現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > FFだったらインプレッサを買ったほうがいい!? 悩ましすぎる新型クロストレックの選び方を考えてみた

ここから本文です

FFだったらインプレッサを買ったほうがいい!? 悩ましすぎる新型クロストレックの選び方を考えてみた

掲載 44
FFだったらインプレッサを買ったほうがいい!? 悩ましすぎる新型クロストレックの選び方を考えてみた

 この記事をまとめると

■スバルのSUV、新型クロストレックが登場

スバルの技術者ヤバッ! XVからクロストレックまで「段差レス」ラゲッジのアイディアが「目から鱗」だった

■先代まではXVだったが、現行型より世界共通の車名となった

■今回はクロストレックの各グレードの違いや選び方について解説

 クロストレックの選び方を解説!

 先代がスバルXVと名乗っていたスバル最新の1台が、XVの後継車(3代目)であり、また、世界共通の車名となったクロストレックである。例によって、プラットフォーム、パワートレインなどは、スバルの代表車種である新型インプレッサと共通だ。

 一目でXV、いや、クロストレックだと思わせるボディのサイズは全長4480mm(先代XV比-5mm)、全幅1800mm(先代XV比±0mm)、全高1580mm(先代XV比-15~+5mm)、ホイールベース2670mm(±0mm)、最低地上高200mm(先代XV比±0mm)と、先代XVとエクステリアデザイン、ボディサイズともに大きくは変わっていない。

 新型クロストレックの大きな特徴は、スバル最新のアイサイトを搭載していることに加え、パワーユニットは、先代XVでは1.6リッターガソリンと、2リッターガソリン+モーターのマイルドハイブリッドとなるe-BOXERが用意されていたのだが、クロストレックでは2リッター直噴水平対向エンジン+モーターのe-BOXER、145馬力、19.2kg-m、WLTCモード燃費16.4km/L(FF)/15.8km/L(AWD)+マニュアルモード付リニアトロニック(CVT)のみ。そして注目すべき点が、先代になかったFWDモデルを追加したこと。基本は、悪路や雪道での脱出性能を高めるXモードを搭載するスバル自慢の四輪駆動システムを採用したAWDなのだが、こうしたクロスオーバーモデル、全高の低いSUVと呼べるクルマながら、「使うのは街乗りや高速走行のみ。ヨンクはいらない」。あるいは「できるだけ安く手に入れたい」というユーザーにも応えてくれることになる。

 ラインアップはシンプルで、上級グレードのリミテッドと基本グレードのツーリングがあり、それぞれにAWD、FWDが組み合わされるだけ。つまり4つの車種から選ぶことになる。なお、クルマのキャラクターからオールシーズンタイプとなるタイヤサイズは、リミテッドは開発基準の225/55R18、ツーリングは225/60R17サイズと異なる。

 リミテッドとツーリングでは、装備面も異なり、フルLEDヘッドランプ、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ(ナビゲーション機能88000円はセットOPコードUGのステアリングヒーター&シートヒーターなどがセットで13万9500円)&インフォテイメントシステム、前席パワーシートなどは、リミテッドに標準、ツーリングにオプションとなる。が、気が利いているのは、ツーリングにもリミテッドの上級装備を追加できるところ。アルミパッド付スポーツペダルとLEDリヤゲートランプなどの一部装備を除き、ツーリングでもリミテッド同様の装備内容に仕立てることができる。

 さて、本題である。もし、新型クロストレックの駆動方式、グレード選びで悩んでいるなら、こんな選び方がある、という、装備、走りを含めた参考例を紹介したい(筆者はすでにリミテッドとツーリングに試乗している)。

 タイヤサイズによる違いは大きい!?

 まずは価格だ。AWDモデルを例に挙げると、ツーリングはかなりリーズナブルと思える288.2万円。リミテッドは328.9万円。差額は40.7万円と小さくない。が、クロストレックのインテリア、インパネデザインを完結する縦型11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテイメントシステム装着前提なら、驚くことはない。リミテッドにはそれが標準装備され、ツーリングとの実質的な差額はグッと縮まるのだ。その上で、クロストレックの足もとを引き締める18インチタイヤ&ホイールなどが標準装備されるのだから、リミテッドは決して高すぎはしない。

 では、リミテッドとツーリングで異なるタイヤサイズによる乗り味はどうなのか? 乗り心地は17/18インチタイヤを問わず、どちらも文句なしに素晴らしく快適だ。シートの分厚いクッション感、適切なホールド感もあり、高級車さながらの路面に左右されにくい、大げさに言えば“魔法の絨毯に乗っているかのような”乗り心地を示してくれる。初試乗した際、まず驚いたのがその乗り心地の素晴らしさだった。アクセル踏むとスッと濃厚なトルクがリニアに沸き上がり、ペダルコントロール性に富み、中高回転域の気持ち良さある水平対向2リッターエンジン+モーターによるマイルドハイブリッドのパワーフィール、特筆すべきロードノイズの遮断性能やルーフへの高減衰マスチックシーラー採用による車内の静かさといった点も、リミテッドとツーリングで変わりようもない美点と言える。

