現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 電動ハーレー、全米でついに予約開始! もはやジャンルレスに250ccも! アドベンチャーも!!

ここから本文です

電動ハーレー、全米でついに予約開始! もはやジャンルレスに250ccも! アドベンチャーも!!

掲載 更新
電動ハーレー、全米でついに予約開始! もはやジャンルレスに250ccも! アドベンチャーも!!

1月7日(日本時間8日未明)にアメリカ・ラスベガスで開幕した世界最大級の家電・情報通信技術の見本市「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」で、ハーレーダビッドソンは今秋に全米発売する電動モーターサイクル「LiveWire(ライブワイヤー)」を公開し、さらに2つの電動コンセプトモデルも披露しました。REPORT●青木タカオ(AOKI Takao)

HARLEY-DAVIDSON LIVE WIRE……29,799USドル~(日本発売未定)

意外と多い? 日本語由来のネーミングを持つ日本製オートバイたち〈ニンジャ、カタナ、ハヤブサ……〉【二輪編】(19年1月10日更新)

 いよいよ電動(EV)のハーレー(ライブワイヤー)が、アメリカで発売されようとしています。四輪自動車では増えつつあるEVですが、モーターサイクルではまだまだ普及していません。大手バイクメーカーでは、KYMCOが6速マニュアルトランスミッションを組み合わた「Super NEX」を昨秋の「EICMA2018(ミラノモーターサイクルショー)」で発表しましたが、発売済みなのはBMWやADIVAらが大型スクーターを、国内メーカー(ホンダ、ヤマハ、スズキ)では原付スクーターのみです。



 ホンダが原付2種(定格出力0.6-1.0kW未満=125cc以下に相当)の「PCXエレクトリック」をリース販売し始めましたが、ほとんどが原付1種(定格出力0.6kW未満=50cc以下に相当)モデルです。



 航続可能距離がバッテリー容量で決定されるEV車において、スペースに制約があるモーターサイクルは不利としか言いようがなく、既存のEVスクーターが想定しているのは都市内の近距離移動に過ぎません。
 そんななかハーレーダビッドソンは、郊外にも出掛けられるホビーユース向けのロードスポーツモデルとして電動マシンを発売するから驚きます。発表によると、1回のフル充電で推定110マイル(約177km)の走行が可能で、これはBMWの電動マキシスクーター「C evolution」の公表値約160kmを凌ぐ距離です。
 そしてワインディングでエキサイティングな走りも楽しめるよう軽快なハンドリングを開発段階から追求。コーナリングABSやトラクションコントロールといった先進電子制御も搭載しています。



「H-D Revelation」と名付けられた電動パワートレインは、スロットルを開けた途端に最大トルクを発揮し、時速60マイル(約96km/h)までの加速を3.5秒以内で実現。驚異的ともいえるダッシュが味わえそうです。



4年前の時点で、走りはかなりスポーティ!

 じつはワタクシ、2015年春にマレーシアにて開催された招待制試乗会にて、ライブワイヤーのプロトタイプに乗らせていただきました。このときハーレーダビッドソンは、アメリカやヨーロッパで一般ユーザー向けにも試乗会を積極的に実施し、筆者がテストライドしたときもジャーナリストだけでなく既存ユーザーらも参加。日本からも30名ものH.O.G.メンバー(公式オーナー会員)が試乗し、意見を求められたのです。



 この時点で走行可能距離100km以上、最高速92マイル(約147km/h)、0→60マイル加速4秒以下の動力性能があり、その鋭い加速性能、回生ブレーキによるエンジンブレーキの再現、違和感のないハンドリングに舌を巻いたことを記憶しています。



「電動ながらサウンドにもこだわった」と、現地で説明を受けたのも衝撃的でした。たしかに無音ではなく、電気モーターとギヤの組み合わせによる共鳴からジェットエンジンのようなサウンドを演出していたのです。スピードを上げるにつれ甲高い音がし、エキサイティングな気分になるのでした。



18年夏、ミルウォーキーにて走行する姿を披露

 メディアへ先行するだけでなく、一般ライダー向けにも試乗会を開くことを考えても、発売はもう間近だろうとマレーシアにて感じましたが、その後、LIVEWIREとの再会を果たしたのは、3年が過ぎた昨夏のアメリカ・ミルウォーキーでした。
 創業115周年のセレブレーションイベントの公式会場で実車がディプレイされ、さらにイベントを締めくくるパレードで走行したのです。



 欧州のファンには、その2ヶ月後の「EICMA 2018」で披露。そしてさらに2ヶ月後の「CES 2019」にて、詳細スペックと発売時期、価格(29,799USドル~)も発表に至りました。より高性能となり、満を持しての発売ということでしょう。ついにアメリカでは、予約の受付がスタートです。
 4年前には備わっていなかったビキニカウルがセットされ、メーターディスプレイもよりスマートに。パナソニックのコネクテッドシステムが採用され、専用アプリによってスマートフォンとの通信・接続が可能となっています。



 スマートフォンでバッテリー残量や航続距離、充電完了までの時間、充電ステーションの位置情報などを知ることができるほか、駐車時には車両位置が確かめられ、衝撃を受けたり盗難された場合は警告で知らせてくれ、GPSによる追跡も可能となりました。



2つの軽量電動コンセプトモデルも公開!!

