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ロイヤルエンフィールド新型「ゲリラ450」に見る攻めのブランディング 果たしてその乗り味は!?

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ロイヤルエンフィールド新型「ゲリラ450」に見る攻めのブランディング 果たしてその乗り味は!?

攻め続けるロイヤルエンフィールドのブランディング

 ロイヤルエンフィールドが提案する新たなロードスター、それが「GUERRILLA 450(ゲリラ450)」です。これまではオーセンティックなスタイルのモデルを多く生み出してきましたが、日本で発表されたばかりの「SHOTGUN 650(ショットガン650)」辺りから、新しいステージへの参入を明確にしています。今回登場した「ゲリラ450」もそうですが、ロイヤルエンフィールドは新たなるカスタマーを獲得するために、新たなるブランディングを開始してきたのです。

【画像】ロイヤルエンフィールド新型「GUERRILLA 450」を画像で見る(20枚)

 ロイヤルエンフィールドは現在、排気量349ccの空冷単気筒、648ccの空冷2気筒、452ccの水冷単気筒の3つのエンジンをプラットフォームにバイクを開発しています。

 メーカー初の水冷となる「シェルパエンジン」と呼ばれる452cc単気筒は、40ps/8000rpmを発揮し、日本では今シーズン発売を開始した「HIMALAYAN(ヒマラヤ)」に初めて搭載され、「ゲリラ450」はシェルパエンジンを搭載した2機種目のモデルになります。

 今回はスペインのバルセロナで開催された「ゲリラ450」のワールドローンチに参加してきました。初日は新車発表パーティ、2日目は試乗&ナイトパーティ、3日目は観光&価格発表パーティというスケジュールです。

 僕(筆者:小川勤)はこれまでに様々な海外試乗会に参加していますが、これほど豪華でゆとりのある会は稀有です。世界中から60名ものジャーナリストが参加するその規模の大きさもなかなか。2017年以降から現在の体制を築き、まだまだブランディングの途上でありながらも、ロイヤルエンフィールドの勢いとインドメーカーのとてつもない力を感じます。

 そしてその勢いは「ゲリラ450」のカラーリングにも反映されている気がします。「メインカラーはどれなの?」と質問すると「イエローリボンだよ。どう思う?」と聞かれましたが、思わず返答に困ってしまいました……。紫×黄×黒がメインで、なんてエキセントリックな色のだろうと、これほど攻めたカラーのバイクは見たことがなかったからです。

少し大柄だが、難しさや重さを感じさせない高バランス

 452ccという排気量は、日本では免許区分的に微妙な存在ですが、だからこそマニアックな個性派として光ります。「ゲリラ450」は一般的なこのカテゴリーのバイクよりも少し大柄で、これはインドをはじめとしたアジアマーケットでは、コンパクトなバイクは人気がなく、大柄で存在感のあることがポイントだからです。だからといって身長165cmの僕にも大き過ぎるようなことはなく、780mmのシート高も余裕です。

 押し引きや取り回しも手応えはありますが苦労はなく、ポジションはとても自然。バイクとのフィット感には懐かしさや安心感がある一方で、視線を落とした時に映る燃料タンクのサイケデリックなカラーが新鮮です。

 エンジンは「ヒマラヤ」から燃調や点火を変更。さらにリアのスプロケットの歯数も変更し、「ゲリラ450」専用の味付けにしています。

 走り出すと低中速のピックアップが良く、やはりライバルの400ccクラスのスポーツモデルよりはトルクフルな味付け。スロットルを開けた際の力強さと気持ち良さには、400cc+50ccのアドバンテージが確実にあります。

スポーティな走りに応えてくれるのが嬉しい

 バルセロナの市街地の渋滞路では、馴染みやすさが印象的です。走行モードは「エコ」と「パフォーマンス」があり、「エコ」ではスロットルレスポンスが穏やかになります。市街地を抜けたところでモードを「パフォーマンス」に変更。ワインディングに入ると、まさにスポーツネイキッドに変身します。若干大柄な車体は安定感と安心感につながり、ライダーを積極的な気持ちにさえしてくれるのです。

 前後サスペンションは、スポーツライディングを考慮した、とても馴染みやすい設定。前後ブレーキも優しいタッチで扱いやすさと十分な制動力を持っています。また日本ではマイナーなシアット製のタイヤですが、ブロックパターンからは想像がつかないほどのグリップと乗り心地を高いレベルで両立。スロットルを大きく開けるような走りも十分許容してくれます。それどころがグリップを引き出すようなスポーツライディングにも応えてくれるから驚かされます。

 国産のこの手のクラスのバイクは、車体やサスペンションの設定が明らかにビギナー用になっていることがほとんどですが、「ゲリラ450」はアベレージの高い走りをしっかり許容。ライバルであるトライアンフ、KTM、ハスクバーナなどの400ccモデルはとても完成度が高く、それに対抗しないといけないというのもプレッシャーだったはず。だからこそ、バイク本来の魅力をきちんと楽しめる味付けが施されており、乗り味にビギナー専用感がないのは、欧州マーケットのベテランを視野に入れているからでしょう。

 ありそうでなかったこのバランスは、日本でも多くのライダーにマッチすると思います。大型免許というハードルはありますが、大型免許を取得してでも選ぶ価値は十分。人と違うバイクに乗りたいという気持ちにも応えてくれるのも魅力ですよね。

 試乗を終える頃には、この紫×黄×黒のカラーがとても魅力的に映っていました。「どのカラーが好き?」という質問を3日目のパーティでもされましたが、その時には自信を持って「イエローリボン」と答えていました。

 インプレッションが良かったのはもちろんですが、欧州の街並みでその個性をしっかりと主張するのもこのカラーの魅力です。

 日本への導入予定は2025年ですが、一目で「ゲリラ450」とわかる存在感を、スポーティな走りと共に楽しんでみてはいかがでしょうか。

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みんなのコメント

4件
  • sav********
    割り切ったからこそのデザインか。国産メーカーには中々出来ない。あれもコレもとやっているうちに誰も欲しくないバイクになる。
  • *****
    豪雨が降ってきそうだぜぃ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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