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大人気SUV ホンダ新型ヴェゼル 知れば得する購入ガイド ライバル、値引き

掲載 更新 53
大人気SUV ホンダ新型ヴェゼル 知れば得する購入ガイド ライバル、値引き

 2021年4月に新型(2代目)が登場したホンダヴェゼル。発売1カ月で32000台の受注を集め、納車待ちはグレードによっては半年以上という人気ぶり。

 各メーカー、エース級がそろうジャンルのなかで、華々しく登場したスター車種といえる。

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 そんなヴェゼルだけに、どんなグレードがあって、どんなライバルがいて、実際に「買う」となると値引きはどれくらいか、しっかり紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

文/諸星陽一
写真/ベストカーWeb編集部、HONDA

【画像ギャラリー】ハイブリッド比率9割超え!! 注目の新型ヴェゼルをギャラリーでチェック!!

■2021年4月に登場した新型ヴェゼル

ヴェゼルはフィットベースのコンパクトSUV。現行モデルは2021年4月23日に発売された2代目。ボディサイズは全長4330mm×全幅1790mm×全高1590mm。パワートレインは1.5L 直4ガソリンと1.5Lエンジン+2モーターのハイブリッド

 初代ヴェゼルは2013年にフィットの基本コンポーネンツを使ったSUVとして登場。2021年4月にフルモデルチェンジを受け、現行モデルとなりました。フルモデルチェンジされてから日が浅いため、変更などの情報はありませんが、発表後約1カ月となる5月25日に、5月24日までの約1カ月間で当初の販売目標である5000台をはるかに上まわる3万2000台以上の受注を受けたことが発表されています。

 ヴェゼルに用意されるパワーユニットは、1.5ガソリンエンジン(118馬力/142Nm)と1.5ガソリンエンジン(106馬力/127Nm)+モーター(131馬力/235Nm)のハイブリッドの2種です。基本駆動方式はFFで、4WDは駆動力をプロペラシャフトで後輪に伝達する機械式となります。

 グレード展開はハイブリッドが中心となります。

 ハイブリッドモデルはe:HEVというグレード名がつけられ、上からe:HEVプレイ、e:HEV Z、e:HEV Xの3タイプです。e:HEVプレイはFFのみで4WDは設定されません。ガソリンエンジンモデルはGグレード1種となります。

 2021年5月25日の受注数発表時には人気グレードや受注比率などが発表されているのでお知らせしておきます。

●タイプ・グレード別構成比
1位:e:HEV Z(76%)
2位:e:HEVプレイ(12%)
3位:ガソリンG(7%)
4位:e:HEV X(5%)


●ガソリン/e:HEV構成比
ガソリン:7%
e:HEV:93%

●FF/4WD構成比
FF:81%
4WD:19%

●G/e:HEV X/e:HEV Z人気カラー(トップ3)
1位:プラチナホワイト・パール(33%)
2位:クリスタルブラック・パール(18%)
3位:プレミアムサンライトホワイト・パール(17%)

●e:HEVプレイ人気カラー(トップ3)
1位:プレミアムサンライトホワイト・パール&ブラック(6%)
2位:サンドカーキ・パール&ブラック(4%)
3位:ミッドナイトブルービーム・メタリック&シルバー(1%)

■安全装備

新型ヴェゼルのインテリアは水平基調。視認性の良さを追求した計器類の配置はヒューマン・マシン・インターフェースの高い完成度を感じさせる

 基本的な安全装備は全グレードに標準装備となるので、どのグレードでも安心して購入することができるでしょう。また、全車がサポカーSワイドに該当しますので、65歳以上の方が運転するなど条件が揃えばサポカー補助金10万円が交付されます。ヴェゼルに搭載される安全装備は以下のものとなります。

・衝突軽減ブレーキ<CMBS>
・誤発進抑制機能
・後方誤発進抑制機能
・近距離衝突軽減ブレーキ
・歩行者事故低減ステアリング
・路外逸脱抑制機能
・渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール<ACC>
・車線維持支援システム<LKAS>
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
・オートハイビーム
・パーキングセンサーシステム

後席の足元空間は先代から+35mm拡大。身長170cmの大人が座った場合で握りコブシ2つ半ほどの余裕がある。後席の座面跳ね上げ機構も装備される

燃料タンクの配置を最適化したホンダ独自のセンタータンクレイアウト採用によりフラットな荷室が生まれる

 e:HEVプレイとe:HEV Zにはブラインドスポットインフォメーションが標準、マルチビューカメラシステムがプレミアムオーディオなどとセットでオプションとなります。