「CES 2019」ではさらに2つのコンセプトモデルも発表されました。BMXのように軽快でスポーティなモデルは、ブロックパターンのタイヤを履き、倒立フォークとモノショックの前後サスペンションを備えています。灯火器類やライセンスホルダーはなく、新たなモータースポーツも予感せずにはいられません。



また、スクーターのようにも見える、リアサスペンションのないモデルも斬新としか言いようがありません。バッテリーやモーターが低い位置に搭載され、ボディはスカスカです。ガソリンエンジン車ではあり得ないスタイルが、衝撃的でさえあります。



 両車とも見るからに手軽で、ほとんど自転車感覚。重厚なハイエンドクルーザーが主軸だったハーレーダビッドソンが、新たなジャンルに挑戦していこうとしていることが見てわかり、それはガソリンエンジン搭載車もまた同様です。



 2018年7月に発表した中期経営計画「More Roads to Harley-Davidson」では、ストリートファイターやアドベンチャーモデルを発売予定であることも明らかにし、アジア市場には250~500ccのモデルを投入するとのこと。250ccのハーレーって今は想像できませんが、考えただけでワクワクしてきます。



 電動モデルや新ジャンルへのニューモデル投入は、コンサバなオールドファンから否定的な意見も聞こえてきそうですが、歴史を遡ればハーレーダビッドソンもさまざまなカテゴリーに挑戦したことがあり、これまでもチャレンジ精神に満ちあふれていたことがわかります。
 ほんの一例に過ぎませんが、60年代には「Topper(トッパー)」というスクーターもありましたし、「ショートスター」という65ccのミニバイク、市販モトクロスマシンや公道向けオフロード車を発売したこともあるのです。



 歴史はまた繰り返すのでしょうか。ハーレーダビッドソンの新しいチャレンジに、しばらくは目が離せそうにありません!! じつに楽しみです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

勝田貴元選手は甘口派!! 好きなトッピングが衝撃!! モリゾウさんもカレー大好きだった件
勝田貴元選手は甘口派!! 好きなトッピングが衝撃!! モリゾウさんもカレー大好きだった件
ベストカーWeb
トヨタ新型「“4WD”スポーツカー」初公開! “現代版セリカ”な「2ドアクーペ」! 「旧車デザイン」&300馬力「ターボエンジン」採用の「GR86」米に登場
トヨタ新型「“4WD”スポーツカー」初公開! “現代版セリカ”な「2ドアクーペ」! 「旧車デザイン」&300馬力「ターボエンジン」採用の「GR86」米に登場
くるまのニュース
「金田のバイク」でおなじみのSFアニメ「AKIRA」 11月30日にトムス・エンタテインメントが無料配信
「金田のバイク」でおなじみのSFアニメ「AKIRA」 11月30日にトムス・エンタテインメントが無料配信
バイクのニュース
ジャガーが3年前に開発中止した大型SUV「Jペイス」 全長5m強のプロトタイプ、画像で明らかに
ジャガーが3年前に開発中止した大型SUV「Jペイス」 全長5m強のプロトタイプ、画像で明らかに
AUTOCAR JAPAN
寒風吹きすさぶ自動車各社、日産は北米の従業員6%が希望退職、フォードは欧州で4000人削減[新聞ウォッチ]
寒風吹きすさぶ自動車各社、日産は北米の従業員6%が希望退職、フォードは欧州で4000人削減[新聞ウォッチ]
レスポンス
子育てもひと段落したのでスズキ「ジムニー」にVWゴルフから乗り換え…「オープンカントリーR/T」をセットして趣味環境は整いました
子育てもひと段落したのでスズキ「ジムニー」にVWゴルフから乗り換え…「オープンカントリーR/T」をセットして趣味環境は整いました
Auto Messe Web
「最悪の出来事だ……」ヒョンデ、タイトル王手ヌービル苦しめたWRCラリージャパンでのトラブルを謝罪。ターボ関連の疑い
「最悪の出来事だ……」ヒョンデ、タイトル王手ヌービル苦しめたWRCラリージャパンでのトラブルを謝罪。ターボ関連の疑い
motorsport.com 日本版
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
くるまのニュース
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
レスポンス
「アルピーヌA110RGT」が初のヨーロッパラウンド以外となるラリージャパン2024に参戦!
「アルピーヌA110RGT」が初のヨーロッパラウンド以外となるラリージャパン2024に参戦!
LE VOLANT CARSMEET WEB
バイクニュース今週のダイジェスト(11/18~22)
バイクニュース今週のダイジェスト(11/18~22)
バイクブロス
超クラシック! ホンダが新型「ロードスポーツ」発表で反響多数! ロー&ワイドの「旧車デザイン」に「スタイル最高」の声! 女性にも人気らしい新型「GB350 C」が話題に
超クラシック! ホンダが新型「ロードスポーツ」発表で反響多数! ロー&ワイドの「旧車デザイン」に「スタイル最高」の声! 女性にも人気らしい新型「GB350 C」が話題に
くるまのニュース
上質な乗り心地が最高! 軽二輪クラスのスクーター5選
上質な乗り心地が最高! 軽二輪クラスのスクーター5選
バイクのニュース
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
くるまのニュース
メルセデス・ベンツの新世代4名乗りオープンカーのCLEカブリオレに高性能バージョンの「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」を設定
メルセデス・ベンツの新世代4名乗りオープンカーのCLEカブリオレに高性能バージョンの「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」を設定
カー・アンド・ドライバー
アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
motorsport.com 日本版
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
くるまのニュース
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

593.0980.0万円

中古車を検索
ヨーロッパの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

593.0980.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村