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「業者の暗躍」に喝! あまりの高騰ぶりに呆れる「ややマイナー国産旧車」7選

掲載 更新 70
「業者の暗躍」に喝! あまりの高騰ぶりに呆れる「ややマイナー国産旧車」7選

いつの間にか爆上がりしている国産旧車

 海外で日本の旧車が人気で、それに引っ張られて国内市場も高騰中だ。バイクもしかりで、あるYouTubeで「お金を貯めるより、価格上昇のほうが早くて間に合わん」的なことを言っていて、言い得て妙だなと関心しきりだった。こんなことで関心はしたくないけど。

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 現在、とくにクルマが成熟してきた1970年代の旧車というのは、1960年代までの維持するのも覚悟がいるマニア向けというものでもなく、1980年代以降の「最近」感もない。ちょうどいい感じの時代だったりする。

 このあたりの旧車というと、1990年代ぐらいが底値で、名車と呼ばれる車種でも数十万円。モノによってはパイセン(先輩)や友達から安く譲ってもらうものだったりした。少々、時代は違うがハチロクも生産終了してからしばらくの間は買うというより、知り合いなどから安く譲ってもらう定番だったものだ。 今回は1970年代に登場したクルマのなかでも、もともとそれほど人気がなかったにも関わらず、爆上がりしているものを選んでみた。価格は今や応談やASKばかりだが、取材などを通して出したもの。また、程度などによって変わるので、あくまでも目安として見てほしい。

日産フェアレディZ 2by2(初代)

 初代はもちろん、現在もフェアレディZといえば、ロングノーズ&ショートデッキの2シーターが持ち味。そのなか、1974年に登場したのが、海外市場の要望を受けたという2by2だ。 つまり4シーター。スペースがないのに後席を追加したので、全長自体を310mm、つまり31cmも伸ばしている。せっかくのショートデッキがロングデッキ感がアップとは。それゆえ、間延びした感は否めず、一時は安いS30のZがほしいなら2by2を狙えとよく言われていたほど。それが今では300万円ぐらいするから驚く。同時期の排ガス対策でエンジンが回らなくて不評だった、NAPS仕様も同様だ。

マツダ・サバンナRX-3

 ハコスカのレース50連勝を止めたクルマとしても有名ながら、ボーソー族のイメージが強すぎて、マツダが密かに回収したとまで言われるのがRX-3だ。 というわけで、タマ数が極端に少ないのだが、それに加えて調子を維持するのが大変だから、生半可な気持ちで所有するのは避けたほうがいいとまで言われていた。それが今では500万円ほど。エンジンも完調かどうかもわからないし、今後も調子を出せるかわからないのにこれぐらい。メンテナンスやオーバーホールができるところをまずは探すのが大変なのに、この価格は驚くばかり。

トヨタ・セリカ(ダルマセリカ)

 旧車全体を見渡すと、トヨタ車というのは80点主義を掲げて実用車に力を入れていたからか弱い。やはり日産車というのは名車揃いだ。そんなトヨタ車のなかでも人気なのが、ダルマセリカだ。こちらは300万円ぐらいが続いている。ちょっと前まで100万円だというイメージだったのに。

トヨタ・カローラレビン&スプリンタートレノ

 ダルマセリカと同じエンジン、2T-Gを搭載するTE27、初代レビン&トレノも同様に300万円オーバーの世界。こちらもマニアックな存在でそれほど高くはなかったのに、このお値段とは驚かされる。専門店によるフルレストア車となると、もっと高い。さらに引っ張られる形で、TE37、TE51、TE71といったハチロク前夜のレビトレも高騰してきている。

スズキ・フロンテクーペ

 軽自動車はどうか。スバル360のヤングSSは以前より高かったし、なぜかスバル360はあまり高くはなっていない。これは生産が1960年代までを引きずっているからだろうか。しかし、軽自動車にも価格高騰の波はやってきている。

 値段が上がり始めているのは1970年代、360cc最後の時期に出たモデルで、たとえばスズキのフロンテ。1971年に出た、ジウジアーロのデザインをベースにしたクーペは200万円近い個体もある。3連キャブ装備などによる高性能スポーツだが、パーツの入手など苦労するのは事実。買っても、苦労する可能性は高い。それでも200万円というのは、妥当なのだろうか。

日産スカイライン(ケンメリ)

 一時言われていたのが、「スカイライン人気交互説」。つまりヒットした代の次は不人気で、その次でまたヒットというもので、実際のところは違うような気はするが、この説自体がスカイラインの注目度の高さゆえだったといっていい。確かに、ケンメリはハコスカに比べると、大きな感じがしたし、進化の度合いもそこそこということもあって、走り好きが飛びついたという感じではなかった。そもそもオイルショックという、出た時代も悪かった。 それでもGT-Rのベースとなった2ドアハードトップは、R仕様も含めてまずまず人気はあったものの、逆に4ドアセダンは、ヨンメリと呼ばれて好きモノが乗っている程度だった。ブサかわいいというか、カッコカッコ悪いというか。それが今では1000万円を超えるものもあって、驚くばかりだ。「買う人はいるのか?」とショップで聞くと「いる」というから恐れ入る。 ちなみに2ドアハードトップは、GT-Xで2000万円なんていうプライスもぶら下がっていて、何度も言うが本当に買う人いるのか?  状態だ。本物のGT-Rとなると3000万円超え……・。

日産ローレル(C130型)

 いわゆるブタケツは某芸人がイジくっているからか、強烈なデザインインパクトゆえか、こちらも高騰中。こちらもボーソー族のイメージが強くて、改造されて土に還った個体も多かったりして、残存数は少ない。それゆえ、500万円は当たり前の状態。この時代のセドリック、グロリアも同じ値動きをしていて、西部警察のその他大勢「劇中で爆破された組」のイメージではもうないのだ。 日本では「旧車文化が根付かない」と言われるが、ここまで高騰するとさらに根付かない可能性もある。貴重なスペシャルモデルが高いのはいいとしても、実用車や低級グレードまで引っ張られて爆上がりしているのはどうなんだろうか。何度も言うが、買う人いるんだろうか?

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みんなのコメント

70件
  • 値札がついているだけで動いてないでしょ
  • まあ、バブルだよね、車も2輪も。
    世界的にも通用する車種なら最悪潰しが効く可能性が有るけれど、
    国内だけでしか通用しない車種だとバブル弾けたら悲惨な事に成りそう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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