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鍛造1ピースから始めるSUVのグレードアップ。BBS RE-VとMINI クロスオーバーのマッチング

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鍛造1ピースから始めるSUVのグレードアップ。BBS RE-VとMINI クロスオーバーのマッチング

欧州サルーンにフィットする「BBS RE-V」を、スタリッシュなMINIクロスオーバーに装着。
ちょっと意外な組み合わせは、オーナーも驚くほどの進化をルックス&走りにもたらした。

BBSの新しい一面を切り拓く、SUVモードの新作ホイール登場
履いている靴を見るとその人がわかる」とよく言われます。けれど、クルマの足元というのも予想以上に他の人から注目されているものだということを、改めて感じました。なにしろホイールを履き替えてまだ1週間も経っていないのに「あれっ!? すごいの履いてるねぇ」と、何人の方に言われたことか・・・その反響の大きさには、正直驚きました。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

もっとも皆が、そう言いたくなるのも理解できるんです。なにしろBBSと言えば、数あるホイールメーカーの中でも、バリバリのスポーツカーに装着されるイメージが強いブランドなのですから。「それがなぜSUVに履かされてるの?」という、ある意味ギャップ萌え的なものが、皆さんの目を惹いたのだと思います。

今回、装着させてもらったのは、BBS「RE-V」というホイール。18インチのラインアップがあるものの中から、なるべくシンプルなものをチョイスしました。

装着車両はMINIクロスオーバー。スタリッシュなSUVですが、パワートレーンはディーゼルエンジンにAT、駆動方式はALL4と呼ばれるフルタイム4WDシステム。履いているタイヤもSUV用。一般的にイメージされるBBS装着車とは、ちょっと違うかもしれません。けれど、そんなギャップが見事なほど「カッコいい!」と受け止められていたことに、驚かされたのでした。

BBSの魅力を物語るのが、なんと言っても「鍛造製法」でしょう。それはひとことで言えば、強くて軽くてしなやか・・・な、ホイールの理想形を生み出す製造技術です。専用のアルミ素材(ビレット)に猛烈な圧力をかけることで、組成から「鍛錬」。しかも1本のホイールをひとつの素材から手間暇かけて成型していくことで、より軽く高い剛性を持つ製品に仕上げることができます。

こだわりの製法と強い個性。注目を浴びるには理由あり。
製造段階からこだわりの逸品としての高いブランド力を誇るとともに、デザイン性でもBBSホイールは注目を集めるようです。

すべてのラインアップで共通しているという、独自のクロススポークデザインは、外側に向かうほど枝分かれしながら細くなるアレンジが魅力。それは、「力学を突き詰めたフォルム」なんだとか。まさに究極の機能美と言えます。

そんな力強さは、思った以上にSUVにぴったり似合っていました。U字とV字を絶妙に組み合わせた複雑な表情は、MINIのオシャレ感をグレードアップしてくれるように思えます。 

色は絶対、マットグレイかダイヤモンドブラック。MINIはホイールアーチ部分が黒く、深みのある色の方が絶対足元が引き締まると思ったんですよね。おかげで、なかなか惚れ惚れするスタイリングに仕上がっています。

鍛造ホイールの「軽さ」を実体験。路面との対話がもっと「密」に
さて、見た目はバッチリ決まったところで、気になる乗り味ですが、軽く一般道を流してみただけで、なるほど! 鍛造ってこういう味わいなんだ……ということがしっかり伝わってきました。

鍛造と聞いて、私の頭の中に浮かぶのは、やはり日本刀だったりするわけですが、あんなに細く薄く長いのに、骨を断ち切るほど固く、しかししなやかで折れない、まさにコレなんですよね。

走り始めての第一印象は、バネ下がずいぶん軽くなったなぁ、ということ。タイヤ、ホイールの動きに軽快感が生まれ、ハンドリングがシャープになったように感じられます。コーナリングでは、さらに強く荷重をかけていった時のしなやかさが独特。柔らかめに粘るんだけれども、だらしなくブレることはありません。それは、実に不思議な感覚でした。

そのフィーリングは、路面とより密接に対話できる感じ、と言ってもいいかもしれません。そんな奥深さは、スポーツカーでもSUVでも変わりなく走りに求められる魅力のポイントですよね。

まさに大人が選ぶべき、本物の「靴」。どう? 似合うでしょ?(文:竹岡 圭/写真:永元秀和)

[ アルバム : BS RE-VとMINIクロスオーバー はオリジナルサイトでご覧ください ]

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