毎年恒例となっている6月のカナダGPを終え、今季のF1も再びヨーロッパに戻ってくる。その初戦となるのが、フランスGPだ。
フランスGPは、昨年10年ぶりに開催。舞台も以前のマニ・クールから、ポール・リカールへと移された。このポール・リカールは、長い直線区間と、低速~高速のコーナーが組み合わされた、バランスの取れたレイアウトであり、テスト走行にも多様される。
■ホンダ、フランスGPで“スペック3”のパワーユニットを導入。航空機部門の技術も投入し、ホンダ総力を挙げ開発
そんなサーキットで行われる今季のフランスGPの見どころは、ここまで開幕7連勝を記録しているメルセデスに、フェラーリをはじめとした他チームが一矢報いることができるかという点だ。今季のメルセデスは、特にコーナリング区間で強さを発揮。対するフェラーリは、直線区間で強さを見せる。それは、前戦カナダでも明確だった。
カナダはストレートを低速コーナーで繋いだようなレイアウト。一方ここポール・リカールは高速コーナーも盛り込まれているため、よりメルセデス有利とも見える。しかしながらフェラーリもアップデートを投入することを明らかにしており、どれだけ差が詰まるかが注目される。
またここまでメルセデスとフェラーリに遅れを取っているレッドブルも巻き返しを狙っている。特に今回のグランプリでは、ホンダのスペック3パワーユニットが投入予定。マックス・フェルスタッペンは「あと少しのパワーがあれば、劇的に変わるかもしれない」と語っており、その真価が問われるところだ。
一方、中団グループの戦いも面白くなりそうだ。中でも注目を集めるのが、母国レースを迎えるルノー勢。ルノーのワークスチームは、スペインGPにアップデート版のパワーユニットを投入。ここフランスで、ポテンシャルの全てを発揮できると常々語ってきた。事実、カナダGPでも2台揃って上位入賞を果たすなどして、彼らの発言を裏付けた。例年以上に混戦となっている今季の中団争い。その戦いは、フランスでも激化しそうである。
なお、フランスGPではFIA F2とFIA F3も併催。F2では松下信治(カーリン)が速さを発揮し始めており、モナコのレース1での2位に次ぐ表彰台を期待したい。また、F3は開幕戦スペインに次ぐ第2ラウンドとなる。角田裕毅(イェンツァー)、名取鉄平(カーリン)とも開幕戦では苦戦したが、ここポール・リカールでは巻き返しを図る。
このF1、F2、F3は、全セッションがDAZNで生配信される。配信スケジュールは、以下の通りとなっている。
■6月21日(金)
16:25~17:10 F3フリー走行 英語実況
17:55~19:45 F1フリー走行1回目 実況:サッシャ/解説:小倉茂徳
19:55~20:55 F2フリー走行 解説:小倉茂徳
21:55~23:45 F1フリー走行2回目 実況:サッシャ/解説:田中健一(motorsport.com)
23:53~24:40 F2予選 実況:市川勝也
24:48~25:50 F3予選 英語実況
■6月22日(土)
17:25~18:45 F3レース1 実況:吉田暁央/解説:小倉茂徳
18:55~20:15 F1フリー走行3回目 解説:小倉茂徳、田中健一(motorsport.com)
21:55~23:30 F1予選 実況:市川勝也/解説:小倉茂徳
23:40~ F2レース1 実況:市川勝也/解説:小倉茂徳
■6月23日(日)
16:50~18:10 F3レース2 実況:吉田暁央/解説:小倉茂徳
18:20~ F2レース2 実況:吉田暁央/解説:小倉茂徳
21:30~24:30 F1決勝 解説:小倉茂徳、田中健一(motorsport.com)
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