■EVもチューニングして楽しむ時代到来!
メルセデス・ベンツ・グループの「スマート」は、2019年のIAA(フランクフルト・ショーで)、「EQフォーツー」を発表した。これは2020年からスマートの全車が電動化されることの幕開けともいえるモデルでもあった。
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●最高速度は130キロ!
このニューモデルに、「アーバン・スポーツカー」のタイトルを掲げ、より魅力的なモデルを製作したのが、メルセデス・チューニングの世界における最大手ブラバスだ。
「ブラバス92R」とネーミングされた、チューニング版EQフォーツーは50台の限定モデルとなる。過去にもブラバスはスマートベースのチューニングモデルを製作しているが、この時のノウハウを積極的に採り入れたモデルとなっている。
搭載されるエレクトリック・モーターは、オリジナルの82psから92psにまで強化された。最高速は130km/hに達するというから、制限速度が引き上げられた新東名高速の区間でも問題なく巡航することが可能だ。
さて、そんなブラバスには、同社が手がけるスーパーカーすべてに共通する哲学がひとつあるという。
それはカスタマーに優れたパフォーマンスを提供し、比類のないドライブフィールを提供すること。
この哲学は、ブラバス92Rでももちろん継承されており、さらにカーボンニュートラルの恩恵で、最大の環境適合性をも備えている。ブラバスのエンジニアは、ふたつのEQスマートの電動パワートレインのパフォーマンスアップグレードを開発した。
BRABUS Power Xtraと呼ばれるアップグレードキットは、新しくチューニングされたトルク制御システムとドライビング・ダイナミクススイッチ、アクセルペダル用の新しい制御モジュール、および特別なゲートモジュールで構成されている。
各々のコンポーネントの最適なチューニングにより、オリジナルの電動パワートレインが持っていた潜在的な能力が、ブラバスによって解き放たれたというわけである。
■外観もアグレッシブなブラバスが手を加えた「EQフォーツー」
コックピットにはドライビングファン・スイッチが装備され、4タイプのドライブモード、「スタンダード」、「エコ」、「スポーツ」、「スポーツ+」から選択できる。
●赤いアクセントカラーがブラバスの証
92Rのパフォーマンスをフルに楽しめるのは、もちろんスポーツ+である。このモードを選ぶことで、モーターの出力は92psにアップし、同時にピークトルクも180Nmに増加する。
コックピットではよりリニアでレスポンスに優れたアクセルフィーリングを感じることも可能になるということだ。
スポーツ+モードでは、0-100km/hは10.9秒、最高速はリミッターにより130km/hに制御される。最大航続距離は満充電から最大125km。やはりアーバン・スポーツというタイトルがぴったりとくるスペックだ。リチウムイオン・バッテリーの搭載量は17.6kWhと、ボディサイズが小さいために限られてしまうのは致し方のないところだ。
ブラバスのデザイン・パッケージも実に魅力的なフィニッシュを見せている。ノーマルのそれに代えて装着される3つの大きなエアインテークを備えたフロントバンパーは、シティスポーツとしての顔を印象づけると同時に、エアロダイナミクスの最適化を実現する重要なパーツでもある。
ほかにはサイドパネルやディフューザーが、鮮烈な赤いアクセントカラーを伴って装着されている。ドアミラーカバーもブラバスのオリジナルで、これらはすべてカーボン製となる。
ホイールはフロントが16インチ、リアが17インチの設定。8本のダブルスポークを備えた「モノブロックIX」ホイールには、テクノロジー・パートナーのヨコハマ製タイヤが前後各々185/50R16、205/40R18サイズで組み合わされる。
このホイールとタイヤ、そしてEVとしての重量配分に合わせて特別にチューニングされたサスペンションは、車高を約25mm低下させ、コーナリング時の安定感をさらに向上させている。豪華絢爛なフィニッシュの内装も大いに注目すべきところ。キャビンには50台の限定車であることを示すシリアルプレートなどもフィットされている。
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みんなのコメント
なんでこんな中華車みたいになったんだか。