この記事をまとめると
■ドアがないクルマたちを紹介
開け方を探して30分格闘したクルマまで! 初見殺しのドアハンドルをもつクルマ5台
■安全面を考えるとあまり良いものではなかった
■ドアがありながらも格納して走ることができるクルマもあった
ドアが存在しない割り切りすぎた名車たち
いまでこそクルマにはドアが4枚とか5枚とかあるのがデフォルトですが、その昔はドアがないクルマなんてざらにありました。そもそものくだりから始めてしまうと、スタートは馬車になるでしょう。西部劇に出てくる馬車を思い出せば、屋根もなければドアもない。イタリア風にいえばバルケッタ(風呂桶とかバケツ)とでも呼べばいいのでしょうか。また、ここ最近でもドアが装備されていないクルマを散見することができます。馬車の時代からだいぶ経っているので、意味合いはまったく異なっていますけど。
そんなドアなしをいくつかご紹介してみましょう。
ダイハツ・フェローバギィ
1970年にダイハツからリリースされたフェローバギィは、その名のとおりバギーですから当然ドアなしです。一応、バギーというのは砂浜や悪路など全地形に対応するクルマとされていますが、たいてい屋根はあってもドアはありません。フェローバギィも同様のパッケージで、レジャー目的であればヒョイと気軽に乗り降りできるドアなしはじつに魅力的。
また、気軽に乗り降りだけでなく、横転した場合なども脱出しやすいというメリットもあります。砂浜なんかで調子に乗れば、本家デューンバギーなども簡単に横転しますからね。
ホンダ・バモス(初代)
フェローバギーと同じく1970年にデビューしたホンダ・バモスもまたドアなし。もっとも、言い訳程度に転落防止用パイプが1本だけあります。フェローバギーに比べて着座位置が高いこともありますが「絶叫マシンの手すり」くらいの安心感はあるかと。
こちらも、乗り降りが楽チンであり、見た目通りレジャービークルとしてデザインが優先された結果、ドアは採用されなかったのでしょう。おそらく、悪ふざけして落車! なんてケースはバモスの生産台数分あったのではないでしょうか(笑)。
スズキ・ジムニー(初代)
小型のジープ、といったパッケージで登場した初代ジムニーは、簡素な幌屋根、ペラっペラなドアというのも本家ジープから踏襲していました。それゆえ、ドアなしでバモス同様に簡易な手すりというか転落防止バーが装備されていました。ついでに、フロントスクリーンも前に倒せたので、まんまジープのスタイルを手に入れたわけです。
奇しくも、初代ジムニーもまた1970年のデビューで、フェロー、バモスと同級生ということに。ずいぶんドアなしが流行っていたようですが、この後にドアなしが廃れていったのは、この3台で調子に乗って転落した若者が激増→安全基準の強化! みたいな流れが容易に想像できますね。
ドアなしマシンはスパルタンさが輝く
ミニ・モーク
ジープといえば、ミニ・モークもまたジープに敬意を払って作られたドアなしモデルでした。が、志は高くイギリスの軍需採用を目指して設計されているので、採用しているメカニズムはわりとシリアス。歩兵装備、いわゆるデカめのバックパックや長尺ライフルなどを持った兵隊さんにとってドアがないほうがコンビニエンス。
ですが、実際に乗り降りしてみるとわかるのですが、モークは着座位置が低いのでわりかし大変です。このせいかどうかわかりませんが、残念ながらモークはイギリス軍に採用されることはありませんでした。
ケータハム・セブン
こちらもドアなしの代表格みたいなクルマ。簡素なビニール製ドア(というか風よけ)が付属してはいますが、デフォルトの姿とは言いづらい。スポーツカーかくありきといったスタイルで、じつにカッコいいのですが、これまたモーク同様に低い着座位置でもって乗り降りするのはひと苦労。
なにしろ、シートに座っていると地面でタバコの火をもみ消すことができるなんていわれてますからね。ただし、この低さが幸いしているので、バモスやフェローのように転落というのもしづらいかと。もっとも、セブンに乗ろうなんてドライバーはガチガチにハーネスを締め上げているはずですけどね。
