現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ルノーから電動ドリフトマシン登場「ルノーR5ターボ3E」ショーカーを独占取材&試乗 そのドライビングパフォーマンスとは?

ここから本文です

ルノーから電動ドリフトマシン登場「ルノーR5ターボ3E」ショーカーを独占取材&試乗 そのドライビングパフォーマンスとは?

掲載
ルノーから電動ドリフトマシン登場「ルノーR5ターボ3E」ショーカーを独占取材&試乗 そのドライビングパフォーマンスとは?

ルノーR5ターボ3E:ルノー5(サンク)が電動ドリフトマシンになる。来るべき電気自動車R5の前触れとして、ルノーはR5ターボ3Eというショーカーを登場させた。そして、我々は380馬力のビーストで数周のドリフトカーを独占試乗することが許された。サーキットならこの男、ギドがテストする!

「R5ターボ」は常に私の「いつかは乗ってみたいクルマ」リストに入っていた。信じがたいことだが、この仕事を25年近く続けていると、いつか乗ってみたいクルマが数台しかない。そのひとつが「ルノー5ターボ」で、ロードカーも。ラリーカーも全部!なぜか今までチャンスがなかったのだが、とにかく乗って動かしてみたいのだ。

純粋なランディ復活! イネオス グレナディア 初のオフロードテスト&インプレッション 新型オフローダーの実力を徹底検証!

そんな中、数週間前、フランスのモータースポーツサーキット「マニクール」に招待され、「R5ターボ」を走らせることになった。「やったー」と、歓声を上げたのだが、その時、レタリングの後ろに「3E」が見えたのだった。何かある・・・。昨年のパリサロンで、フランス人は「R5ターボ」に似た電気自動車のコンセプトカーを発表した。私の熱意はまたもや消え失せたが、とにかく予約にサインした。

フランスで、最高の天候の中、その日はやってきた。マニクールのピットレーンに入ると、私はパニックになりそうだった!右側の壁に古い「R5ターボ」が5台並んでいる。私は、おもわず、「運転できるの?」と訊いた。プレスのお姉さんから、「ウィ!(イエスの仏語)」と言われた。あまりの嬉しさに、今日の主役を忘れてしまいそうになった。とにかく、ジャン ラニョッティのオリジナル「R5ターボ クーペ ド ヨーロッパ」に乗るという体験ができたのだった!それは後日レポートをお届けする。

2基の電動モーターで380psを発揮

しかし、ここからが今日の本当の主役、「R5ターボ3E」だ。充電ケーブルの上で、エンジニアたちが忙しそうにしている。エンジニアにはもう少し時間が必要なようで、その間、テストドライバーのイヴァン ミュラー(フランスのツーリングカー界のレジェンド)は、防火服のオーバーオールを着用し、技術的な説明をしてくれた。

リアアクスルの後ろに、2基の電動モーターが搭載され、380馬力と700Nmをリアホイールに供給する。フロントには、225インチのタイヤを装着。その後ろには、ブレーキブースターなしで作動する、XXLサイズのディスクブレーキと、ドリフトに適した50度のステアリングアングルを備えている。フラットなアンダーボディに搭載されたリチウムイオン電池の容量は42kWhだ。重量は?車単体では980kg、バッテリーと合わせて1,500kgと比較的軽量だ。

ビジュアル的には、言いたいことがたくさんあるようであまりない。ボディは、R5のイメージを再現している。昔のようにワイドなチークとサイドエアインテーク、すべてがカーボン製で、幅は2.02メートルと、往年のモデルより、25センチも広い。室内には、2つのカーボンシェルシートと、印象的なハンドブレーキレバー。ステアリングホイールの前には、デジタルディスプレイがずらりと並んでいる。車の準備ができたので、さっそく、速さを聞いてみる。「3.5秒と200km/h!」とメカニックが言う。

ボタンひとつでドリフト

ヘルメットをかぶり、車に乗り込む。まずは助手席で。イヴァン ミュラーが「E-R5」を数周して見せてくれる。クルマは驚くほど俊敏で軽快な動きをする。モーターの過激なうなりは楽しく、コーナリングはスポーティだ。長い右カーブで、ミュラーが、ハンドブレーキレバーの上部にあるボタンを押すと、「R5」はまるで魔法のように、乾いたアスファルトの上でターンインし、アクセルによって、最も美しいドリフト角度に保持される。

ボタンを押す?フランス人はトリック17を使っただけだ。どうやって車を滑らせるか?水を使えばいい!ボタンを押すと、後輪に水が噴射され、完成となる。満面の笑みで、ピットに戻り、ドライバー交代を行う。

4周のドライブ

いよいよ4周、ハンドルを握らせてもらえることになった。ミュラーは、私の隣に座り、昔のラリースタイルと同じように、どのカーブを曲がればいいかを教えてくれる。ブレーキを踏むと、ふくらはぎが痛くなるし、ステアリングは鈍いし、すべてがレーシングカーと同じだ。推力は?まあ、「タイカン ターボS」の方がもっとパワフルだけど、ルノーのスピードもまあまあだ。ドライでドリフト?いや、ウェットで走る。

よし、水を張った場所に、2本のパイロンが設置されている。勢いをつけて近づき、ハンドブレーキレバーを引いて加速する。信じてほしい、説明書に書いてあるように簡単だ。モーターがスロットルにダイレクトに反応し、細かくコントロールできるのが素晴らしい。スピードが上がり、パイロンとの距離が近くなり、ドリフトはますます美しくなる。

ピットに戻ってきたら、エンジニアが大きく手を振った。ここで4周の意味がわかった。サーキットを全開走行するとあっという間にバッテリーが空になってしまうのだ。唯一の問題点だが、少なくとも私個人にとっては、楽しいeスポーツカーの小さな問題点だった。

テクニカルデータ: ルノーターボR5 3E • エンジン: Eモーター2基、リア横置き • 最高出力: 280kW(380ps) • 最大トルク: 700Nm • 駆動方式: 後輪駆動/入力 • 全長/全幅/全高: 4006/2020/1320mm • 乾燥重量: 980kg+520kg(バッテリー) • 0-100km/h加速: 3.5秒 • 最高速度: 200km/h

結論: 脱帽!この「R5ターボ3E」は、本当に、見た目通りの走りをする。ボタンを押すだけで、ワイルドで、速くて、コントラーブル。将来、カート場やレース場にこのようなクルマが用意されるなら、ハレルヤ!私はEパイロットになれることをうれしく思う!

Text: Guido Naumann Photo: Ronald Sassen / AUTO BILD

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
motorsport.com 日本版
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
くるまのニュース
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
くるまのニュース
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
バイクのニュース
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
レスポンス
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
モーサイ
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
カー・アンド・ドライバー
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
AutoBild Japan
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
くるまのニュース
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
レスポンス
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
VAGUE
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
WEB CARTOP
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
バイクのニュース
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
レスポンス
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
motorsport.com 日本版
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
モーサイ
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2550.02800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
ターボの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2550.02800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村