現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > YZシリーズ、2022モデルが国内発表。注目のYZ125は73万7000円

ここから本文です

YZシリーズ、2022モデルが国内発表。注目のYZ125は73万7000円

掲載 更新 1
YZシリーズ、2022モデルが国内発表。注目のYZ125は73万7000円

すでに海外発表を既報しているYZシリーズが、日本国内で発表。

YAMAHA
YZ125

YZ125
737,000円 [消費税10%含む] (本体価格 670,000円)
YZ125 Monster Energy Yamaha Racing Edition
748,000円 [消費税10%含む] (本体価格 680,000円)

250ccネイキッドバイクを比較|国内4社・計5機種の燃費と航続可能距離

見ての通り、前後にスムーズなつながりをつくったエルゴノミクスにも優れている、ニュー外装。発表当時より新鮮であった独特のアルミフレームこそ変更されていないが、エンジンは完全新設計。腰上だけでなく、クランクケースまで新しいものになった。2021モデルが¥627,000のプライスで、おおよそ10万円のアップデート。ドラスティックなフルモデルチェンジで、ここまで価格感を抑えられたこと、拍手で歓迎したい。

左は、旧YZ125のエンジン。外観からすると、目測ではほとんど違うところが見当たらず、そもそも完成されていたレイアウトを、少しずつ見なおしたものと思われる。チャンバーの形状はまるで違うものにアップデートされており、新旧で互換性はなさそうな気配だ。

キャブターはミクニからケイヒンPWK38へ変更。

加えて、吸気レイアウトを変更することで、エンジン特性をアップデートしているとのこと。15年の間に得たあらたな2ストロークへの知見を加えた新エンジンは、シリンダー、クランク、ロッドなどはもとより、ポート類などをすべて見なおしたモノになっていて、特に中高速域でのパワーが向上しているという。

上から見てみると、その外装のスムーズさがみてとれる。2010年代以降、モトクロッサーは特に「ライダーインターフェース」を大事にしてきた側面があるが、YZは2021までオールドスタイルであった。このあたりの変更は、おそらくYZファンにとってとても新鮮に感じるはずだ。

前後ブレーキも、新しいものに変更されており、ほぼほとんどのパーツが新しくなった。

いま、なぜ125なのか
日本でモトクロスを追っていると、なかなか気付かないことかもしれないが、海外において2スト125はかなり大事なカテゴリーだ。元来、2スト125の代替として4スト250が開発された由来があるのだが、年々進化を遂げる4スト250はスピードレンジや、エンドパワーなど様々な部分で125を超越してきている。さらに、その車重は125比で圧倒的に重い。

つまり、2スト85から4スト250への移行は、少し差がありすぎるのだ。そこで早めに海外では2スト125に中間の立ち位置としての価値を見いだしていて、モトクロス、エンデューロともに「ジュニア」の育成ツールとして125を利用してきた。2スト125クラスは、現代において注目されるべきカテゴリーの一つなのである。当然これは、大人になってからモトクロスを始めるモノにとっても福音であり、扱い安い125をチョイスするライダーは少なくない。

もうひとつ言うと、そのライディングフィールに虜になる「2ストファン」は少なくないことだ。自転車のように軽い車体に、ピーキーだが小気味の良いエンジンは、パワーバンドに入っている間ライダーを別の世界へ連れて行く。いわば、ホビーライダーにとって、もっともうってつけのカテゴリーなのだと言えるかもしれない。日本でも、この趣は全日本の新クラスとなって近年を賑わせている。

現在、世界ではこの125の盛り上がりをうけて、KTM勢では4年毎のモデルチェンジをおこなっており、最大派閥として君臨。ヤマハは、押され気味のシェアを、このフルモデルチェンジのタイミングで取り戻しにいく形になるだろう。また、tmやBetaなどのエンデューロメーカーも、125を大事なカテゴリーとして開発しており、毎年アップデートしつづけている。4スト450の最上位クラス、4スト250のミドルクラス、そして3つめのライトクラスとして125が、年々注目度を高めている。

