■エンジニア魂に火をつけた無駄のない室内スペース
ホンダの新型軽バン「N-VAN」が絶好調です。月間の販売目標台数は3000台程度を目論んでいたようですが、7月に発売された途端、即1万台を受注。どうやらその優れた積載性がユーザーの心を鷲づかみにした様子です。ならば、その実力はどれほどのものなのでしょうか。
ホンダ新型「N-VAN」は「4ナンバー」のみ? 乗用「5ナンバー」と何が違う?
FFレイアウトを持つN-VANは、車体前方にボンネットが大きく突き出ています。そして運転席はその後方に位置するため、収納力に関してはそもそも不利な構造をしています。
ベースになったN-BOXのレイアウトがそうだったから仕方がないのですが、その厳しい制約がエンジニア魂に火をつけたらしく、開発陣は極小住宅の匠のごとくリフォームを開始。「1mmの無駄もなくスペースを使い切る!」と執念を燃やした結果、このクルマが出来上がったのです。
なにより最初に「なんということでしょう!」と感嘆したくなるのが、開けっぴろげにもほどがあるドアです。助手席側は90度近くまで開き、後部のスライドドアを全開にすれば最大1580mmの開口部が出現。しかもそこにはセンターピラーがないため、大きな荷物の積み下ろしも楽に行うことができるのです。
それで車体の剛性や安全性は大丈夫なの? と思った人はなかなか鋭い。しかし安心してください。それぞれのドアにはピラーの強度に相当する鋼板が入れられ、側面衝突に備えられているというわけです。
また、テールゲートを開くと地上からの高さは1890mm(ハイルーフ仕様車)もあり、横と後ろの「ダブルビッグ大開口」によって自在な動線を確保。作業効率のアップが図られています。
■ワクワクするユーティリティの多彩さ、ホンダのおもてなしも随所に
室内にももちろん匠の技が光ります。その最たる例が助手席も後席もフラットに収納できるダイブダウン機構で、必要に応じて空間をアレンジできるところがN-VAN最大のポイントと言えるでしょう。
方法も極めて簡単です。リアシート側はピローを取り外し、その横に備わるオレンジ色のベルトを引っ張れば即収納が可能。助手席側もほぼ同様で、ヘッドレストを外してからシートバックを倒し、次にシート全体をたたむように低くするだけ。特別な力もコツも必要ありません。
取り外したピローとヘッドレストはどうすればいいのか? またまた鋭い指摘ですが、もちろん抜かりはなく、ちゃんと専用の収納スペースが用意されています。そのため、置き場所に困ったり運転中に転がる心配もなし。ホンダ流のおもてなしが随所に散りばめられています。
さて、そんなこんなで開くところは全部開き、倒せるところは全部倒せば広大な空間が完成します。中でも注目は助手席の足元スペースからテールゲートまでの長さで、最大2635mmを確保。脚立やコンパネなどの長尺物が難なく収納できることはもちろん、コーヒーショップなどの移動店舗として活用するのもアリ。2名なら車中泊も余裕です。
「僕らが作ったのはクルマですが、これは同時に“素の箱”でもあります。モノよりコトと言いますか、どのように使うかはお客様次第。N-VANを通して生活や趣味をどんどん創造して頂きたいですね」とデザインを担当された本田技術研究所の山口真生さんは言います。
実際ウェブやカタログにはさまざまなアイデアが掲載され、ユーティリティを広げるアクセサリーも豊富にラインナップ。眺めているだけでワクワクしてくるのでぜひ一度ご覧になってください。
■バイク乗りも注目! 様々なシーンでバイクの活用が現実的に!
ところで話は急展開しますが、世の中の男子はだいたいサンダーバードやヤッターマンが好きなはずです。このふたつの共通しているのは、メカの中からメカが出てくるマトリョーシカ的なギミックで、あれを見て心が躍らない男子にはいまだかつて出会ったことがありません。
で、なにが言いたいのかと言えばN-VANならその夢が叶いますよ、というのが今回の主題です。
実はバイクを積載するトランスポーターとしてN-VANに注目が集まっているのをご存じでしょうか? その世界ではトヨタのハイエース、そして日産のキャラバンが不動の2大エースとして君臨しているわけですが、使用頻度がそれほど高くないユーザーにとっては、日常の利便性や維持費の面で足かせになっているケースも少なくないようです。
軽商用車のN-VANならそうした問題がクリアになる可能性がある一方、もちろんバイクが積めなきゃ元も子もありません。そこでいろいろな人にリサーチしてみると、CRF125やクロスカブ110といった小型2輪は楽勝で(しかも3名乗車が可能)、サーキット走行を楽しむ人が多いCBR1000RRも難なく積載(2名乗車可)。フルサイズと呼ばれるCRF450Rなどのモトクロッサーや、全長の長いレブル500、CB1300SFといった大型車も斜めにアプローチすれば収まることが確認できています。
そして、荷室に入っても意外と困るのがバイクの固定方法です。ところがN-VANの床には350kgの負荷に対応するフックが8ヶ所も備えられ、トランスポーターとしてのおもてなしも完璧。積載状態の写真がたくさん用意できればよかったのですが、現在は2輪業界の人達がいろいろとチャレンジしてくれているため、ぜひ検索してみてください。きっと多彩な積載パターンが見られるはずです。
「トランスポーターと聞くと競技色が強いですが、たとえば渓流釣りとの相性もよさそうです。クロスカブ110を積んで山に入り、車中泊をしてから翌朝バイクでポイントを目指す。軽バンとバイクはいずれも高い機動力を持っていますからどんどん遊びに活用して頂きたいですね」と前出の山口さん。
もちろん、大型バイクになればなるほど安全性や法規にも関わってくるため、収まればいいというものではありません。また、リヤの開口部が完全なスクエアではないことが積み降ろしの際にネックになる可能性がありますが、想像するだけでも夢があります。
N-VANで始めるトランポ生活。2輪も4輪も手掛けるメーカーだからこそ広がる、ひとつのライフスタイルとしていかがでしょう。
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