EQシリーズの拡大続くメルセデス
2023年の発売を予定しているメルセデス・ベンツの新型EQE SUVが、ドイツで再びテスト走行を行っていることが明らかになった。
【画像】新型EQE SUVのプロトタイプ【セダンやGLCと写真で比較】 全103枚
このモデルは、最近公開されたEQEセダンに相当する電動SUVで、昨年半ばにも欧州でテスト走行の様子が目撃されている。今回撮影されたプロトタイプからは、全体的なデザインが少しずつ見えてきた。
グリル部分はシンプルな黒のカバーで隠されているが、カモフラージュされていないのは内部に収容されているセンサーをきちんとテストできるようにするためだと思われる。アルミホイールのデザインも、昨年目撃されたものよりスタイリッシュになっているが、これは空気抵抗を減らすためのデザインだろう。
EQE SUVは、メルセデス・ベンツが「X294」という社内コードネームで開発を進めている新型車だ。現行のEQCとは異なり、専用のMEA(またはEVA2)プラットフォームを採用し、テスラ・モデルXやBMW iXに対抗する上級モデルとなる。
今回、セダンおよびSUVタイプのEQE、そしてSUVタイプのEQSの発売が決定したことで、メルセデス・ベンツのEQモデルのラインナップは8車種となる。同社は現在、SUVのEQA、ECB、EQC、高級セダンのEQS、バンのEQVを発売している。
メルセデスは、2025年までに10台のEVを発売することを約束しており、そのうちの1台は、最近発表された電動オフローダー「EQG」になると思われる。
EQE SUVのパワーとトルクは、EQCの407psと77kg-mを上回ると予想される。航続距離については、EQEセダンの目標値は約600kmだが、SUVでは空力効率が低下するため、これを下回ると考えられる。しかし、EQCの約400kmからは大幅に伸びると期待される。
ダイムラーのオラ・ケレニウスCEOは、SUVはバッテリーが床に沿って配置されており、キャビン空間を押し上げるため、EVの構成に最適であると述べている。
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