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マークII3兄弟の中古車「15のトラブルポイント」 購入予定者は必読!

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マークII3兄弟の中古車「15のトラブルポイント」 購入予定者は必読!

チューニング資質が高いからこそJZX系 絶対に見逃してはいけないポイントを紹介

チューニング人気が高く、中古車市場では高値安定が続くトヨタのマークII・チェイサー・クレスタの3兄弟。ノーマルからチューンド仕様まであらゆる選択肢があるなかで、賢く購入するためのノウハウを”JZX系”の専門店「CAR工房」に聞いてみた。

「ABSユニット」のオーバーホールを可能にした敏腕ショップ

セダンモデルのチューニング&ドレスアップのベース車として、高い人気を誇るJZX系マークIIを筆頭とするチェイサー、クレスタの3モデル。 JZX90~110系まで、中古車相場は年代ごとに差はあるものの、中古車を買う場合の注意点は「2台と同じ個体はない」ということ。走行距離や年式が同程度でもクルマの状態は異なりやすいということだ。また、最終モデルとなるマークII ブリットでも2007年、100系では2001年が最終型なので、古いクルマを買うという認識は必要だ。このJZX系で人気なのが、チューニングやドレスアップが施された「改造車」。 “イジっていない”のが好まれるなかで数少ないケースなのだが、まずはノーマルかチューンドか、本命の仕様を明確にしてから探すといいだろう。 ただし、ノーマルだからといって程度がいいとは限らず、古いモデルゆえに純正パーツの供給が終了してい部品もあるため、完全オリジナル仕様の再現は難しい。このあたりは状態(程度)と予算のバランスで決めたいところだ。

MT車人気が高くATからの換装モデルも人気高

セダンモデルでありながら5速MTの人気が高いJZX系車種。特にMT車は高値維持をするため、AT→MT載せ替え仕様の中古車も多い。「程度のいいAT車をリーズナブルに買って載せ替える」が定番だったが、最近ではショップや中古車店が製作したオリジナル仕様も数多く存在。とくに、5速MTの設定がない100系クレスタではその人気が高いという。

また、エンジンは、走りが楽しめる1JZターボ搭載車が人気。タービン交換仕様の中古車が、他車種よりも多い傾向だ。さらに、5速MTと同様に人気の装備がサンルーフ。走行距離が多めでも「5速+サンルーフ」には高値が付く。どちらにせよ、気になる車両があれば仕様や状態について、お店に直接確認するのがいいだろう。 いよいよ、ここからが本題。走りを楽しむためにも知っておきたい、中古車のチェックポイントはココだ。

【エンジン編】

エンジンでチェックすべきなのは、アイドリングが安定していることが最低条件。 その上で、オイルやフルード、クーラントなどに漏れがないかや、異常に汚れている部分はないかをチェックしたい。なかでもチューンド仕様では、変更されている部分すべてがチェック項目だ。

01:エンジンマウント エンジン始動後、空ぶかしでエンジンの振動が大きい場合はエンジンマウントの劣化が疑われる。ただし、亀裂があってもわかりにくいので、基本的には走行距離に応じて交換すべきパーツと認識しておきたい。

02:テンショナープーリー ファンベルトの張り具合を調整するために装着されているベルトテンショナーのプーリー。 ここから「キュルキュル」と異音が発生しているならば、テンショナーの交換が必要となってくる。

03:ブローバイホース “1JZターボ”エンジンでは、ブローバイ再循環用のホース部分からオイル漏れが発生していることが多い。故障というほどではないが、放置するとオイルが徐々に減っていく悪循環が発生。純正品のみならず、社外品の強化タイプに交換する方法もある。

04:クランクプーリー クランクプーリーは、アイドラーやテンショナーと違ってベアリングがないために突然壊れることも(ゴム部分が破断する)。 そうなるとエンジンは「不動」になるので、できればその前に対処しておきたい。こちらも10万kmを超えた過走行車では、必然的に交換したい部品といえるだろう。

05:オイル漏れ 基本となるのが、オイル漏れチェックポイント。 カムカバー周辺とエンジンの真下のオイルパンの接合部、エンジンとクラッチハウジングの接合部、そしてクランクプーリーの先端部分を見ておきたい。オイル漏れがひどい場合は、修理代が高額になるので、要チェック。

