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日本発売はいつ? レクサス新型「LM」は2020年前半にアジア圏で発売か

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日本発売はいつ? レクサス新型「LM」は2020年前半にアジア圏で発売か

■レクサス初のミニバン「LM」とは

 中国の経済都市、上海で開催されている「上海モーターショー2019(オート上海2019)」において、レクサスからまったく新しいモデル「LM」が公開されました。

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 この「LM」の登場を驚かずにいられないのは、なんとレクサス初のミニバンだからです。このタイミングでミニバンを投入した背景とはどんなものなのでしょうか。

 レクサス初ミニバン「LM」のベースは、トヨタの「アルファード/ヴェルファイア」です。まず、気になるのはベース車との違いですが、エクステリアではスピンドルグリルを組み合わせたフロントマスク、テールランプやバンパーなどリヤ部分、そしてスライドドアの鉄板もLM専用デザインで、Bピラー後ろの部分に「レクサスアロー」と呼ぶ、“返し”のついたガーニッシュが備わっています。

「アルファード/ヴェルファイア」はここも鉄板が覆うので、サイドでもしっかり差別化がはかられているのです。フロントグリルは、高さでいえばフラッグシップセダンであるLSの約1.5倍。幅もLSより広いので、文句なしにレクサス史上最大のサイズです。

 もちろん、インテリアも専用で極上の仕上がり。シートバリエーションとして2列シートの4人乗りと3列シートの7人乗りが存在しますが、前者ではロールスロイスなどのリムジンと同様に前席と後席を隔てるパーティションが組み込まれています。

 パーティションには、26インチテレビやシャンパンを冷やす冷蔵庫のほかにガラス窓が組み込まれ、透明と摺りガラスを瞬時に切り替えられるほか、昇降式に開けることが可能です。  また、パーティションの内部には、鳥居のように丈夫な鉄の構造材が入っていて、しっかりとボディのBピラー部分に結合されていたために、それが骨格となり「マッチ箱変形」と呼ばれる車体が斜めにゆがむ箱型ボディ(ミニバン)のウィークポイントとなる歪みを防いでくれます。

 そのほか、シートは、世界で初めて粘弾性ウレタンパッドを使ったシートを備えており、チーフエンジニアの吉岡憲一氏は「粘弾性ウレタンパッドといっても耳馴染みがない言葉かもしれませんが、低反発枕のようなものです。これは心地よい座り心地を生むだけでなく、振動をとても遮断するので快適な乗り心地になるのです」と話しています。

 乗り心地に対するLMのこだわりは徹底していて、その一環としてショックアブソーバーはレクサスESにも採用されたスイングバルブ式を装着。また、リヤシートにはダイナミックダンパー(揺れの周波数とバランスをとって振動を減衰するオモリ)が4つも組み込まれ、「幅広い周波数帯の振動を減らす」と吉岡氏は説明。

 また4人乗り仕様は、アームレストがフロアに直付けとなったことも振動低減に役立ち、それらの効果によりアルファードに比べてシートに伝わる振動が1/3程度に減っているそうです。

■レクサス「LM」日本での発売はどうなる?

 今まで、ミニバンを販売していなかったレクサスは、なぜこのタイミングでミニバンを投入したのでしょうか。「LM」の販売について、レクサス広報部は次のように話します。

「レクサスは、新しい価値をどんどん提供していきます。ショーファードリブン(運転手付きで後席に座るクルマ)の強いニーズがある国では、後席の快適性を徹底的に追及したミニバンをリリースすることが多くのお客様に喜ばれると判断し、LMを追加することになりました」

 つまり、プレミアムブランドとしての新しいチャレンジなのです。これまでもメルセデス・ベンツ「Vクラス」などがありましたが、貨物車をベースとしているため上級車の乗り心地の良さを知る顧客層から乗り心地の評価がよくありませんでした。

 しかし、車体構造からして乗用車としての快適性を最優先したレクサス「LM」なら、乗り心地にもプレミアムにふさわしい自信があるというわけです。

 新型「LM」のバリエーションは、2列シート4人乗り/3列シート7人乗りという座席レイアウト、ハイブリッド/3.5リッターガソリンエンジンという設定を、販売地域によって分けるとしています。

 また、「LM」の発売時期について、レクサスは次のように説明していました。

「中国などでの発売は、2020年前半を予定しています。日本での発売は、現時点では予定がありません。まずは、中国や東南アジアでどのような評価されるかをみながら、そのほかの仕向け地での展開方法を検討していきます」

※ ※ ※ 

 具体的には中国や香港、そして東南アジアのタイやインドネシアで展開される計画で、生産はすべて日本。「メイド・イン・ジャパンにこだわります」と吉岡氏は断言しました。

 タイやインドネシアは右ハンドル仕様なので、日本発売が待ちきれないのであればそれを逆輸入する方法もあります。

 最近、日本でもショーファードリブンとしてアルファードやヴェルファイアが使われることが増えています。もし日本で発売したら大ヒット間違いないでしょう。 【了】

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