FIAはレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表へ対する不適切行為疑惑の調査に関して声明を発表。F1に続いて、モータースポーツの統括団体もこの問題に初めて口を開いた。
FIAはこの問題について具体的な言及はしなかったものの、「スポーツにおける最高水準の誠実さ、公正さ、包括性」を重視していることを明らかにした。
■レッドブルのホーナー代表、不適切行為で”調査中”も「チームは団結している」と主張
最初の報道でホーナー代表は、レッドブル・レーシングの親会社であるレッドブルGMbHから、ある女性従業員からの不適切行為に関する不特定の申し立てにより調査を受けていることが明らかになった。ただ、ホーナー代表自身はこの行為があったことを否定している。
調査の一環として、2月9日にはレッドブルの代理である外部の法廷弁護士による事情聴取が行なわれた。
ホーナー代表はその後、2月15日にイギリス・ミルトンキーンズで行なわれたレッドブルのニューマシンRB20発表会に登場。その翌日から不適切行為疑惑に関する憶測が報じられると、ホーナー代表を取り巻く問題が加速。F1やFIAなどから声明が発表されるまでに至った。
2月19日にmotorsport.comに寄せられた声明の中で、FIAは次のように語った。
「レッドブルGMbHが現在行なっている独自調査に関して、FIAは調査が終了し、その結果が判明するまでは、これ以上コメントしないことを改めて表明する」
「FIAはスポーツにおける最高水準の誠実さ、公正さ、包括性を維持することに引き続き全力を尽くす」
FIAの立場は国際モータースポーツ競技規則の第12条2項「規則違反」1fにも明記されており、「FIA、FIAの組織、FIAのメンバー、またはFIAの執行役員に対する、さらに一般的にはモータースポーツの利益やFIAが擁護する価値観に対して、誹謗中傷や損失を引き起こす、いかなる言葉、行為または記述」を違反とする可能性があるとしている。
また2月18日の夕方には既報の通り、F1がこの件について初めてコメントを発表し、ホーナー代表を取り巻く問題が早期解決することを望んでいることを示唆した。
「我々はレッドブル・レーシング内部の疑惑について、レッドブルが独立した調査を開始していることを把握している」
「公正かつ徹底したプロセスを経て、できるだけ早期にこの問題が解決することを我々は望んでいる。現時点で、これ以上のコメントは差し控える」
またF1の声明が発表される前には、レッドブル・パワートレインズと協力し、2026年からレッドブル・レーシングとRBチームが使用する次世代パワーユニットを共同開発するフォードからもコメントが発せられた。
フォード・パフォーマンス・モータースポーツのグローバル責任者であるマーク・ラッシュブルックは、NASCARの開幕戦が開催されたデイトナで、同社が状況を注視していると語った。
「非常に高い行動基準と誠実さを持つファミリービジネスとして、我々はパートナーにも同じことを期待している」
「レッドブルは今回の事態を非常に深刻に受け止めているようだ。もちろん、彼らも自分たちのブランドを大切にしている」
「だから独立した調査が行なわれている。その結果を見るまではこの件についてコメントするのは時期尚早だと思う」
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