■新型「CX-80」と「CX-60」の違いとは
マツダは2024年8月22日、新型「CX-80(シーエックス エイティ)」の日本仕様を初公開しました。
2022年から展開がはじまったマツダ「ラージ商品群」の第4弾となる新型CX-80は、国内で先行発売された「CX-60」とは兄弟関係にあります。どのような違いがあるのでしょうか。
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2021年10月、マツダは「2022年以降のクロスオーバーSUV商品群の拡充計画」を発表。縦置きエンジン・後輪駆動ベースで新開発された新世代アーキテクチャーを用いたラージ商品群4車種の展開を発表しました。
その内訳は、欧州や日本市場向け2モデルと北米市場向け2モデルに区分けできます。
欧州や日本市場向けは、車幅などを抑えた2列シートSUV「CX-60」と3列シートSUV「CX-80」をラインナップ。
いっぽう北米市場では、より大きなサイズや存在感が求められるため、ワイドボディ2列シートSUV「CX-70」と、ワイドボディ3列シートSUVの「CX-90」を用意しました。
まず日本で2022年9月にCX-60が、2023年1月に北米でCX-90がそれぞれ発表され、その後2024年1月には第3弾となるCX-70が登場。そしてラストを飾る新型CX-80は、欧州で2024年4月に世界初公開され、ようやく今回日本仕様がお披露目となった訳です。
前述の通り、同じプラットフォームをベースに開発された新型CX-80とCX-60は、“3列シート”と“2列シート”というレイアウト上の大きな違いがあります。
このほかどういった点が異なるのか、まずはボディサイズから比較します。
新型CX-80は、全長4990mm×全幅1890mm×全高1705-1710mm、ホイールベース3120mmで、最小回転半径は5.8m。
対するCX-60は、全長4740mm×全幅1890mm×全高1685mm、ホイールベース2870mmで、最小回転半径は5.4mです。
全長、ホイールベースともに250mm伸びていることから、新型CX-80とCX-60のサイズの違いは主に室内空間の拡大に割り当てられていることがわかります。
ちなみに実質的な先代モデルである3列シートSUV「CX-8」のボディサイズは、全長4900mm×全幅1840mm×全高1730mm、ホイールベース2930mm、最小回転半径は5.8mとなっています。
新型CX-80は全体にサイズが大きくなったにも関わらず、小回り性能はCX-8と同等に抑え、ハンドル切れ角を確保しやすい縦置きエンジンレイアウトの利点を活かしていることも見てとれます。
■存在感を表現した新型「CX-80」とスポーティさを強調した「CX-60」
新型CX-80のボディ前半部はCX-60と基本的に共通で、上級モデルらしい大きなフロントグリルと、縦置きエンジンが積まれるロングノーズの力強い造形が大きな特徴です。
ただしフロントグリル内の右側にはメッキ処理された3本のアクセントが備わり、CX-60との違いをさりげなく表しています。
そしてBピラー(前席と2列目席の間の柱)より後ろを、新型CX-80独自のデザインとしました。
CX-60では、ロングノーズとショートデッキ(キャビン空間を小ぶりに見せる造形)によるスポーティフォルムと、前後タイヤまわりのタフな骨格を組み合わせ、大柄なボディながら動的なスタイルに見せています。
これに対し新型CX-80は、CX-60で表現したスピード感や躍動感を抑え、代わりに3列シートSUVの「豊かさや優雅な美しさの表現」に注力したことで、堂々とした存在感を実現したといいます。
ボディサイドの窓まわりはフロントから直線状にメッキモールを配し、Dピラー(3列目席後ろの柱)部は太めにすることで、キャビンの広さや優雅さを強調。リアまわりは上品な水平基調に仕上げています。
3列シートレイアウトの室内は、2列目のシートを複数用意し、選択の幅を広げています。
最上級仕様として、座席間にコンソールがあるセパレートのキャプテンシートを設定するほか、キャプテンシートでコンソールが無くウォークスルーが可能な仕様、3人掛けベンチシートの3タイプが用意される予定です。
新型CX-80のパワートレインは、プラグインハイブリッド「e-SKYACTIV PHEV」、3.3リッター直列6気筒ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 3.3」、同ディーゼルエンジンにM HYBRID BOOST (48Vマイルドハイブリッド)を組み合わせた「e-SKYACTIV D 3.3」 の3タイプを設定します。
なおCX-60ではこの3つに加え、ベーシックな2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.5」の設定もあります。
※ ※ ※
日本仕様の新型CX-80は2024年秋の正式発表が予定され、その際に価格や詳細なグレード展開なども明らかにされます。
新型CX-80とCX-60の価格差や装備の違いなど、今後もその動向から目が離せないところです。
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出来る事なら時空を戻して8に乗り続けたい!