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超希少!軽自動車のクーペ、ダイハツ・コペン クーペについて改めて振り返る

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超希少!軽自動車のクーペ、ダイハツ・コペン クーペについて改めて振り返る

 わずか200人だけが味わえる希少モデル!

 ダイハツの魅力的なラインアップのなかでも、個性的な存在となっているコペン。2002年に初代モデルが誕生し、現在は2014年に登場した2代目が現行モデルとなっている。多彩なバリエーションが魅力だが、今回は希少モデル「コペン・クーペ」について紹介しよう。

【ムービー】ダイハツ・コペン・セロの筑波コース1000のテスト結果とは?

 コペン・クーペとは?

 メタルルーフのオープンモデルとして、長年愛されているコペン。丸形ヘッドライトを採用した「セロ」というバリエーションモデルをベースに、クーペボディに仕立てられたコンセプトカーが東京オートサロン2016のダイハツブースに展示された。

 コペンはそもそもメタルルーフのため、クーペルックなスタイリングが特徴。それがさらに流麗なボディラインを手に入れたクーペのコンセプトモデルを見て、ひと目惚れしたという人も多かったのではないだろうか? 事実、市販モデルと遜色ないスタイリングがすでに完成されており、まさに大人のコペン、というような雰囲気が漂っていた。

 そのまま発売されてもいいような完成度だったために、販売してほしいという声も多数寄せられたという。以降、市販化に向けた開発を行い、3年という月日をかけて発売されることに。

 大量生産が難しい贅沢なハードルーフを採用しているため、市販台数はわずか200台に限定されることに。市販バージョンは、東京オートサロン2019のダイハツブースにて披露された。訪れたファンから絶賛され、購入希望者が殺到。約1カ月という発売期間だったが、200台に対して1000人以上からオーダーが入ったことで抽選販売にっなってしまった。オープンカーであることがコペンのアイデンティティではあるが、それを指示するファンたちからも受け入れられるほど、魅力的なモデルだったのだ。

 コペン・クーペのスペック

 ボディサイズはベースとなるコペン・セロと変わらない全長3395mm×全幅1475mm×全高1280mm。車両重量はオープンモデルの850kgに対して20kgほど軽い、830kgとなっている(ともにMT。CVTはそれぞれ20kg増)。

 エンジンはオープンもクーペも変わらず64馬力を発揮する直3ターボを搭載。MTとCVTの両方が用意されている。タイヤサイズもベースのセロ同様165/50R16となる。ボディカラーはブリティッシュグリーンマイカ(248万4000円[CVT]/250万5600円[5速MT])、パールホワイトIII(250万5600円[CVT]/252万7200円[5速MT])の2色が用意された。

 特徴1 CFRP製ハードルーフ

 なんといっても最大の特徴はCFRP製のハードルーフだ。軽量化とルーフとしての強度も両立させたアイテム。これはインフュージョン成形という技術を用いているという。炭素繊維を型に置き、その上にフィルムやシリコンを敷き気密性を保つ。そして真空引きで樹脂を含浸させて成形させる。

 ドライカーボンより若干強度が落ちるものの、十分に高い強度を持っており加工精度も高いという。大きなパネルを作る場合でも巨大な釜を必要としないので、低コストにも貢献する。

 また、ハッチバック車のように、リヤガラスの部分が開閉式になっているのも見逃せない特徴。収納スペースに限りがあるコペンだけに、少しでも多く荷物が置ける場所として活用できるのはありがたい配慮だ。

 特徴2 世界初採用だった曇りにくいガラス

 さらに、AGCが開発した曇りにくいガラスであるeXeview(エグゼビュー)が採用されている。高い耐久性能を確保したAGC独自の樹脂膜コート材が車内の水分を吸収することで、フロントガラスの曇りを防いでくれる。結露による光の散乱防止や、デフロスター操作回数の低減など、雨天時でも運転に集中しやすい環境となった。

 特徴3 魅力的なオプションアイテムなどが充実

 特別なコペンであることを証明する、特製シリアルナンバープレートがシフトレバ付近に装着されている。限定モデルであることを実感できるアイテムだ。

 そのほかにもクーペ専用エンブレムが備わり、BBS製鍛造16インチアルミホイールやMOMO製革巻きステアリングホイール、メッキ仕様のパーキングブレーキボタンやインナードアハンドル、エアコンレジスターノブを装備している。さらに、カスタマイズパーツを手掛けるHKSとコラボレーションしたマフラーやサスペンションも、オプションとして用意された。

 コペン・クーペの魅力や人気とは?

