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ハイブリッドモデルの燃費を計測! バカ売れミニバントヨタ3代目(先代)ノア/ヴォクシー試乗プレイバック【ベストカーアーカイブス2014】

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ハイブリッドモデルの燃費を計測! バカ売れミニバントヨタ3代目(先代)ノア/ヴォクシー試乗プレイバック【ベストカーアーカイブス2014】

 ベストカー本誌の過去記事から名企画・歴史的記事をご紹介する「ベストカーアーカイブ」。今回は2014年1月20日にフルモデルチェンジを果たした、トヨタの3代目(先代)ノア/ヴォクシー試乗の様子をプレイバック!(本稿は「ベストカー」2014年4月26日号に掲載した記事の再録版となります)

写真:平野 学

ハイブリッドモデルの燃費を計測! バカ売れミニバントヨタ3代目(先代)ノア/ヴォクシー試乗プレイバック【ベストカーアーカイブス2014】

【画像ギャラリー】バカ売れミニバン トヨタ 3代目(先代)ノア/ヴォクシーを丸裸にする(10枚)

■ハイブリッドの燃費を計測!

ノア/ヴォクシー待望のハイブリッドは、ガソリンモデルより約1カ月遅れとなる2014年2月24日デリバリー開始

 3代目ノア/ヴォクシーの最大の関心事はなんといってもハイブリッドモデルの燃費だろう。

 試乗会は1枠60分の短い時間ながら、ノアのハイブリッドで一般道、ヴォクシーのハイブリッドで高速道路を走り計測した。エアコンはオフ、エコドライブモードという条件だ。

 まずはノアハイブリッドGを選びメガウェブのあるお台場から国道357号を走り、若洲方面から東京ゲートブリッジを通って再びお台場に戻るルートだ。大型トラックが多くストップ&ゴーが繰り返される。

 1.8Lハイブリッドはトヨタのなかでも、最もポピュラーなユニット。1350kgのプリウスや1470kgのプリウスαに比べるとノアハイブリッドGの車重は1620kgとかなり重く発進加速では若干かったるさを感じてしまう。

1797cc、直4DOHC+モーター、最高出力99ps/5200rpm、最大トルク14.5kgm/4000rpm、モーター82ps/21.1kgm、システム出力136ps、JC08モード燃費23.8km/L

1986cc、直4DOHC、最高出力152ps/6100rpm、最大トルク19.7kgm/3800rpm、JC08モード燃費16.0km/L(FF)、14.8km/L(4WD)

 乗り心地のほうはマイルドでファミリーユースとしてちょうどいい感じ。などと思いながら、メガウェブに戻ってきた。

 結果は19.5km/LとJC08モード燃費23.8km/Lの81.9%をマーク。これは予想を大きく上回る数字。さすがTHSIIと舌を巻く。

 ヴォクシーハイブリッドVに乗り替え、クルーズコントロールを使わずに首都高の湾岸線を羽田空港まで往復することにする。首都高なので最高速度は80km/hだ。

 この日は東京港トンネルが若干渋滞していたものの、残りはスイスイ。高速道路の乗り心地はフラットで快適なもの。結果は20.5km/L、JC08モード燃費23.8km/Lの86.1%とさらに伸びた。

 続いて2Lガソリン、ノアのスポーツグレードSiに乗り換える。

 車重1600kgでJC08モードは16.0km/Lだ。ハイブリッドに比べるとバルブマチックを採用した2Lエンジンは気持ちよく回り加速もいい。

 16インチにとどめた足回りはスポーティさと乗り心地をバランスさせている。結果は12.4km/LとJC08モードの77.5%。

 ウーン、ハイブリッドも2Lガソリンも予想以上に燃費がいいゾ。次は7人なり8人が乗ってテストをしたい。

ノア/ヴォクシー実燃費

■乗ってどうなの?

 プリウスαと基本的に同じ1.8L+モーターのTHSIIユニット(システム出力136ps)ながら、ノア/ヴォクシーハイブリッドはプリウスαよりも重いため、アクセルをひと踏みした時のパワー/トルク特性を変更。

 実際に運転してみると、ストップ&ゴーが頻発する街乗りではガソリンよりもアクセルレスポンスがよく、キビキビ感も増している

■ハイブリッドのEV走行

 バッテリー残量さえ充分あればアクセル操作を繊細にすれば速度は50km/h程度、距離は2km程度EV走行できるが、機関が暖まっていない状態では30km/hで強制的にエンジンが始動。

実燃費を伸ばすためには、バッテリー残量を要チェック。モーターアシストをどれだけ得られるEV走行ができるかがキモとなる

■奥さんを説得しようとしている人必見! 女子編集員がチェック!

