昭和は遠くなりにけり・・・か。以前に連載した「昭和の名車」では、紹介しきれなかったクルマはまだ数多くある。そこで、1960年代以降の隠れた名車を順次紹介していこう。今回は「3代目 ホンダ シビックSi」だ。
ホンダ シビックSi(3代目/AT型):昭和59年(1984年)11月発売
1983年(昭和58年)9月、3代目にフルモデルチェンジした通称「ワンダーシビック」は、先代より10mm低く50mmも幅広いワイド&ローボディを架装する3ドアが、自動車としては初めて1984年度グッドデザイン大賞を受賞。さらに1983-1984年 日本カー・オブ・ザ・イヤーにも輝くなど、性能・スタイルともに高く評価され、とくに若者から支持を得た。しかし、当初は1.5LのCVCC(4バルブSOHC)がトップエンジンだったので、同年に登場した最後のFRレビン(AE86型)に性能でも話題性でも先行を許す結果となった。そんな状況を打破するため開発されたのが、1984年に追加されたSiだ。
【くるま問答】アイドリングストップ機能はよいことばかりではない。OFFスイッチはいつ使い?
エンジンはF1技術を投入した1.6L DOHCのZC型。本体は完全新設計で、レビンの130psを5ps上回る最高出力を発揮して「Powerd by HONDA」の意地を見せた。ZC型の機構上の特徴は、バルブ駆動に市販乗用車で世界初の4バルブ内側支点スイングアーム方式を採用したことだ。これは、カムシャフトをバルブの内側に配置し、ピボットを支点にしたスイングアームがバルブを作動させる機構で、これにより吸気バルブで10.3mm、排気バルブで9.0mmのハイリフトを達成。吸排気効率を大幅に向上させ高回転・高出力化を実現させるとともに、シリンダーヘッドまわりのコンパクト化も実現している。
また、カム形状に沿って内部を肉抜きした、世界初の異形中空カムシャフトや、小型軽量の4連アルミシリンダーブロックを採用するなど数々の軽量化を計り、高性能と小型軽量化を両立。さらに、火炎伝播と燃焼効率にすぐれたペントルーフ形燃焼室やセンタープラグ方式の採用、吸排気の脈動効果にすぐれた等長インテークマニホールドや4-2-1-2のエキゾーストシステムの採用などが相まって、最高出力135ps/最大トルク15.5kgmを実現した。同時に、10モードで14.8km/L(5速MT車)という優れた燃費も達成した。
ハードな連続走行時のエンジンオイルの温度上昇を抑え、信頼性を向上させる水冷多板式オイルクーラーを標準装備し、駆動力伝達にトリポート型等速ジョイント+中空ドライブシャフトで伝達効率を高めるなど、レースで技術を磨き上げるホンダのこだわりが見える。
足回りも新開発された。フロントはストラットだが、ストラット高を低くするため、スプリングにリアクションチューブ式トーションバーを採用。ダンパーもケースの小型化やマウント位置を下げることで、エンジンルーム内のスペース効率を高め、サスペンションのアンダーフロア化を達成している。リアは前後の位置決めをトレーリングアームで、左右をラテラルロッドで行い、さらに左右輪をビームアクスルで繋いでタイヤを路面に対して常に垂直に保持する機能を持たせた。
快適な乗り心地を得るため、コイルスプリングはプログレッシブタイプを採用。低圧ガス封入式ダンパーの低配置でシステムのアンダーフロア化も実現した。この結果、高い直進安定性と俊敏な回頭性による並はずれたコーナリング限界とスタビリティを高いレベルで両立させることに成功している。
ちなみにモーターマガジン誌のテストでは、0→400m加速が15.70秒、0→100km/hが加速8.03秒、最高速度は193.10km/hを記録した。ライバルのAE86カローラレビンGTアペックスが、0→400m加速が16.14秒、0→100km/h加速が9.33秒、最高速度は183.87km/hだったから、名実ともに国産最強の1.6Lスポーツの座についたと言ってもいいだろう。
ホンダ シビックSi 主要諸元
●全長×全幅×全高:3810×1630×1340mm
●ホイールベース:2380mm
●重量:880kg
●エンジン型式・種類:ZC型・直4 DOHC
●排気量:1590cc
●最高出力:135ps/6500rpm
●最大トルク:15.5kgm/5000rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:185/60R14
●価格:137万6000円
[ アルバム : はオリジナルサイトでご覧ください ]
[ アルバム : 3代目 ホンダ シビックSi はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
ホンダはパワーバルジと言っていたが憧れた。
ノーマル車には無いたんこぶ。
良い思い出。
今はデリカです。