関連タグ

こんな記事も読まれています

ダイハツ「斬新オシャレ軽トラ」がスゴい! “丸目”レトロデザイン×屋根なし仕様!? めちゃカワイイ「バスケット」とは
ダイハツ「斬新オシャレ軽トラ」がスゴい! “丸目”レトロデザイン×屋根なし仕様!? めちゃカワイイ「バスケット」とは
くるまのニュース
自動車レースはゴルフのように男女別にすべきか。“変革期”の今だからこそ聞く、女性モータースポーツ界の目的地
自動車レースはゴルフのように男女別にすべきか。“変革期”の今だからこそ聞く、女性モータースポーツ界の目的地
motorsport.com 日本版
圏央道に「インターもう1つ!」千葉県&成田空港が要望 “アクアライン直結”目指す新IC構想とは
圏央道に「インターもう1つ!」千葉県&成田空港が要望 “アクアライン直結”目指す新IC構想とは
乗りものニュース
マツダが“赤い”新型「和製スポーツカー」実車展示! “市販化”進むロータリーマシン!  RX500&RX-EVOLVとの関係は? 白もある「アイコニックSP」とは
マツダが“赤い”新型「和製スポーツカー」実車展示! “市販化”進むロータリーマシン! RX500&RX-EVOLVとの関係は? 白もある「アイコニックSP」とは
くるまのニュース
ホンダが「アウトドアにちょうどいい」小型ミニバン初公開! アクティブなルックスの「フリードクロスター」は“SUVのようなゴツさ”が魅力的
ホンダが「アウトドアにちょうどいい」小型ミニバン初公開! アクティブなルックスの「フリードクロスター」は“SUVのようなゴツさ”が魅力的
VAGUE
初めてバイクを買う人必見!新車と中古車のメリット・デメリット
初めてバイクを買う人必見!新車と中古車のメリット・デメリット
バイクのニュース
【ホンダ フリード 新型】「フリードらしいデザイン」とは? 新型で実現したデザイナーたちの挑戦
【ホンダ フリード 新型】「フリードらしいデザイン」とは? 新型で実現したデザイナーたちの挑戦
レスポンス
835馬力、新型V12気筒エンジンを発表! アストンマーティンはV12を捨てずに継続して開発することを決定しました
835馬力、新型V12気筒エンジンを発表! アストンマーティンはV12を捨てずに継続して開発することを決定しました
Auto Messe Web
「DGR東京イーストライド」が5月19日に迫っている!クラシック&ヴィンテージスタイルで走り、前立腺がん研究などに貢献!  
「DGR東京イーストライド」が5月19日に迫っている!クラシック&ヴィンテージスタイルで走り、前立腺がん研究などに貢献!  
モーサイ
青島文化教材社からヤマハVmax(1985~)、1/12スケール完成品モデル3色が8月より発売予定
青島文化教材社からヤマハVmax(1985~)、1/12スケール完成品モデル3色が8月より発売予定
モーサイ
この椅子めっちゃラク! あぐらがかけるキングサイズのアウトドアチェア【車に積みたいアウトドアアイテム】
この椅子めっちゃラク! あぐらがかけるキングサイズのアウトドアチェア【車に積みたいアウトドアアイテム】
月刊自家用車WEB
暗い車内でもよく見える! LEDライト付きベビーミラー「K-MIRA09」
暗い車内でもよく見える! LEDライト付きベビーミラー「K-MIRA09」
月刊自家用車WEB
ジープ「ラングラー」6年ぶり改良 フロントデザイン変更 799万円のエントリーグレード追加
ジープ「ラングラー」6年ぶり改良 フロントデザイン変更 799万円のエントリーグレード追加
日刊自動車新聞
ステランティス DS4 にひなげしの花をイメージしたChat GPT搭載の特別仕様車「DS 4 RIVOLI BlueHDi Coquelicot Edition」を発売
ステランティス DS4 にひなげしの花をイメージしたChat GPT搭載の特別仕様車「DS 4 RIVOLI BlueHDi Coquelicot Edition」を発売
Auto Prove
50号車フェラーリが最速も最低重量違反で予選失格。5号車ポルシェが繰り上がりポール獲得|WEC第3戦スパ6時間
50号車フェラーリが最速も最低重量違反で予選失格。5号車ポルシェが繰り上がりポール獲得|WEC第3戦スパ6時間
motorsport.com 日本版
日産「新型コンパクトSUV」まもなく登場!? トヨタ「ヤリスクロス」サイズの「斬新モデル」! 「新ジューク」日本再上陸の可能性とは
日産「新型コンパクトSUV」まもなく登場!? トヨタ「ヤリスクロス」サイズの「斬新モデル」! 「新ジューク」日本再上陸の可能性とは
くるまのニュース
ボルボ、人気モデル『XC40』を仕様変更。特別限定車“プラスB3セレクション”も同時設定
ボルボ、人気モデル『XC40』を仕様変更。特別限定車“プラスB3セレクション”も同時設定
AUTOSPORT web
FIA、雨対策用F1ホイールカバーの改良版をテスト。フェラーリがフィオラノで走行
FIA、雨対策用F1ホイールカバーの改良版をテスト。フェラーリがフィオラノで走行
AUTOSPORT web

みんなのコメント

1件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村