 ノア/ヴォクシーの試乗行ってきました。もうね、至れり尽くせりのクルマでしたよ。細かいところまで考え抜かれていて、なんつーか感動しました。

 例えば、3列目シートの折りたたみ方。

 たたむのって面倒くさそうなイメージあるでしょ? ノア/ヴォクシーの3列目はレバーひとつで跳ね上がる! ほんと画期的なイージーさ。これ体験できただけでも、試乗会に行った甲斐があったというものです。

ラゲッジの自由度が高いのが◎

 2列目は横スライドと超ロングスライドが便利。シートアレンジが豊富で簡単。後ろのラゲッジも広くて床下収納付き。荷物も大量に積める。7人or8人乗りだから、家族や友人もどんどん呼べるし。

 しかも、低床フロアで乗り込みが楽! まさに動く居間みたいなクルマなんですよ。もうこの際、こたつとか置きたくなりました。

 いやー、このクルマ買える人って、さりげない幸福を手に入れた真の勝者だと思います。マジで。

パーキングアシストが秀逸!

 今まで、軽自動車とコンパクトカーしか運転したことがないので、ヴォクシーなんて運転できるのかねぇ? と思っていたのですが、杞憂にすぎなかったのですよ。

 私、身長が153cmくらいしかないので、最初は体と運転席のサイズが合ってない感じがしたけど、10分くらいで慣れました。

 三角窓を大きくしたそうなのですが、確かに見晴らしがいい。当たり前ですが、軽自動車やコンパクトカーより、視界が広くて、乗り心地もなんか安定感があって静か。カーナビもでかくて見やすいし、メーターも文字がハッキリ。心が波立つようなことはいっさいございません。ストレスゼロ~で運転できます。

 そうそう、私は車庫入れが苦手なのですが、「インテリジェントパーキングアシスト」を使えば楽勝でした。自分が天才になったかと勘違いするところでしたよ。いや本当に。

 もう、このクルマに不安要素なんて何もありません! ああ、幸せってこんな感じなのね……ってな気分になれます。

■もっと知りたい! ノア/ヴォクシー オールアバウト

※価格は5%の消費税込みのもの。サイドリフトアップシート車は非課税

 発表後1カ月でヴォクシーが約3万7000台、ノアが約2万4000台の合計約6万1000台を受注して立ち上がり絶好調(月販目標の7.6倍!)。ようやく2月24日にハイブリッドも発売開始され、堅調に販売を伸ばしている。

 納期はタイプ、グレードにより変動するが、目安はガソリンの8人乗りが3カ月、ガソリンの7人乗りが4カ月、ハイブリッドが4~5カ月といったところで、どちらにしろかなり時間がかかる。7人乗りシートの部品が不足しているので7人乗りのほうが納期が長くなっているという。初期受注ではヴォクシーの人気が高いが、納期にそれほど差はないもよう。

 新設定されたハイブリッド比率は約37%となっているが、「ハイブリッドはガソリンよりも発売が遅かったため、3月納車が間に合わないと判断したお客様がガソリンモデルにかなり流れたことも影響しているが、4月以降はハイブリッド比率が上がってくると見ている」(都内のネッツトヨタ店談)。

 値引きは、引く手あまた、受注残も多いということで基本値引きゼロの強気販売となっているが、5万円程度の値引きもあるようで、4月以降は5万円程度で安定するハズ。

 ハイブリッドの人気オプションは、右側パワースライドドア(助手席側は標準で、5万7750円・消費税5%)、ボディカラーはホワイトパールとブラックの人気が高い。

■トヨタ ヴォクシーハイブリッドV/ノアSi 主要諸元

・全長:4695mm/4710mm
・全幅:1695mm/1730mm
・全高:1825mm/1825mm
・ホイールベース:2800mm/2800mm
・車重:1620kg/1600kg
・パワーユニット:直4DOHC+モーター/直4DOHC
・総排気量:1797cc/1986cc
・最高出力:99ps/5200rpm/152ps/6100rpm
・最大トルク:14.5kgm/4000rpm/19.7kgm/3800rpm
・システム出力:136ps/──
・JC08モード燃費:23.8km/L/16.0km/L
・価格:297万円/260万円

(写真、内容はすべて『ベストカー』本誌掲載時のものですが、必要に応じて注釈等を加えている場合があります)

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文:ベストカーWeb ベストカーWeb
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