなマルケスを大いに警戒しているのがホルヘ・マルティン(プラマック)だ。
「見た感じマルクが今のところ最強だ。でも彼はここで何度も勝ってきているし、速いのは驚くことじゃない」
マルティンはそう語る。
「彼のデータを確認すると、ものすごく(バイクを)傾けているんだ。他のドゥカティ勢と比べるとクレイジーなほどだ」
「これは彼が大きなリスクを負っていることを意味している。僕はひとつのコーナーで彼に対して0.4秒負けているのが分かったけど、解決できる自信もあるんだ」
なおライバルがマルケスのデータをチェックする一方で、その本人は本能のまま突き進むことを示唆している。
「今日は(データを)チェックしない。本能に従って走るだけだ」
マルケスはそう語った。
「今日、僕らは速さがあり、最速だった。自分自身にプレッシャーをかけるのが好きなわけじゃないけどね……」
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