●流麗なスタイリングは注目

 メタルトップのオープンカーは、ルーフの折りたたみ方とデザインを両立させるため、ボディラインに少なからず制約が出てしまう。しかし、それをクローズドボディとすることで、より2ドア車の流れるようなデザインを追求することができる。

 コペンのもつ丸みを帯びたスタイリングを活かしながらも、元々このデザインが存在していたのでは? と思えるほどのシルエットは、多くのスポーツカー好きを魅了するのではないだろうか。

 また、初代モデルを彷彿とさせる丸形ヘッドライトを採用したセロをベースにしてる点も、ファンにとっては嬉しい限り。初代モデルのころからクーペを待っていた、という人も多いことだろう。

●小さなボディに詰め込んだ最新技術

 CFRP製のハードルーフや曇りにくいフロントガラスなど、上級・高級モデルでもオプション設定となりそうなアイテムが標準化されているのは、クルマ好きをくすぐるポイントだろう。軽自動車だから、単純に上級モデルなどから流用して装備するのではなく、コペンクーペのために用意された数々の専用装備というのが、コペンファンから支持を得ている。

●わずか200台という希少性

 肝となるハードルーフの大量生産ができないということで、生産台数はわずか200台となってしまった。これが、多くのクルマ好きが欲しい! 思える要因のひとつに。他社も含め、限定とつくスポーツカーのスペシャルモデルはさらに魅力的な仕様に仕立てられており、どれも高い倍率での抽選販売などになっている。このコペンクーペも同様。希少な軽スポーツクーペとして今も変わらない存在感を発揮している。

 これからコペン・クーペを手に入れるには?

 すでに記述したとおり、200台の限定生産で新車を購入することはできない。どうしても手に入れたい人は中古車市場などから探し出すしか方法がない。本稿執筆時点(3月26日)において、中古車情報サイトに掲載されていたのはわずか7台のみ。ほとんどが新車価格とほぼ同額、そしてそれ以上というプレミア価格が付けられていた(236万円~291万円)。

 量産化を望む声もあったが、やはりCFRP製ハードルーフの大量生産が難しいということで、発売当時も月間40台を5カ月かけて生産し200台をユーザーへ届けるという生産スケジュールだった。それ故に、現時点では限定数での再販売、そしてルーフのみをオプション設定で発売するということも難しいだろう。

 デビュー時のインタビューで、ハードルーフは軽さや強度、精度やコスト、量産性のバランスなどを検討したものの、肝となるインフュージョン成形法も高く、また別の製法で代用することも難しいと判断。そのため、ルーフ単体での発売はないだろう。

 しかし、コペンはクーペだけではない。さまざまなバリエーションモデルが存在してファンを魅了している。個性的な形状のヘッドライトを採用する、2代目コペンとして最初に誕生したローブ、クロスオーバー風スタイルでアクティブさが際立つエクスプレイ、初代を彷彿とさせる丸形ヘッドライトのセロ、そしてトヨタのスポーツカーブランド「GR」とコラボレーションして誕生したGR SPORT。4つのバリエーションをラインアップしている。

 またGR SPORTを除く3モデルには、ビルシュタイン製ダンパーやMOMO製ステアリング、レカロシートを備える上級グレード“S”も用意されている。希少な軽オープンスポーツを楽しんでみてはいかがだろうか。

 貴重な軽オープンスポーツは偉大な存在だ!

 ホンダS660が生産終了することを発表。軽自動車のオープンスポーツクーペはコペンのみとなってしまう。しかし、2002年の誕生からダイハツがラインアップに残し続けているというのは、それだけファンも多く、そしてクルマにも魅力がありダイハツが大事にしている証拠。これからも希少な存在として、ファンを魅了し続けてくれることだろう。

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日刊自動車新聞

みんなのコメント

4件
  • 別に希少性でコペン・クーペを選択しなくても大丈夫です。
    私はイエローのエクスプレイでシートはレッドにしていますが、
    3年間乗っていて、同じコペンに出会ったことはありません。
  • コペンは醜すぎます。これに大金出す人がいると思うと、自分はまだ幸せな方だなと思ってしまいます。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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