 が、タイヤサイズによる乗り味、操縦感覚はけっこう違う。18インチタイヤを履くリミテッドは濃厚にして落ち着き感、穏やかさある上質なドライブフィールが。17インチタイヤとなるツーリングは同じAWDモデルとの比較で言えば、より軽快感ある加速フィール、操縦性、一段としなやかかつ、いい意味でおおらかな乗り味、ドライブフィールが特徴となる。可能なら、両モデルに試乗することをおすすめしたい。結果、ツーリングの走りのテイストが好みなのであれば、必要なOPを選択していけばいい。

 では、先代XVになかったFWDの選択はどうか。「街乗り、オンロードメインの使い方だから前輪駆動で十分……」というのであれば、悪路の走破性、最低地上高にこだわる必要はなく、クロストレックのFWDもアリだが(4WDとの燃費差は微小)、個人的には立体駐車場への入庫容易性も高まる(全高はクロストレックの1575mmに対して1515mm)、スポーティな走行性能にも大満足できるインプレッサ(クロストレックのベース車)のFWDでいいようにも思える。カタチだけどうしてもクロスオーバースタイルじゃなきゃダメ、というケースを除けば、であるが。

 新型クロストレックの真打ちがAWDだとすれば、あとはツーリングか、リミテッドで悩むだけ。実際の販売では半々とのことだが、ツーリングに11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテイメントシステムなどのオプションをあれこれ付けていくのであれば、いっそ、将来の下取り価格の優位性も期待できるハイグレードのリミテッドを選ぶのが、正解だと思える。ちなみにサンルーフはリミテッドにのみ選べるオプションだが、前席は気にならないものの、後席は頭上空間が狭まる印象だから、実際にショールームなどでサンルーフ付きのクロストレックの試乗車の後席に座ってみることをすすめる。身長172cmの筆者の場合、ドラポジを決めた運転席背後の膝まわり空間は210mmとたっぷりなのだが、頭上空間は100mm(低全高クロスオーバーSUVのホンダ・ヴェゼルのサンルーフ付きとぴったり同じ)。サンルーフ装着のために天井が下がって見える前方面積が多いため、身長、座高によっては天井が低く感じてしまう可能性がある。

 とはいえ、駆動方式、グレードを問わず、マイルドハイブリッド1種類となった水平対向エンジンの気持ち良さ、静かさ、特筆すべき乗り心地の良さを味わうことができるのが、お値打ち価格の新型クロストレックと言っていい。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
くるまのニュース
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
カー・アンド・ドライバー
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
ベストカーWeb
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
ベストカーWeb
プライベート空間重視な人におすすめ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
プライベート空間重視な人におすすめ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
熊本「交通系ICカード廃止」はむしろ良かった? “大危機”から垣間見える「地方の選択肢」と、都心で広がる可能性とは
熊本「交通系ICカード廃止」はむしろ良かった? “大危機”から垣間見える「地方の選択肢」と、都心で広がる可能性とは
Merkmal
スズキ初ってマジか!! 新型フロンクスの新アイテム採用のヒミツが衝撃
スズキ初ってマジか!! 新型フロンクスの新アイテム採用のヒミツが衝撃
ベストカーWeb
12月7日(土)京都お東さん広場(東本願寺門前広場)で「京都モビリティ会議」開催(入場無料)
12月7日(土)京都お東さん広場(東本願寺門前広場)で「京都モビリティ会議」開催(入場無料)
ベストカーWeb
ルーミー/トール受注再開! 現行は2027年まで販売ってどうよ!? 3年も生き延びるってマジか!? ビッグマイチェンは2025年!
ルーミー/トール受注再開! 現行は2027年まで販売ってどうよ!? 3年も生き延びるってマジか!? ビッグマイチェンは2025年!
ベストカーWeb
全車[EV]化計画を撤回!? ベンツもボルボもEV化減速してるけど…[ホンダ]はどうするん? 
全車[EV]化計画を撤回!? ベンツもボルボもEV化減速してるけど…[ホンダ]はどうするん? 
ベストカーWeb
ホンダが激カッコいいSUV発表! [アキュラADX]みたいなクルマが日本にも必要だろ!
ホンダが激カッコいいSUV発表! [アキュラADX]みたいなクルマが日本にも必要だろ!
ベストカーWeb
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
ベストカーWeb
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
ベストカーWeb
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
Auto Messe Web
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
AUTOSPORT web
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
AUTOSPORT web
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

44件
  • スバルのeボクサー搭載車を検討してる人はエンジンルームに鉛バッテリーを2個積んでる事を認識した方がいい。
    動力性能も燃費も大して良くないくせにバッテリー交換代だけはやたら高くつくからね。
  • AWDの安心感は所有してみなきゃわからない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

301.4344.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

227.0390.6万円

中古車を検索
クロストレックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

301.4344.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

227.0390.6万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村