現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > GRシリーズの新型車「GRカローラ」の日本仕様が初公開。発売は今秋を予定

ここから本文です

GRシリーズの新型車「GRカローラ」の日本仕様が初公開。発売は今秋を予定

掲載 33
GRシリーズの新型車「GRカローラ」の日本仕様が初公開。発売は今秋を予定

TOYOTA GAZOO RacingがGRヤリスに続く4WDモデル「GRカローラ」の日本仕様を披露。車種展開は「GRカローラRZ」と、モリゾウこと豊田章男社長が作り込んだ2シーターモデルの「GRカローラ モリゾウエディション」を設定

 トヨタ自動車傘下のTOYOTA GAZOO Racingは2022年6月1日、スポーツカーシリーズ「GR」の新型車となる「GRカローラ」の日本仕様を初公開した。車種展開は「GRカローラRZ」と、マスタードライバーのモリゾウこと豊田章男社長が作り込んだ2シーターモデルの「GRカローラ モリゾウエディション」を設定。発売は「GRカローラRZ」が本年秋ごろ、「GRカローラ モリゾウエディション」が台数限定で本年冬ごろを予定する。

一部改良を実施するGRスープラの概要が発表。RZグレードに6速MTの設定を予告

 まずは本年4月に公開した「GRカローラ」の日本仕様となる「GRカローラRZ」から紹介しよう。
 エクステリアについては、機能美として昇華されたモータースポーツ起点のデザインを採用する。5ドアハッチバックのカローラスポーツのボディを基調に、フロントフェンダーとリアフェンダーを片側約30mmずつ拡大。ワイドなスタンスで、野性味のある走りを予感させるスタイリングに仕立てた。また、フロントバンパーにはインテーク、フロントフェンダーとフードバルジにはアウトレットを設置。これはサーキットやダート、雪道などあらゆる道で冷却性能および空力性能を徹底的に鍛え上げた成果だ。さらに、エンジンの高出力化を狙って3本出しマフラーを新設計し、これをディフューザー内に組み込んで力強くスポーティなリアビューを創出した。外板色はホワイトやスーパーソニックレッドなどを用意。ボディサイズは全長4410×全幅1850×全高1480(アンテナを含む数値。ルーフ高は1455)mm/ホイールベース2640mm、車重は1470kgに設定している。

 内包するインテリアは、スポーティかつシックなブラックの内装色を基調に、ショートストローク化して素早い操作を可能としたシフトレバーや、ドリフト走行など限界域での車両コントロール用途を視野に入れた手引き式のパーキングブレーキを標準で採用。また、レーシングカーを手本にプロドライバーの意見を取り入れた、GR車両専用開発のFull TFTメーターを新規に組み込んだ。

 肝心のパワーユニットは、GRヤリスに採用するG16E-GTS型1618cc直列3気筒DOHCインタークーラーターボエンジンをベースに高出力化を実施。ピストンなどのエンジンパーツを強化するとともに、バルブ付きの3本出しマフラーを組み込んで排圧低減と消音性能を両立させ、10.5の高圧縮比から最高出力304ps/6500rpm、最大トルク37.7kg・m(370Nm)/3000~5550rpmを発生する。トランスミッションには専用セッティングのiMT(6速MT)を組み合わせ、変速比は1速3.538/2速2.238/3速1.535/4速1.162/5速1.081/6速0.902/後退3.831、減速比は1~4速4.058/5,6,後退3.45に設定。駆動機構にはGRヤリスと同機構の電子式多板クラッチによる前後駆動力可変式のスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」と前後トルセンLSDを採用する。また、駆動配分を制御する4WDモードと、アクセル応答性やステアリングなどを制御するドライブモードを分けることで、ドライバーの好みや走行環境に応じた選択を可能とした。

 シャシー面に関しては、カローラスポーツの前マクファーソンストラット式/後ダブルウィッシュボーン式をベースに、ブッシュのピロボール化やスプリング&ショックアブソーバーおよびアライメントの最適化を実施。シューズには18インチのBBS製グロスブラック塗装10スポーク鍛造アルミホイール(センターオーナメント付)と235/40R18サイズのヨコハマADVAN APEX V601を装着する。トレッドはベース車比でフロントを60mm、リアを85mmワイド化して前1590×後1620mmにセット。制動機構には、前アルミ対向4ポットキャリパー/後アルミ対向2ポットキャリパーを組み込む前後ベンチレーテッドディスクブレーキを配備した。

 ドライバーの操作に俊敏に反応する走りを目指して、ボディ剛性を徹底強化したこともトピック。GRファクトリーでの生産で実現する高剛性の基本骨格に加えて、リアホイールハウス間や床下トンネル、タンク前の床下にブレースを追加し、スポーツ走行時の操縦安定性能を高める。また、GRヤリスと同様に形状自由度の高いSMC(Sheet Molding Compound)工法で成形したCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)素材のルーフパネルを設定し、剛性を引き上げるとともに軽量化も果たした。

 モリゾウこと豊田章男社長が強くこだわりを持つ「お客様を魅了する野性味」を追求した、2シーターモデルの「GRカローラ モリゾウエディション」に話を移そう。
 最大のトピックは、リアシートを省いて乗車定員を2名とし、約30kgの軽量化(1440kg)を果たしたこと。また、構造用接着剤を3.3m追加で塗布し、同時にボディ補強ブレースを追加して、車体剛性のさらなる強化を図った。

 パワートレインにも変更を加える。G16E-GTSエンジンは、最大トルクを37.7kg・m(370Nm)/ 3000~5550rpmから40.8kg・m(400Nm)/3250~4600rpmへとアップ。中回転域のトルクを高めることで、加速性能を向上させる。合わせて、iMTの1速を3.214、3速を1.592に変更して1~3速をクロスギアレシオ化(1~4速の減速比は4.250に変更)。ディファレンシャルギアのローギアード化も行い、動力性能の向上と気持ちのよいギアのつながりを実現した。

 懸架機構に関しては、フロントに倒立式モノチューブアブソーバーを、リアにモノチューブアブソーバーを採用。また、シューズには10mm拡幅した245/40R18サイズのミシュランPILOT SPORT CUP2タイヤを装着する。BBS製18インチ鍛造アルミホイールには、TOYOTA GAZOO Racingのロゴを配した。

 エクステリアでは、マットスティールの専用ボディカラーを設定。さらに、ウィンドシールドガラスにモリゾウサインを貼付する。

 一方、インテリアではドアトリムオーナメントやインストルメントパネルなどに鋳物ブラック塗装を施し、ステアリングやコンソールにはウルトラスエード表皮を採用。さらに、しっかりと体をホールドする専用セミバケットシートを装着した。

こんな記事も読まれています

専門店もあるのにPBブランドまで展開! いまホームセンターが「カー用品」を充実させる理由を大手に聞いてみた
専門店もあるのにPBブランドまで展開! いまホームセンターが「カー用品」を充実させる理由を大手に聞いてみた
WEB CARTOP
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「モビリティ業界の新規事業のつくり方~ヤマハ発動機の成功と失敗に学ぶ~」
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「モビリティ業界の新規事業のつくり方~ヤマハ発動機の成功と失敗に学ぶ~」
レスポンス
ハミルトンへの嫌がらせ告発する怪メールに警察「犯罪行為無し」と結論。チーム側には今後に向けアドバイス与える
ハミルトンへの嫌がらせ告発する怪メールに警察「犯罪行為無し」と結論。チーム側には今後に向けアドバイス与える
motorsport.com 日本版
Wedsの注目ブランド MAVERICK(マーベリック)から新作2ピースモデル「1613M」誕生
Wedsの注目ブランド MAVERICK(マーベリック)から新作2ピースモデル「1613M」誕生
ベストカーWeb
日産“新型”「和製スーパーカー」発表! まさかの「“スカイライン”なR34仕様」! もうファイナルな鮮烈ブルーの「GT-R」アメリカに登場
日産“新型”「和製スーパーカー」発表! まさかの「“スカイライン”なR34仕様」! もうファイナルな鮮烈ブルーの「GT-R」アメリカに登場
くるまのニュース
ショウエイの加藤大治郎レプリカヘルメットが『X-Fifteen』で復活。2色展開で2024年9月発売
ショウエイの加藤大治郎レプリカヘルメットが『X-Fifteen』で復活。2色展開で2024年9月発売
AUTOSPORT web
アストンマーティンF1、失速の原因究明はもうおしまい?「今度は問題を修正する段階」待望のアプデ投入は3連戦に明けに
アストンマーティンF1、失速の原因究明はもうおしまい?「今度は問題を修正する段階」待望のアプデ投入は3連戦に明けに
motorsport.com 日本版
自動車業界の平均年収ランキングTOP10! 1位トヨタは日本平均の約1.9倍だった。
自動車業界の平均年収ランキングTOP10! 1位トヨタは日本平均の約1.9倍だった。
くるくら
「岡山の環状道路」開通延期へ 24年度延伸を見直し 中国地方屈指の渋滞ポイント改善遠のく
「岡山の環状道路」開通延期へ 24年度延伸を見直し 中国地方屈指の渋滞ポイント改善遠のく
乗りものニュース
BMW『X3』新型のワールドプレミアは7月11日…グッドウッド2024で予定
BMW『X3』新型のワールドプレミアは7月11日…グッドウッド2024で予定
レスポンス
BYDオートジャパン、EVのセダン「シール」発売 4WD仕様も 528万円から
BYDオートジャパン、EVのセダン「シール」発売 4WD仕様も 528万円から
日刊自動車新聞
「R36誕生か!?」と話題沸騰! ウワサのスペシャル「GT-R」の実力とは? “R34風デザイン”の高性能車を生み出すワケあり企業の正体
「R36誕生か!?」と話題沸騰! ウワサのスペシャル「GT-R」の実力とは? “R34風デザイン”の高性能車を生み出すワケあり企業の正体
VAGUE
289万円!ホンダ新型「5ドアハッチバック」発表に反響多数!?「中々かっこいい」「こういうの売れそう」の声! スポーティな「RS」もある顔面変わった「シティ」マレーシアで予約開始
289万円!ホンダ新型「5ドアハッチバック」発表に反響多数!?「中々かっこいい」「こういうの売れそう」の声! スポーティな「RS」もある顔面変わった「シティ」マレーシアで予約開始
くるまのニュース
気軽に乗れちゃうハーレーって!? ハーレーダビッドソンの水冷パラレルツインエンジンを搭載した「X500」に、アクティブ女子の指出瑞貴が乗ってみました!
気軽に乗れちゃうハーレーって!? ハーレーダビッドソンの水冷パラレルツインエンジンを搭載した「X500」に、アクティブ女子の指出瑞貴が乗ってみました!
バイクのニュース
効果絶大ってマジ?! 見た目も変わんないけど…ドアスタビライザーで激変するってガチ? 
効果絶大ってマジ?! 見た目も変わんないけど…ドアスタビライザーで激変するってガチ? 
ベストカーWeb
【試乗】BYDの「真打ち」スポーツセダンが日本上陸! 激安「SEAL」の走りを徹底チェックした
【試乗】BYDの「真打ち」スポーツセダンが日本上陸! 激安「SEAL」の走りを徹底チェックした
WEB CARTOP
ベントレーの新型「コンチネンタルGTスピード」がデビュー! グランドツアラーの決定版を再定義
ベントレーの新型「コンチネンタルGTスピード」がデビュー! グランドツアラーの決定版を再定義
LE VOLANT CARSMEET WEB
【SHOEI】「X-Fifteen DAIJIRO」は加藤大治郎選手のレプリカモデル!カラフルなデザインで、2024年9月発売!   
【SHOEI】「X-Fifteen DAIJIRO」は加藤大治郎選手のレプリカモデル!カラフルなデザインで、2024年9月発売!   
モーサイ

みんなのコメント

33件
  • WRCに出場していたカローラやデルタ、インプレッサWRXのハッチバックにパルサーGTi-Rなどなどに魅力を感じるのでハッチバックなことに、「おおっ!」と思ってしまいました。
    ………良いですなぁ
  • おいくらでしょうか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.0500.0万円

中古車を検索
カローラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.0500.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村