 ホンダ自体がハイブリッド中心で販売しようとしているのはグレード展開を見ても明白、そしてユーザーもそれに呼応しているのは発注台数からも十分に伝わって来ます。

 ガソリンエンジンモデルにパワー不足を感じるかというとそんなことはありませんが、ハイブリッドの力強い走りはやはり魅力です。ヴェゼルのハイブリッドは2モーター式と言われるものです。じつはひとつのモーターはモーターではなくジェネレーター(発電機)として働きます。EVモードではバッテリーからの電源供給でタイヤを駆動、ハイブリッドモードではエンジンで発電した電力でタイヤを駆動するシリーズハイブリッドとなります。

 エンジンモードではモーターを使わずに直接エンジンの動力でタイヤを駆動します。モーター走行中のe:HEVモデルの加速感はEVそのもので、じつに快適です。e:HEVモデルもガソリン車と同様に4気筒エンジンを積むため、エンジンの振動が少ないのも魅力。さらにe:HEVモデルのフロントウインドウには遮音機能もプラスされているので、静粛性も高くなっています。

 ハイブリッド車とガソリン車で同一グレードは存在しないのですが、ほぼ装備が同じレベルだとe:HEV Xとの比較になります。この場合の価格差は約38万円ですので、それなりの開きがあることになりますが、ヴェゼルを買うならe:HEVを選ぶほうがいいと思います。まだ、発売後日の浅いモデルなので、はっきりしたことはわかりませんがおそらく下取り時の値下がりもe:HEVのほうが少なくて済むと思われます。

■タイプ別装備

人気グレードはe:HEV Z(価格は289万8500円)。2021年5月時点で受注数の76%を占める。左右独立温度コントロール式 フルオート・エアコンディショナーや18インチアルミホイールを装備

 さて、グレード選びです。

 新型ヴェゼルはちょっと変わったグレード展開を行っています。まず、e:HEVプレイです。e:HEVプレイはFFのみが用意されるグレードで、パノラマルーフ、ホンダコネクトディスプレー(ディスプレイオーディオ)+ETC2.0車載器、後退出庫サポート、グレージュ色のプライムスムース&ファブリックシートなどを採用した専用インテリア、カラーバーオーナメントなどが付く専用エクステリア、225/50R18サイズタイヤ&アルミホイールなどが標準装備となります。

 しかし、価格は約330万円とベースモデルのe:HEV Xと約64万円の開き、中間グレードのe:HEV Zとも約40万円の開きとなります。しかし、パノラマルーフがどうしても欲しいという場合は、このe:HEVプレイを選ぶ以外にありません。

 一番人気で中間グレードのe:HEV Zとベーシックグレードe:HEV Xの装備を比較すると、以下のとおりとなります。

【e:HEV Zに装備されe:HEV Xに装備されない(オプション装着も不可)な主要な装備】
・ブラインドスポットインフォメーション
・LEDオートレベリングヘッドライト(e:HEV Xはマニュアルレベリング)
・LEDアクティブコーナリングライト
・車両接近通報装置
・ステアリングヒーター
・エアコンの左右独立温度コントロール
・リアベンチレーション
・革巻きステアリング
・シーケンシャルターンシグナルランプ
・減速セレクター
・18インチタイヤ&アルミホイール(e:HEV Xは16インチ)

ヴェゼル グレードと価格

 このうち、e:HEV Xでは減速セレクター(回生力を調整できる機構)や左右独立温度コントロールが選べないのがちょっと難点でしょう。革巻きステアリングはオプション設定されていませんが、部品で調達して4万円程度で装着ができそう(という情報あり)です。

 タイヤ&ホイールはe:HEV Zが225/50R18サイズタイヤ&アルミホイール、e:HEV Xが215/60R16サイズ&アルミホイールとなります。SUVにマッチするタイヤで検索してみた結果、225/50R18サイズが2万2000円程度、215/60R16サイズだと1万3000円程度で1本約9000円の差です。スタッドレスタイヤも最新モデルの場合、225/50R18サイズが3万円程度、215/60R16サイズが2万円程度でした。タイヤのコストを考えるならe:HEV Xを買うのは賢い選択となるでしょう。

■ライバル車

新型車のため値引き額は10~15万円と厳しめ

 ヴェゼルのライバルはトヨタ・ヤリスクロス、日産キックス、マツダCX-30、スバルXVなどです。なかでもヤリスクロスとキックスはデビューから日が浅いという部分でもライバル感が高いモデルとなります。

 実際に購入で悩む方は、リヤシートの広さやラゲッジルーム広さ、ラゲッジルームの拡大方法などもしっかりとチェックしましょう。ヴェゼルはセンタータンクレイアウトを採用したことで、リヤシートのクッションを跳ね上げて後席部分に植木などの背の高いものを載せられるという利点もあり、これはライバルにはない魅力となっています。

 値引きについてはさすがにデビュー間もないモデルということもあり、かなり厳しい状況で10万円~15万円程度が限界値になっているという状況。出たばかりで、さらに人気車となれば、これは当たり前のことでしょう。

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