06:ラジエーター クーラントの減りが異常に早いときは、ラジエーターやウォーターポンプのトラブルが疑われる。 純正ラジエーターでは樹脂製のタンクとアルミコアの接合部からのクーラント漏れが多いが、外に漏れていない場合はエンジン内に入り込んでいるということなので厄介だ。その場合、オーバーホールが必要となることも。

【サスペンション編】

サスペンションやシャシーでは、ブッシュやマウントといったゴム製パーツは要チェック。 低年式車では仕方がない部分もあるが、部品代は比較的に安いものの工賃がかかるので、見逃せないポイント。同時に、ブレーキキャリパーのフルード漏れやドライブシャフトのブーツも要注意。

07:リアメンバー チューンド車に数多く見られるのが、デフマウントをリジッド化したことによるリアメンバーへの負担。 ドリフト走行などの際に、このリアメンバーが割れるというトラブルが起きるという。特にLSD付きでハイパワーな車両は注意したいポイントだ。

08:ロアアームブッシュ フロントとリアのロアアームとテンションロッドでは、合計10ヵ所以上にブッシュが使われている。 年式相応に劣化していることが多いが、アッパーアームに比べると交換はしやすいので、チューニング前提ならば新品交換を前提に考えた方がいいだろう。

09:タイロッド・ボールジョイント タイロッドの先端部分は、操舵時に前輪が切れる軸になるので、ハイグリップタイヤ装着車やローダウン仕様では負担が大きく、劣化しているケースが多い。 ブーツが切れているだけでも車検にパスできないが、ジョイント部分にガタがあると走行性能にも影響する、駆動系のなかでも重要なパーツなので要注意。

10:ダンパー(車高調) サスペンション全体のガタや異音もチェックすべきポイント。 特に多いのが社外の車高調整サスを装着した車両で、ピロアッパーマウント部から異音が発生していることも。また、ダンパーのオイル漏れやマウントブッシュ(ダンパーの上下にある)の状態も確認したい。

11:デフマウント リアデフをリアメンバーに固定するマウント部分。このマウントのサイズが大きいので、劣化する(亀裂が発生する)とデフの揺れが大きくなってしまう。 チューンド仕様ではリフレッシュ済みのものもあり、またリジット化により強化している場合もあるのでチェックしておこう。

12:アッパーアームブッシュ ダブルウイッシュボーン式のサスペンションでは、アームやリンクの両端部にあるブッシュの数が多い。 クルマが真っ直ぐ走らないとか振動が出ているようだと致命傷だが、一部が劣化しているぐらいでは気付かないことが多い。ひとつでも劣化していたならば、できれば全交換したいパーツのひとつ。

【インテリア編】

インテリアのトラブルで多いのは、スイッチが反応しない、エアコンが作動しないといったケース。 低年式車では樹脂製パーツが劣化して割れてしまうことも多い。すでに製廃(製造終了)になっている純正部品が多いので、中古パーツで対応することも考えておきたい。

13:パワーウインドウ&スイッチパネル

パワーウインドウ関連のトラブルでは、症状としては「ガラスが上下しない、または途中で止まる」というもの。上下動時のガタも注意したい。モーター、レギュレーター、スイッチなど様々な原因が考えられるが、修理する際は原則として部品交換となる。

14:オートエアコン エアコンはオンでアイドルアップするか、きちんと効いているのかを確認したい。 作動不良の場合、エアコンはシステムが複雑でスイッチだけでなく、ヒーターユニットやコンプレッサーなど複数の原因が考えられる。何が原因であっても、修理代がかかる部位なので必ず確認しておくこと。

15:ダッシュボード 100系の前期モデルでよく見られるのが、ダッシュボード中央部が浮き上がる現象。 エアバッグなどの関係で無闇に修理できないのが難点で、純正部品の入手も困難。後期用を流用する例が多いが、前期とはインテリアのカラーが異なることは承知しておこう。

今回、取材協力いただいたのは、国産スポーツモデルを中心にノーマルからチューンドを豊富に在庫する「CAR工房」。 とくにJZX系車種の販売では実績があり、その数なんと2000台以上。チューンド仕様のコンプリートカーやパッケージでの販売も行なっている。 CAR工房 TEL042-777-8133 http://www.carkoubou.co.jp/

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