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WRC第11戦開幕、シーズンも終盤、今季最後のグラベルラリーが始まる【ラリー・チリ・ビオビオ プレビュー】

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WRC第11戦開幕、シーズンも終盤、今季最後のグラベルラリーが始まる【ラリー・チリ・ビオビオ プレビュー】

2024年9月26日から29日にかけて、世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・チリ・ビオビオがチリのコンセプシオンを中心に開催される。ここまでの10戦でトヨタ6勝、ヒョンデ4勝だが、マニュファクチャラーズ選手権ではヒョンデがトヨタとの差を35点にまで広げ、ドライバーズ選手権でもヒョンデのティエリー・ヌーヴィルとオィット・タナックがリードしてシーズン終盤に向かおうとしている。

王座防衛のためにもう負けられないトヨタ
2024年のWRCも残すところ3戦。前戦第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャではヒョンデが1-2-3フィニッシュを達成する一方で、トヨタ勢はトラブルとアクシデントで後退。トヨタは勝利数ではヒョンデを上回るものの、王座防衛が苦しくなってきた。

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マニュファクチャラーズ選手権では、ヒョンデがトヨタとの差を35点にまで広げてリード。ドライバーズ選手権ではヒョンデのヌーヴィルが192点までポイントを伸ばし、34点差のランキング2番手に同じくヒョンデのタナックがつけている。(トヨタのセバスチャン・オジェは3番手、エルフィン・エバンスは4番手)

今シーズンのポイントシステムでは一気に点差を縮めることは容易ではないが、トヨタとして今季7勝目を目指して戦うしかない状況だ。一方のヒョンデは、トヨタとのポイント差を考えながら戦うことになるのだろう。

【参考】2024年 WRCマニュファクチャラーズズランキング(第10戦終了時)
1位 ヒョンデ 413
2位 トヨタ 388
3位 Mスポーツ・フォード 215

【参考】2024年 WRCドライバーズランキング(第10戦終了時)
1位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)192
2位 O.タナック(ヒョンデ)158
3位 S.オジェ(トヨタ)154
4位 E.エバンス(トヨタ)140
5位 A.フルモー(Mスポーツ・フォード)130
6位 K.ロバンペラ(トヨタ)86
7位 勝田貴元(トヨタ)80

フラットな路面と流れるようなコーナーが連続
ラリー・チリ・ビオビオは、2019年の5月に初めてWRCとして開催され、昨年4年ぶりにWRCのカレンダーに復帰したグラベル(未舗装路)イベント。今回も戦いの舞台となるのは、南北に長いチリの中部に位置するビオビオ州。その州都であるコンセプシオンに、今年もサービスパークが置かれる。

コースは森林地帯の中高速ステージが大部分を占め、北欧のラリーのようなフラットな路面と流れるようなコーナーが連続する。しかし、同時にツイスティなコーナーも少なくない。

昨年は開催時期が5月から9月に移動した影響もあり、路面コンディションが大きく変化。タイヤをすり減らすようなざらざらとした路面が増えたことで、タイヤのマネージメントも非常に重要な一戦となった。今年も引き続き開催時期が9月のため、天候次第では昨年と同じようなタイヤに厳しいコンディションとなる可能性がある。

なお、ラリー・チリ・ビオビオ では、グラベルラリー特有のスタート順のハンデでランキング上位勢が苦しむ中、Mスポーツ・フォードから参戦していたオィット・タナックがタイヤをマネージメントして優勝した。

【参考】2023年 WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ 結果
1位:O.タナック(フォード・プーマ ラリー1 )3h06m38.1s
2位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20N ラリ1)+42.1s
3位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+1m06.9s
4位:K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1) +2m11.0s
5位:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1)+4m41.5s
6位:O.ソルベルグ(シュコダ ファビア RS ラリー)+8m18.5s
7位:G.グリーンスミス(シュコダ ファビア RS ラリー2) +8m44.3s
8位:S.パエリ(シュコダ ファビア RS ラリー2)+9m20.6s
9位:Y.ロッセル (シトロエンC3 ラリー2) +9m53.9s
10位:N.グライジン(シュコダ ファビア RS ラリー2)+10m08.2s

トヨタはロバンペラ、オジェ、エバンスの3台がエントリー
今年のラリー・チリ・ビオビオは、9月26日(木)の午前中にシェイクダウンが行われ、夜7時からのセレモニアルスタートがイベントが開始。競技は27日(金)の朝から始まり、サービスパークの南東エリアでデイ1として3本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。

28日(土)のデイ2は、サービスパーク南側、ビオビオ川の西側エリアに舞台を移し、これまで使われたことがないセクションも含む3本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。その合計距離は139.20kmと、三日間で最長の一日となる。

ラリー最終日29日(日)のデイ3はサービスの設定がなく、2本のステージを各2回走行。4本のステージの合計距離は54.80kmと短く、そのうち最終のSS16は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。

全16本のステージの合計距離は306.76km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1239.23kmとなる。

ヒョンデは、ドライバーズランキングトップのティエリー・ヌーヴィルとオイット・タナックの2枚看板に、高速グラベルラリーを得意とするエサペッカ.ラッピの3人がワークスエントリー。一方のトヨタは、カッレ・ロバンペラ、セバスチャン・オジェ、エルフィン・エバンスの3名をマニュファクチャラーズポイント獲得ドライバーとして登録、今季7回目の優勝を目指す。

[ アルバム : 2024年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ プレビュー はオリジナルサイトでご覧ください ]

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