ロータス 3-イレブン
ケータハムを出したら、本家ロータスのドアなしを紹介しないわけにはいきません。セブンと同じく、スパルタンなスポーツカーとしてリリースされた3-イレブンもまたドアのないオープンボディに、体を滑り込ませて乗車するタイプ。
ですが、セブンと違ってドライバーの周囲はしっかりボディが囲っていますので、よもや転落などということは起こりそうにありません。が、その分乗り降りの苦労はセブン以上なようで、動画を見ていてもドライバーの「よっこらしょ」的なうめき声が聞こえるものがあるくらい。いずれにしろ、ドアなしの系譜としてはレジャーというよりガチ勢に分類すべきモデルに違いありません。
スマート・クロスブレード
2001年に発表され、2002年には国内に限定25台で導入されたスマートの「ガチ勢」がこちらのクロスブレード。ドアなしどころか、フロントスクリーンや屋根までも省かれているのが潔い感じ。もっとも、転落防止バーのゴツめなやつがついていますので、バモスやフェローで悪ふざけをしたオッサン達からしたら「甘いな」となるかもしれません(笑)。
とはいえ、ここまでいろいろなものが省かれていると「作成途中のプラモ」的なルックスで、走っている姿もちょっとしたコメディムービーかのよう。ドアなし、屋根なし、フロントガラスなし、省エネもここまでくれば現代のSDGsを先取りしたかのようです。
BMW Z1
最後のドアなしはマクラーレン・エルバと迷ったのですが、あえてZ1をチョイスしてみました。さまざまなメディアでドアなし企画の常連として登場していますが、正確にはドアは上下にスライドするものが装備されています。ただ、これを下にスライドさせボディに格納してしまうと「ドアなし」での走行が可能となっているわけです。安全機能に厳しいドイツのTÜVがドアなし走行にOKを出したことには当時も驚かされました。
が、実車をよく知る人物にいわせると、このドアは「よく壊れた」そうです(笑)。で、BMWディーラーも苦労したようですが、いまはなき白金の崎山自動車はバッチリ直してくれたとのこと。中途半端なドアなし、これはこれで苦労するというエピソードでした。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
高速道路で約95%が「ETC」を利用! 便利なのになぜ“使わない人”がいる? 「一般レーン」しか通れない人の意外な事情とは
最近見かける「謎のアルファベットナンバー」なぜ存在? 激レア「Tナンバー」はどんな意味? ナンバープレート×アルファベットに隠された秘密とは
「延期します」 高速道路の「新たな深夜割引」システム追い付かず “強行するとマズイ”理由とは? 不確実で不安な新料金制度
レクサスの高性能SUV「RZ Fスポーツ パフォーマンス」がスゴい! 専用エアロにダブルリアウイング採用! 1180万円でも即完売した“特別仕様車”とは?
日産「次期型シルビア!?」と言われたコンセプトモデル! 全長3.7m級ボディ&斬新“ツルツル顔”採用! 凄いバランス&スポーティな“画期的パワトレ搭載”の「エスフロー」とは
国民ブチギレ! 政府「ガソリン価格“10円”あがります」 12月と1月の2段階で家計の負担増! 「ガソリンの暫定税率」廃止も実現は先… 政府のイジメに国民はウンザリか
【次期マツダCX-5予想】2025年後半頃に登場、大きさ変わらず人気のディーゼル廃止でフルハイブリッドがメインか?
日産が「スカイライン」を“スポーツSUV”化!? 「豪華内装」採用した超パワフルな「スカイラインクロスオーバー」に反響あり! 大排気量「V型6気筒エンジン」搭載する“大型SUV”がスゴかった!
ボンネットは驚きの低さ!先代から30mm低くなった3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
危機的状況の日産を応援したい! 元日産開発者が語る、なぜ日産はピンチに陥ったのか? 復活に必要な打ち手は?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント