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『西部警察』は今年で放送開始から40周年!劇中で舘ひろしが駆ったブラック・カタナ「GSX1100X KATANA」を紹介

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『西部警察』は今年で放送開始から40周年!劇中で舘ひろしが駆ったブラック・カタナ「GSX1100X KATANA」を紹介

今から40年前の1979年(昭和54年)10月14日から放映され、圧倒的人気を誇った伝説のポリス・アクション・ドラマ『西部警察』。40周年を迎えたいま、あらためて当時劇中で活躍を見せたオートバイを振り返りたい。・出典:「西部警察FANBOOKマシンアルバム」より。

通称“ブラック・カタナ”と呼ばれたGSX1100X KATANA!
1979年10月から1984年10月まで、テレビ朝日系で放映されたポリス・アクション・ドラマの金字塔『西部警察』。初回放映から40年経った今でも熱烈なファンを持つ刑事ドラマだ。

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その人気の理由のひとつが、劇中に登場した西部警察マシンたち。マシンXやスーパーZ、RS-1など、80年代初頭の日産の人気マシンをモディファイしたスペシャル・マシンを覚えている人も多いと思うが、オートバイでもスズキのカタナをベースに架装した「GSX1100X KATANA」とその進化形「KATANA-R」も強烈なインパクトを放っていた。

その中からまずは通称“ブラック・カタナ”と呼ばれたGSX1100X KATANAを紹介しよう。

“ポッポ”こと鳩村英次のファーストバイクはGS650Gだった!
『西部警察』での舘ひろしとオートバイの初の関わりは、「巽総太郎」役でのハーレー・ダビッドソンFXS1200ローライダー。

しかし、第109話から登場した「鳩村英次」役での初めての愛車は、特別機動隊(=特機隊)を率いる隊長としてライディングしたロッパンジーことGS650G。

海外専売モデルとして登場したGSX1100Sカタナが国内正規発売されなかったため、カタナと同じ独・ターゲットデザイン社がデザインしたモデルとして、最初に国内で正規発売された「カタナ第1号車」だ。

最初の数話はノーマルカラーのシルバーで、後にタンクやサイドカバー、フェンダーなどがブラックにペイントされている。登場シーンによって、この写真のハンドルの車両と、低いセパレートハンドルの車両が存在したようだ。

GS650Gは特機隊メンバーが乗るシルバーのノンカウル車と、白バイ隊の白車両、合わせて約30台が登場。のちに白バイのGS650Gは、白いビキニカウル(おそらくスズキ純正品。GS650GIII型に装着されたものとは別)が装着されていた。

『西部警察』& 舘ひろしと言えば、やっぱりこのブラックカタナ!
GS650Gに代わって、特機隊隊長である鳩村英次に供給されたのが、のちに舘の、または『西部警察』の代名詞にまでなった、このブラックカタナ。

ベースは海外専売モデルだった初期型のGSX1100Sカタナ(通称形式名・SZ)で、『西部警察』PART- II 第3話から登場し、PART-III 第60話で爆破されるまで、2年以上も劇中車として登場している。

このブラックカタナ、基本はノーマルのままで、舘ひろしの「もっと短く、シャープに見せたい」というオーダーの通り、ショートシートとし、前後ウィンカーを小型のものに換装。集合マフラーを装着したもので、エンジンチューンに関する記述や劇中のエピソードもなかったことから、エンジン関係はノーマルのままだったと思われる。

この車両も劇中のシーンによって数台用意されており、基本は1台ながら転倒シーン用にバックアップのブラックカタナが1台、さらにカタナカウルを装着したGS650Gが10台弱、用意されていた。

この劇中車の登場で、ノーマルには設定がなかった「黒」車体色がクローズアップされ、西部警察の放映当時はもちろん、今なおGSX1100Sに「黒」の純正色設定があったと誤解しているファンも少なくない。

カタナを黒くペイントしたカスタムカラーも、カタナカスタムの定番として大流行。後にスズキが400cc版のGSX400Sを発売しようとしたときに、黒い車体色を純正カラーとして採用するかどうか迷い、結局、ガンメタカラーを採用したというエピソードも残っている。

文:中村浩史 /写真:島村栄二

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