メルセデスのトト・ウルフ代表は、これまでチームを悩ませてきたポーパシング問題を解消できたことで、レッドブルやフェラーリとのギャップを詰めることができると考えている。
テクニカルレギュレーションの変更により、今季からグラウンドエフェクトカーがF1で復活した。初期段階では、ダウンフォース量の増減によりマシンが上下に振動するポーパシングに各チームが苦慮していたが、その中でも特にメルセデスはここまで解決できないでいた。
チームはポーパシングを低減するべく想定よりも高い位置で『W13』を走らせることしかできず、パフォーマンスにも制限が出ていた。
メルセデスはW13にはポテンシャルが眠っているとして、パフォーマンスを犠牲にすることなくこの問題を解決することを最優先事項に挙げて作業を行なってきた。そのため、純粋なパフォーマンス追求のためのマシン開発は十分に行なえていなかった。
しかし、メルセデスは第6戦スペインGPで大規模アップデートを投入し、ついにポーパシングに別れを告げることができた。それは、予選でジョージ・ラッセルが4番手、ルイス・ハミルトンは6番手と上位グリッドを確保したという結果にも反映されている。
「我々は今、それ(ポーパシング)を理解した」とSky Sportにウルフは語った。
「フロアの揺れから生まれる空力的な影響で、科学的な方法で結論を出すのは難しかった。しかし(テクニカルディレクターの)マイク・エリオットと(空力チーフの)ジャロッド・マーフィーを中心としたチームは、それをやってのけた。素晴らしいことだ」
予選の結果を見てみると、ポールポジションのシャルル・ルクレール(フェラーリ)から0.6~0.7秒、最終アタックでトラブルが出たマックス・フェルスタッペン(レッドブル)からも0.3~0・4秒と差をつけられているものの、ウルフはメルセデスはその差を巻き返すことができると考えている。
これまではポーパシングという足かせを外すことに注力してきたが、これからはマシンを速くすることに全力を注ぐことができるのだ。
「他のチームはマシンの開発を行なうことができていたが、我々はバウンシングを”発見”するのに少し時間がかかってしまった」とウルフは言う。
「通常通りの開発ができれば、バウンシングがなくなりタイヤをより理解できるようになればすぐにでも、我々は追いつけると考えている」
「バルセロナでは、しっかりとしたステップを踏めたと思っている。現実的なところで期待を留めたいとはしているが、今回の滑り出しは、どうやら期待通りのモノだったようだ」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?